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侍タイムスリッパー&舞台挨拶@シアターセブン

去年2回見たんですが、もう1回映画館で観たいと思っていたところ、ついにその機会が訪れました。今回は京都ではなく、大阪・十三のシアターセブンへ。
十三には何度か行ったことがあって、行くたびに気になっていた「第七藝術劇場」・・・の下にあるミニシアターがシアターセブンだと知り、しかも今週は出演者の舞台挨拶もあるとのことで、都合をつけて足を運びました。

館内にポスターが置かれてます
サイン入りです

満席でした!

さすがに3回目ともなると冷静に観られるかと思いきや、むしろ前に感じたことをじっくりと再確認、再考察してしまう再燃♡の回となりました。ゆったり見るつもりだったのに、結局すごい集中して食い入るように見てしまいました。それにしても本当によくできた脚本! 例えばセリフも、会津藩士と現代人が噛み合わないはずなのに、絶妙に噛み合っている感覚がたまりません。普通なら言ってしまうだろう言葉をあえて言わない(言わせてない)部分も秀逸で、そぎ落とされた分、観る側は余計に感じ入ってしまうんですよね。安田淳一監督、センス良すぎかも。

泣きたいわけじゃない

のに、今回もやっぱり泣いてしまいました。高坂新左衛門が関本さんへの弟子入りをお願いするとき、優子殿に「救われた気がしたんです」「救われた気がしたんです」と繰り返すところ。そうだよね、そうだよね、と共感しながら、慌ててカバンからハンカチを取り出しました。そこからはもうウルウルしっぱなし。会津藩士の高坂氏、いろいろな過去を背負ってきた風見氏、それぞれの思いが伝わってくると、どうにもこうにもグッときてしまいます。

細かい演出の妙

高坂氏が初めて台詞のある役を演じるシーン、微妙に会津訛りが抜けきらない感じ、ありませんか? 後半には、関本師匠(峰蘭太郎さん)に現場で褒められたとき、ボソッと「ホントっすか?」って標準語で言ってた気が。違うかな? そんな変化まで表現していて、脚本も上手いし、山口馬木也さんはホント丁寧でお見事!

庄野﨑謙さん&冨家ノリマサさんの存在感

庄野﨑謙さん演じる山形彦九郎からの〜別の世界で成り上がっていく様子、数々のシーンに改めて見入ってしまいました。。冒頭の若き勤皇の志士っぷりはもちろん、その後の殺陣も文句なしにかっこいい♡。しかも成長していく様子がしっかり描かれていて、どれも見逃せない大事なシーンです。

そして風見恭一郎役の冨家ノリマサさんの貫禄が凄い。まるで里見浩太朗や松方弘樹のような、あのリアルな迫力! 冨家さんあってこそのこの映画ですよね。最初に登場するホテルのシーンの表情からしてたまりません。そうそう、あのホテルの部屋、絶対に京都のホテルオークラですよね? 同じ方角の茶室を利用したことがあるので初見で気づきました。見えてるのは東山だと思います。え、あ、あれ、ホテルオークラって長州藩邸やないですか!偶然か?はたまた安田監督はそこまで狙っていたのでしょうか? ヤバい! 馬木也さんが言う「宝探しのような映画」ってこういうことだったのか!すごい!

高坂 vs 関本のやりとりが面白すぎる

関本さん(峰蘭太郎さん)への愛は前の記事にも書いた通りです。愛おし過ぎます。高坂氏との稽古シーンもすごく好きだけど、高坂氏が関本さんに暇届を出すシーン、ここもすごいですよね。だって、いや関本さん、師匠やけど、でもほんまもんの武士相手に何言うとるん? ってなりますよね。全編通して「どっちがどっちやねん!」みたいなところだらけですよね。そして泣いてるのに笑ってしまう、この揺さぶり具合、どうにかしてほしいです。

「心配無用ノ介」、シリーズ化希望!

田村ツトムさん演じる「心配無用ノ介」が好きすぎる♡ ぜひTVシリーズ化してほしい! 大袈裟な時代劇じゃなくていいですよ、毎回10分のミニ時代劇とかどうですか? 子供向けに夕方の時間帯でもいいし、日曜の朝や夜でも。5分の隙間番組でもいいな〜。でも5分だと口上言う暇ないか〜。口上はたまにに言うことにして、「今日は言った」「今日は言わなかった」と話題にするのも楽しいかも。錦京太郎サマ〜って黄色い声で呼びたい! 是非お願いします♡

シアターセブンの座席が素晴らしい

シアターセブンに初めて行ったわけですが、もしかしてボロボロの映画館かなと思っていたら結構綺麗でした。特に座席組みが素晴らしい。前の人の頭に邪魔されずよく見えるようになってるんですよ!なかなかこういう劇場や映画館ないです。設計した人の劇場愛を感じました。


映画の後はトークショー

出演者トークショー

今日の登壇は、
心配無用ノ介の監督:佐渡山順久さん
村田左之助(丸顔の御仁): 高寺裕司さん
山本優子役:沙倉ゆうのさん
ほんわかな3人で、ずっと笑いっぱなしでした。ちょうどこの日ブルーリボン賞が発表され、作品賞に「侍タイムスリッパー」、主演男優賞に「山口馬木也」さんが選ばれ、喜ばしい雰囲気のトークショーとなりました。本当におめでとうございます!

そしてこの後、なんとサイン会まで催されました。実は今までお目にかかったことがなかったパンフレット、ちょうどよかった、やっと買えて、サインしてもらいました。

丸顔の人のサインにはお団子も!

嬉しいです。ありがとうございます!
電車の中で読みながら帰りました。これがまた読み応えがあって良かったです🎶

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ちいず
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