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教訓が生きました。
先月の4日に、4か月の介護の末、コミドリコンゴウインコのロプロスを、天国に帰しました。
ロプロスを喪う4か月前に、モモイロインコのモモが急逝。そのショックもつらさも、すべて飲み込み続けたら、心身が悲鳴を上げて、先月末、「ウイルス性の急性結膜炎」になり、医者嫌いの私も病院に行きました。
的確な治療で、あっけないほど早く全快しました。その際、なんでこんな羽目になったのか、分析して、「心身に重い負荷をかけてまで、あれこれ飲み込むのは、何の役にも立たない」との結論を得ました(親しい方からも、そうしたアドヴァイスを頂きました)。
そうしましたら、まるで、「本当に分かったのか、試そう」とでもいうように、一つの事件が発生したのです。我が家の長老クラスのオカメインコの魁与(かいと)が、先週末、急逝したのでした。
世話をしていると、彼の玄孫のオスカルが、何故か魁与のかごに歩いて行きます。オスカルは、かごから出れば、床でぼんやりとしている子なのに。それで、「オスカル、どうしたん?」と、かごの上にいる彼を迎えに行きました。
オスカルを抱っこして、ふとかごの中の見ると・・・・。そこには、すでに息絶えていた魁与が、横たわっていたのでした。
魁与は、23歳くらいの男の子。ショップで一目ぼれして、すぐにお迎えした時は、まだ赤ちゃんでした。23年前なら、私も相方も若くて、ヒナを差し餌しながら育てる元気があったのです。
健康診断に連れて行くと、「フラーノさん、こういう子をお迎えしなきゃ!」と、当時のかかりつけの獣医さんも太鼓判を押す、健康優良児。一度、一緒に育てていたオカメのヒナから病気を移されたものの、持ち前の体力で、さっさと全快しました。
そののち、彼は幼馴染の彼女と結婚して、たくさんの子供を私たちに与えてくれました。彼の奥さんは、どうやら親から虐待を受けていたらしく、子育てしながら、自分の子を虐待していました。そういう妻から、子どもを身体を張って守っていたのが、魁与です。妻から子供への攻撃を自分が受け止めて、子どもたちをかばい続けました。
私自身、魁与がかわいくて、猫かわいがりしたものですが、彼は自らの両親からも充分な愛情を注いでもらっていたのでしょうね。虐待は悲しい連鎖をすることが多いですが、一方で、愛情も素晴らしい連鎖をするのだと、彼から教えてもらったものです。
若いうちからお父さんになった魁与ですが、やもめになるのもこれまた早かった。4度の子育てで疲れ果てたのか、彼の愛妻が急逝したのです。確か当時、どちらも5歳。異変に気付いたときは、もう彼女は食事もできない状態で、静かに逝ったのでした。
その後、彼は、年下の彼ができて、それなりに楽しんで過ごしていたように私には観えました。それでも、気が付いたら、彼にも老いが忍び寄ってきていました。年下の彼がこれまた数年前に急逝したのちは、白内障も発症し、かつてはうるさいくらいに歌を歌い、私たちと遊んでいた彼は、食事をする以外は、かごの中で、静かに過ごすことが多かったのです。
外に出て、私の手に乗ることも久しくありませんでした。眼が不自由になっていて、神経も過敏になっていましたから、無理をしてかごから出すと、パニックになる危険性が高かったのです。
魁与を抱っこできたのが、彼が息を引き取った後、というのは、皮肉以外の何者でもありません。少なくとも、私には、そう感じられました。
魁与が天国に帰った、と、わかって、私が彼の亡骸を抱っこしている間、コミドリコンゴウインコのピポナとリキが叫んでいました。
「かあさん、私(ぼく)がいるでしょ。泣かないで。かあさん、元気出して!!」
その姿に、私は泣きながらも、舌を巻いていました。
ピポナたちは、先の私の眼の不調が、ロプロスの逝去とつながっている、と、理解しているのでしょう。ロプロスを亡くしてつらい思いをしているかあさんが、泣き過ぎて眼をおかしくしたのだ、あんな怖い顔の母さんになったのだ。今度はそんなことにはさせない。あんな怖い顔は、もう見たくない!!!
左目がかなり腫れて、ほとんどふさがってしまっていました。ピポナをはじめとして、多くの子は、なんとか無難に対応してくれましたが、一部の子たちは、ドン引きで、大変な騒ぎになりました。ピポナにしても、本音は、怖かったのでしょう。
「大丈夫。ピポナ、大丈夫だよ、今度は」
そう声をかけますが、彼女の叫びはしばらく収まりませんでした。私が、泣いていたからでしょうね。
落胆したその夜。私は、随分迷ったものの、Facebookに愚痴を書いて、つらい気持ちのいくらかを吐き出しました。
これまでなら、「私事だしね」と、公にはしなかったのですが、言葉にして、「今、私はつらいです」という趣旨の短文を書きましたら、なんだか、身体が楽になるのを感じました。しかも、「スルーしてください」と言い添えてありましたが、コメントやリアクションも予想外にあり、さらに楽になりました。
ロプロスの置き土産かなぁ、などと、ふと考えたりします。
ともあれ、先の教訓が生きました。体調を崩すこともなく、むしろ回復基調です。やはり、いろいろため込むのは、よろしくないようです。
皆様も、くれぐれもご自愛を!