本物に出会えたご縁に、感謝した日
残暑お見舞い申し上げますm(__)m💕💛
いやはや、立秋とは思えぬ酷暑が続いておりますが、皆様、如何お過ごしでしょうか?
さて。8月4日の日曜日の午後、「第52回 全国アマチュアオーケストラフェスティバル」に参加してきました。会場は、池袋にある東京芸術劇場コンサートホール。
これは、全国アマチュアオーケストラに所属する方々が集って、その日限りのオーケストラを編成してのコンサート。いろんなところから選抜(なのかな? 基準がわかりませんが)されているようです。
ただ、指揮者とコンサートマスター、そして特殊楽器(通常オーケストラに属さない楽器)の演奏家は、プロの方々です。私が聴きに行く以上、勿論、最愛のマエストロ・山下一史さんがご登場だったわけです。
なんでも総勢290名の方々を、3つのグループに振り分けて、「オーケストラA」と「オーケストラB」を編成。山下さんは、後者のオーケストラを担当。演奏されたのは、マーラーの交響曲第5番でした。
一つのコンサートで、違う指揮者の演奏が聴けるチャンスは、そうそうありません。山下さんが私のお目当てではありましたが(そうでなければ、行ってませんがね(^_-)-☆)、ちょっとワクワクしていたんです。
そうしてわかったこと。私の最愛のマエストロは、やっぱり本物だった!! ということでした。
形として、聴き比べみたいな格好ですよね。だから、あの日聴きに来られていた方で、前半の「オーケストラA」の演奏が良かった、という方もいらっしゃると思います。曲目は、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」と、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」。どちらも、聴いたことがありますし、ことに「火の鳥」は、山下&千葉響で3回は聴いている、大好きな曲です。
ただねぇ。私には合わない演奏だったんです。聴いていて、眠くなっちゃいました。しかも、演奏聴いている最中に気分が悪くなって、いささか慌てました。持参したお水を飲んで、落ち着きましたけれども。
「大丈夫かな? 山下さんのマーラー、聴けるのかな?」
そんな心配もしたほどです。
しかも、この作品には、苦い思い出もあるんです。数年前、大宮ソニックシティで、山下さんの指揮で、日本フィルの演奏を聴きましたが、これが全然良くなかったんです。それだけに余計、気がかりでした。
だが、しかし!!!!! でした。
最初の一音を聴いた時、「やった!!!!!」と、内心ガッツポーズしました。オーケストラのきわめて集中度の高い、厚みのある音が聴こえてきたからです。それは、オーケストラの意識が作品に集中してまとまっている証拠であり、指揮者がオーケストラを掌握している何よりの証。
マーラーの5番は、私には魅力が今一つの作品だったのですが、今回の演奏で「こんなにいい曲なんだ。だから、世界中で愛されているんだ」と、納得したのでした。
ことに映画でも使われて有名な第4楽章の「アダージェット」から、最終楽章への流れで、私は一つの発見をしたのです。
「アダージェット」は、沈みゆく夕陽を思わせる、緩やかなテンポで、聴く者を穏やかな心持にさせるのですが、ここで私は憎しみも苦しみも、悲しみもつらさも、すべてが流れて溶けてゆく感覚にとらわれました。ここには喜びや楽しさも含まれるでしょうが、つまりは、人が抱く様々な感情が解消されて、生きていることへの心からの感謝が湧き出てきたんですね。
その状態で最終楽章を聴くと、新しい気持ちで明日を迎える力が出るような、聴く者を勇気づける強さと優しさを感じたのでした。
前半で感じた体調不良などどこへやら。演奏に集中しているうちに、私もどんどん元気が出てきた次第です。
実際、前半の演奏では眠っている風情の方々も周囲にいらしたのですが、後半では皆さん舞台に見入ってらっしゃいましたね。
リハーサルでは、山下さん、相当苦戦されていたそうなのですが(Facebookで、演奏されていた方がレポートされていました)、見事本番で成功させたということでしょう。アマチュアオーケストラを指揮された経験も豊富な方ですので、それが生きたということかもしれません。
やはり、本物はすごい👏👏👏👏👏
仮にひいきの引き倒しだとしても、そう思える存在に出会えたことを、心から幸せに思いました。
マーラーは、大きな曲が多いし、山下さんが指揮されることも極めて少ないのですが、次はぜひ千葉で!!! と、マエストロの背中に心の中で語り掛けた私です。
今年は、自分が愛している存在のすごさを再認識する時間なのかなぁ、と考えながら、暑さの残る都内を後にしました。
夕べは、蒸し暑くて眠れませんでした。クーラー消すのが早すぎた(>_<)
睡眠の質が落ちる酷暑です。皆様くれぐれもご自愛くださいませm(__)m💕💛
ここまでお読みくださったあなたに、心から感謝いたしますm(__)m💕💛
ありがとうございますm(__)m💕💛