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白沙村荘 橋本関雪記念館
日本画家の橋本関雪の邸宅跡です。真夏に行ってきました。
白沙村荘
ここは白川の近くの土地。もともと水田だったのを盛り土をして、大正から昭和にかけて橋本関雪が自ら設計して少しずつ造営していったのだそう。
なんて贅沢なんでしょう!3000坪の敷地を 好き勝手に 自らの美意識で設計して作る!最高ですな!羨ましい!
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この裏側に広間の茶室 倚翠亭がある
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敷地には建物や庭そのものだけじゃなく、石や石仏や塔などもたくさんあって見所は尽きなかったです。
抹茶と走り井餅
瑞米山という主屋で抹茶セットをいただきます。
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お抹茶セットです。てっきり抹茶に普通の主菓子が出てくると思っていたら「走り井餅と自家製の生姜グラッセです」と係の方に教えられました。「走り井餅」、初めてお目にかかったので、街中のどこか老舗の菓子司のものかと思ったら、その名も「走り井餅本家」さんのものだそうです。美味しかったです。しかも橋本関雪にゆかりがあって歴史が深くてびっくりしました。
走り井餅本家のHPより抜粋
京都と大津の間にある逢坂山、その近くに湧き出る井戸「走井」は平安時代から有名で清少納言の父などにも歌に読まれるほどでした。江戸時代に街道が発達すると茶店が建ち並び、その名を冠した大津追分「走り井餅」が東海道大名物となります。「走井茶屋」で休憩をとる旅人たちの風景は、東海道五十三次の大津宿や東海道名所図会に描かれています。その餅の形は、清冽な水しぶきのほとばしる水滴を表しています。
とのことです。そしてその場所は今、
走井茶屋は明治初期まで賑わい、その後、茶屋は姿を消したものの、茶屋旧跡は大正四年(1915)日本画家の橋本関雪が別荘として購入。関雪没後の現在は臨済宗系の単立寺院「月心寺」となって、京津線追分駅と大谷駅の中間あたり、往来激しい国道沿いにひなびた門灯を掲げています。
なのだそうです。
それで白沙村荘では走り井餅を出しているんですね!
「走り井餅本家」は逢坂山の京都側、山科エリア、住所で言うと滋賀県大津になるのですが、そちらにお店を構えているようです。
山科エリアが全部山科区じゃなくて一部大津市だったのも初めて知ってびっくり。
ですがなんと、走り井餅本家とは別に「やわた走井餅老舗」というのが八幡にあるそうです。こちらのHPには
明治43年(1910年)6代井口市郎右衛門の四男嘉四郎によって、名水で名高い石清水のふもとへ引き継がれました。
やわたへ受け継がれほどなくして大津の本家は廃業。その跡は現在、月心寺となっております。井口家の生家で、走井餅発祥のその場所には、今でも滾々と走井の名水がわき続けております。なお本家廃業と同時に、当家が直系唯一の走井餅となりました。
とあります。
うー、出た、京都の老舗、本家、元祖問題・・・。ううう・・・。白沙村荘に行っただけでいろいろ知ってしまい、京都は奥が深い、深すぎて・・・。
橋本関雪記念館
最後にミュージアムにも寄りました。
バルコニーから見る大文字山は綺麗でした!
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