川原泉「笑う大天使」 思うこと(ネタバレ注意)
川原泉作品を知ったのは幼少期。母が持っていたから。
小学生の私には文字がギュウギュウめだったので
ちゃんと作品を読み始めたのは中学生頃でしょうか。
何で「笑う大天使(ミカエル)」のことを思い出したのかというと
先日、25年来(と書いて、四半世紀!?と思った。ビックリだ。)の友人に
「みいぬは変わっている」
的なこと言われたから。
そのときは、心に引っかかりを覚えつつ、後からビックリした。
ずっと「変わっている」と言われてきた。
自分では普通(一般的)と思っていたので中学くらいまで
「変わっている」と言われることに違和感しかなかったけれど
その後、何となく開き直って「そうか、私は変わっているほうなのか」
と思うようになった。
でもそれを忘れていた。
たぶん私から見れば普通な人と結婚したことにより
私も普通に擬態できていると思っていたからだと思う。
(そして擬態はたぶんできていないと思われる。)
「私は変わっているほう」という自己認識を忘れるくらい自分のことを普通だと思っていたのでかなり衝撃を受けたわけです。
(その後、その友人に「私のどこが変わっているのか」聞いた。)
そこで、ふと思い出したのが「笑う大天使」でした。
「笑う大天使」は主に聖ミカエル学園(超絶お嬢様学校)の高等部に通う
史緒さん、柚子さん、和音さんの3人の女の子の話なのですが
この3人、たぶん変わってる!
でもこの3人の凄いところはちゃんとお嬢様に擬態しているところなんですけど。
まぁ、一部の人にはバレていて
「毛色の変わった3匹」
なんて言われちゃったりするわけですが。
作中冒頭に
と、あって
「あっ、そうか!私、どっちかっていうと、こっち側だった!!」
と思い出したのでした。
いや、別に変っていることが悪いことなわけではないのだけれど。
自分の見たいよう見ているものなのだな、と。
他者との関わりは、自分で忘れているだけのことでも
目から鱗状態で思い出させてくれる。
いやー、しかし本当にビックリした。
友人からしたら「別に今更言うことでもない」でしょうけど。
変わっていると言われることに違和感を覚える人がいたら
川原泉「笑う大天使」
読んでみるのもいいかもしれません。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
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