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長老№2 空に帰る

先月の19日、我が家の長寿ナンバー2だったオカメインコの蓮が、旅立ちました。28歳でした。

この子が旅立った夜、「コメントご遠慮ください」のつぶやきを出しました。不快に思われた方もいらっしゃったでしょうが、何もおっしゃらずに「スキ!」をくださる方が多くて、本当に感謝したものです。

私とここでつながってくださっていて、私の記事を細やかに読んでくださっている方々は、本当に心優しく、思慮深い方ばかりです。それが分かっているからこそ、私の悲嘆に思いをはせ、コメントをくださるその優しさに充分に応え得る返信をする自信が、あの時の私にはありませんでした。

蓮が、早晩こうなるだろうことは、昨年あたりから予想はできていたのです。それでも、今年の酷暑も当人の宣言通りなんとか越してくれて、私自身夏バテでぐったりしていたところから徐々に立ち直りかけていた時期だっただけに、虚脱感が予想以上に大きかったんですよね。

事情は不明でも、私のお願いを聞き届けてくださった方々には、心から感謝しています。

蓮の場合は、いわゆる老衰です。子供のころ、原因不明の病にかかって(おそらく、私の不注意から来る霊障だとおもいますが。この件については、折があれば、記事にしようと思います)、生死の境をさまよい歩いた子です。それでも、そこから復活した後、”細く長く”生き抜いてくれた子でもあります。東日本大震災時の度重なる余震にも、耐えてくれたんですよね(彼の兄弟だと思われる初代・Ronは、3年後に昇天したのですが)。

子どものころの大病の影響もあってか、年齢を重ねても老けるということがありませんでした。虚弱な体質だったので、ほかの子より濃厚なご飯をあげてもいたのですが、それでも最大の体重が89グラム。外見が若くても、体そのものは老いて行くのが早かったようで、代謝がかなり落ちていました。

このかれが28歳まで長生きしてくれようとは、私も相方も想像もしてなかったことです。低空飛行ながら自分のペースを守って、生涯を歩んだのでしょう。見た目の愛らしさに似合わない気の強さも持っていましたので、それも彼を支えたのかもしれません。

この蓮を大好きだったのが、コミドリコンゴウインコのピポナです。彼女は自分をオカメインコだと勘違いしているところもあって(オカメの前世もあるようですが)、オカメインコの先輩たちが大好きなんですが、その中でも熱愛していたのが蓮だったのです。

蓮も何故かピポナを気にいっていたようで、世話の時に自分の体調がいいと、「ピポナに会いに行くから、連れて行って!」というので、彼を抱っこしてピポナのかごの前まで会いに行かせたことも一度や二度ではありませんでした。蓮に会えた時のピポナの甘えた喜びの声と、蓮のうれしそうな表情が今でも浮かぶことがあります。微笑ましい光景でした。

昨年の2月あたりから、思うところあって、オカメインコの体重測定を毎週1回(たいてい日曜日)やるようになっています。急逝する子が出ているので、少し気になっていたのです。体重は体調のバロメーターですしね。

昨年の酷暑のあたりから、蓮の体重が眼に見えて減ってきました。食も細いし、年齢を考えて、覚悟もし始めた頃です。それでも、昨年は秋ごろには持ち直し、無事年も越し、新年を一緒に迎えたのでした。

けれども、やはり基礎体力の衰えは、どうにもなりません。加えて、今年のこの酷暑です。当人は「かあさん、ぼく、今年はダメかも」と「僕、夏越すよ!」の間を行ったり来たりしていたのですけれど。

何度も彼に「無理するな。充分すぎるくらい、頑張ったよ!」と声をかけてきました。そうした時は、私も覚悟を決めなおしているんですけれどね。

ただ、なんとか夏を越せたかと安堵しつつあった時に、不意を突かれた感じだったのです。彼は、止まり木に止まろうとしたときに力尽きたのか、ひっくり返ったまま、息絶えていました。

蓮を迎えに来ていたらしい、彼の兄弟のRonと、私の相棒でもあり、オカメ軍団のリーダーでもあったルンによれば、蓮は頑として逝くことを拒んだのだそうです。それで、Ronと取っ組み合いのような形になって、負けちゃったのだとか。

確かに蓮はなかなか頑固者でした。彼が「今、ぼくがいなくなったら、かあさんがダメになる!」と、主張したのだそうです。夏バテで腑抜けになっていた私を、案じていたのでしょうね。これまでの逝った子たちに対する私の落胆する姿を、嫌というほど観てきた子でしたから。そのたびに、「僕がいるよ!」と優しい声と態度で、励ましてくれて来た子でしたから。

いつもは、誰かが逝くと、私の励まし役になるピポナが、蓮の時はそうではありませんでした。私に向かって「蓮兄ちゃんは? 蓮兄ちゃん、返して!」と叫んでいました。彼女には特別な存在だったのでしょう。

彼がいなくなった当初は、ぽっかり穴が開いていただけでしたが、今これを綴っているうちに、涙が出てきました。今日は猛暑の戻ってきている快晴。その空を観ながら、一区切りついた、そんな気持ちでいます。

今週は寒暖差が相当大きいそうです。夏の疲れも抜けないでいらっしゃる方も多いと存じます。どうぞ、皆様くれぐれもご自愛くださいませm(__)m💕💛

ここまでお読みくださったあなたに、心から感謝いたしますm(__)m💕💛

ありがとうございますm(__)m💕💛

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