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世界サブカルチャー史 ジャポニズム編 第1回で

世界サブカルチャー史 欲望の系譜
21世紀の地政学
ジャポニズム編 第1回(9月に放映)

番組の感想ではないのですが〜。

シリーズ第1回目ということで、
パリ万国博覧会辺りから始まり、ジャポニズムがいかにして欧州人を魅了し、芸術家や映画人に影響を与え、米国人に誤解され、馬鹿にされ、また受け入れられてきたのかが貴重な映像と共に順を追って説明されていきます。

その中で、
「鉄腕アトムが1963年にテレビアニメシリーズとして放映され(日本で)、同年アメリカでも放映が始まりました」と紹介されたシーンで、当時のアメリカの新聞が出てきました。

当時のポスター?
当時のアメリカの新聞

この新聞が気になって、すかさず画面に近づいて目を皿のようにして見ると、
あったのですよ、鈴木文雄氏のお名前が!
まさかの!
ASTRO BOY 陰の立役者のお名前がそこにありました。
感動!
この画面をくまなく見入るのは世界で自分ただ一人だろうwww
スクショだ、スクショ!

拡大してマーカー入れたよ

鈴木氏は鉄腕アトムをアメリカに輸出した人、つまり日本のアニメを初めて海外に持って行った人。いわば今のジャパニーズアニメが世界を席巻するきっかけを作った最初の人物なのです。

以下、書き出さずにはいられずwww

NEW YOUR (NEA) -
Not satisfied with just sending us cameras, transistor radios and bottled octopus ink, the enterprising Japanese have a new export - an animated cartoon series for television.
 Coming up this fall on many stations is Astro Boy, a science fiction cartoon series for children. This was created, produced and telecast first in Japan. And yet the characters in it are not Oriental - the series was deliberately drawn so all the faces would have a sort of mid-Pacific look, and be acceptable to the children of both Japan and the United States, NBC Films will syndicate it here.
 Fumio Suzuki, a Japanese theatrical executive, is the man behind this first Japanese program to be seen in the U.S. And he freely and proudly - admits that the cost factor had much to do with the sale.
 "I can make a half-hour animated cartoon in Japan for $8,000.” Suzuki says. "I'm told - and I can't vouch for these figures - that The Flintstones costs $70000 per half hour to make. Even if that is twice as high as it really is, we're still way under it."
 Astro Boy may only be the forerunner of Japanese programs you'll see.
 So hang on to your transistorized, made in Japan television set - you may be watching made-in Japan programson it any day now.

NEW YOUR (NEA) -
カメラ、トランジスタラジオ、瓶入りタコ墨を送るだけでは飽き足らず、進取の気性に富んだ日本人は新たな輸出品、テレビ向けのアニメシリーズを開発した。
 この秋、多くの放送局で放映されるのは、子供向けのSFアニメシリーズ「鉄腕アトム」だ。これは日本で最初に創作、制作、放映された。しかし、その登場人物は東洋人ではない。このシリーズは、すべての顔が太平洋の真ん中のような外見になるように意図的に描かれており、日本と米国の両方の子供たちに受け入れられる。NBC Filmsがここでシンジケートする。
 日本の劇場関係のエグゼクティブ、鈴木文雄氏は、米国で初めて放映されるこの日本の番組の仕掛け人だ。そして彼は、コスト要因が販売に大きく関係していたことを率直かつ誇らしげに認めている。
 「日本では30分のアニメを8,000ドルで作れる。」鈴木氏は言う。「原始家族フリントストーンの制作費は 30 分あたり 7 万ドルだと聞いていますが、この数字を保証できるわけではありません。たとえそれが実際の 2 倍だったとしても、私たちはそれをはるかに下回っています。」
 鉄腕アトムは、これから見ることになる日本の番組の先駆けにすぎないかもしれません。
 ですから、トランジスタ式の日本製テレビをしっかり持っていてください。もうすぐ日本製の番組が見られるようになるかもしれません。

1963年9月の新聞ですね。
こういうの滅多に出てこないと思うので貴重です。
ちらりとでも写してくれてありがたかったです。

「鉄腕アトムは、これから見ることになる日本の番組の先駆けにすぎないかもしれません」
本当にその通りになったのすごい。

鈴木文雄氏はその後もさまざまなエンターテイメントの国際渉外契約に関与していて、あのリングリングサーカスの招致にも大きく関わっていました。
わたしも、わたしの弟もとてもお世話になりました。
令和の時代にメディアでお名前を見ることができて嬉しいです。



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