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インコたちと、ケンカをした話。
今日は、5月下旬のころの陽気だったのだそうな。確かに、洗濯してても、薄着で動いているのに、汗が出てきた。冷たい飲み物が欲しくなるほどだった。飲まなかったけれど。
暖かくなれば、こっちのもの! 今日は、イケイケで行くわよ!! と、思っていたのだけれど。
些細なことで、今日から3夜勤の相方と、彼女の出勤前だというのに、ケンカだ。まぁ、ケンカってゆうのは、大体がつまらんことから起こるんだけれども。私たちの場合は。振り返れば、「なんで、あんなことで、熱くなったかねぇ・・・・・?」と思うのだけれど、一つかけ違いが起これば、なかなか修正が利かなくなるんだな。私と相方は、あまり共通点がないから、そのずれから、もめることも多いけれど。
相方が、ケンカで怒った気分のまま出勤していった。帰ってくるのは夜遅く。残った私は、インコたちの世話を中心に、家事を片付けてゆくが、暖かい日和を心から楽しめない感じ。そのせいか、久しぶりに、昼寝をした。無性に眠気に襲われたのだ。これは、暖かい日和に誘われてでもあったとは思うけれど。
久しぶりの昼寝から覚めて、干してあった布団を取り込んで(3日続けて干したら、フワフワです♬)。さて、残ったインコたちの世話。
我が家では、40羽近いインコたちを4つのグループに分けてある。そのほうが、世話にもアクセントがついて、便利だったりする。今日のこの時点では、相方の協力もあって、すでに、3グループの世話は済んでいた。残るのは、オカメインコが集結している我が家で”本隊”と呼んでいるグループだ。ここには、かつて、私の相棒で片腕でもあった愛鳥が、ボスとして君臨していたので、我が家のインコ社会の中心、という位置づけだったのですな。彼は、5年前天国に帰っていったけれど、ボスが不在でも、数の上で最大グループなのは間違いないので、相変わらず、私たちは、”本隊”と呼んでいる。
その本隊の世話を始めて、30分くらいしたころ。我が家の”蜜芋大好きインコグループ”のボーイズが、騒ぎ始めた。このグループには、オカメインコよりはるかに大きい中型インコ5羽が所属している。今年9歳になるコミドリコンゴウインコのピポナ(女の子)を頭に、何かとにぎやかな甘えん坊たちなのだ。男女比2:3。
彼らは、私たちが昼寝をしていれば、一緒に昼寝をする。こちらが起きれば、向こうさんたちも起きて、活動を開始する。人と触れ合う時間が、どうしてもオカメインコたちより長いからか、人の動きや感情に敏感に反応する傾向がある。
性格は、根本的に明るい。こちらの注意を惹きたいから、あれこれ工夫するのも微笑ましい。頭も実に良い子たちだから、褒められたこと、こちらが喜んだことはよく覚えている。状況に応じて、そうしたことをして見せてくれたりする。
そういう彼らが、なんでもない(はず)のに、大騒ぎすることがある。騒げば、叱られることはもう学習済みのはずなのに、何故か叱っても反抗するように、騒ぎ始める。彼らの声は、大きい。しかも1羽ではなく、何羽もが騒ぎ出せば、いくら愛していても、参ってしまう。
おそらくは、春の恋の季節が来ていて、自分でもどうしようもない衝動が起きているんだろうと思う。
だが、暖かくて窓を全開にしているから、ご近所のこともあるので、注意しないわけにはいかない。たいていは、強い口調で「静かにして」と言えば、収まるのに、今日は、止まらない。何度も何度も𠮟るうちに、こちらのトーンも高くなる。
ついに切れた私。彼らに負のパワーワードを発するに至る。
「わかった、あんたたち、”謹慎”ね! もう、遊ばんから!!!!!」
彼らは、身体が大きいこともあって、1日に3回水とご飯の取り換えをする。その際、かごから出して、遊ぶわけだけれど、このかごから出して遊ぶことをしないのが、”謹慎”。飼い主と少しでも一緒にいたい彼らにとって、かごから出られないことは、こちらが考えている以上のダメージになる。
これを発動し過ぎることは、虐待につながるので、私としても、相当なことがない限り、しないようにはしている。ただ、言葉と行動が一致していないと、彼らは「ああ、あれは、言っているだけだぁ♬」と見抜いて、意味がなくなるので、発動すれば、実行するようにしている。
けれど、人と暮らして、飼い主を家族と観ている彼らにしてみれば、かまってもらえないことは、つらいのだ。しかも、反論したくても、反撃したくても、かごから出られなくては、どうにもならない。こちらが暮らしたくて迎えた子たちだけれど、彼らにしてみれば、かなり不自由を強いられているのだ。
それを十二分に承知しているのに、彼らを心から愛しているのに、今日の私は、いつもより沸点が低かったような気がする。
そこで、はっとする。私の様子を観察していた彼らは、落ち込んでいる私を叱っていたのだ、と。インコたちに、叱られていることを無意識に察知したらしい私は、むきになって、相方とケンカした気分を引きずって、彼らとケンカしたのだ、と。
来月、最愛のオーケストラ・仙台フィルハーモニー管弦楽団を1年半ぶりに聴きに行くことにしていた。けれども、いささか事情ができて、行けなくなってしまった。仲良くしていただいている楽団員さんに素晴らしくいい席を確保していただいていたし、仙台に行きたくて仕方なかったし、何より、仙台フィルが聴きたかった。仙台で生の演奏が聴きたかったのだ。
行けなくなったのは、つまりは、私の不徳の致すところで、誰も悪いわけではない。自分自身が招いた結果なのだ。ただ、3月の仙台行きを、生活の張りにしていたところがあるだけに、それがなくなって、落ち込んでいるようだ。自分では、気持ちを切り替え、前を向いているつもりだけれど、やはり、仙台フィルの存在は、私には大きい。その分、ダメージも大きいということらしい。
理屈はわからなくても、私のそばにいて、私を良く観ているインコたちには、私の落ち込みが苛立たしいもののようだ。
「私(僕)が、いるでしょ?! こっちを観て!!!!」
そう訴えていたらしい。ただ、そういう場合でもないときも少なくないので、厄介ですけれども。
まぁ、そう気が付いたんだから、謹慎は解除でもよかったんですが、せっかくなので、必要な手紙を書く時間にして、片づけることにした次第。背後で、不平を言う声が、続いていましたけれどね。
ケンカなんかしないほうがいいに決まってる。でも、ケンカするほど仲がいい・・・・・、って、ことにしておきますかね。
明日の夜から真冬に戻るそうな。今夜は暖かいらしいけれど。寒暖差に気を付けて、過ごしましょう。
風邪に気を付けて。良い夜を🎶