命
命を大切に、というのは教師がよく子供に説くことだ。
若年者から高齢者に至るまで自殺が後を絶たない日本においては、道徳的な生き方を幼少期から養い育てることはとても大切なことである。
では、その教師が命を大切にできなくなってしまったときはどうすれば良いのだろう。
自分は、3階にある自分の教室で授業中に飛び降りたくなったことが何度もある。
子供が反発的な態度をとる。
指示に従わず勝手なことをする。
授業に関係ないことを叫び、妨害する。
助けて、と心の声が叫ぶ。
どのように対応すればよいのか、わからないのだ。
叱りつける、話を聞く、無視する、どれもうまくはいかなかった。
彼らがすべてを拒否している。
私という人格を否定する。
存在を認めない。
自分の人生を諦めたくなってしまったのだ。
この世界に希望はあるのか、誰か教えてほしい