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彦根日帰り一人旅~近江牛を食べてお土産込み10,328円で旅行の巻~


#わたしの旅行記


ふと思い立って旅に出る

初夏の風に誘われて

今朝はとても天気が良かったので、なんだか小旅行に出たくなりました。
もともと5月中には小旅行したいな~なんて思っていたのですが、
なかなか元気と天気の都合が合わず、今日までのびのびになってしまっていました。

場所は日帰りだし、車で2時間以内で行けるところがいいな、まだ行ったところがないところがいいな、ということで彦根に決定。

8時に起き、9時20分に家を出ます。
途中で空腹が我慢できなくなっちゃいました。
近くのSAで朝ごはん。
塩鮭とお味噌汁とご飯の和定食です。
700円なり。


SAで朝ごはん

空腹の体に染み渡ります。
SAでぼーっとしていたら、なんと50分も経ってしまいました!
恐るべし、SAの吸引力。
一度入るとついつい長居しちゃいませんか??

11時半には彦根に到着予定だったのに!!

彦根到着

とりあえず、12時15分に彦根城近くの駐車場に着きました。

彦根といえば、井伊家の治めていた領地。

井伊家で有名なのは、女大名直虎、こと次郎法師、次郎法師の養子で初代彦根藩主の直政、井伊家彦根藩主16代目にして、幕末の大老直弼があげられるでしょうか??

そんな、直弼が17歳~32歳までを過ごした建物を訪れました。
名は埋木舎。

井伊直弼について


直弼は、14代藩主直中(なおなか)の隠居後に生まれた14男でした。
こどもたくさーん。
でも今と違って、子供の死亡率が高い時代ですから、たくさんいるのはいい事だとされました。
特に武家の場合は男児が貴ばれます。

お母さんは側室のお富の方。
美しくて、賢夫人。家中でも尊敬されて、彦根御前と呼ばれていたそうです。
同腹のお兄さんとして、直与(なおくみ)。
他家に養子に入って、内藤政優と改名します。

母は直弼が5歳のときに亡くなり、父も17歳のときに亡くなってしまいます。

井伊家では、跡取り以外の男子は、他家に養子に入るか、部屋住として生活していました。

部屋住とは、分家もせず、他家に養子にいくわけでもない、いわば居候。
基本的に妻子を持つことはできませんでした。
ここでいう妻、というのは正式な結婚相手、という意味なので、内縁の妻はOKです。
直弼にも、二人の側室がいます。
西村里和、千田静江の二人です。
直弼に与えられた石高は300俵。
ものすごくざっくりですが、現在の価値にして、900万円
(1表はお米60kg、10kg5,000円計算です)
す、少ない、少なすぎる……。
これで家事してくれる人雇って、もしいるなら、内縁の奥さんと子供養って、食費と生活必需品費、被服費、などの生活費諸々。
曲がりなりにも藩主の息子なら、勉強や稽古で自分を高めなくちゃいけないだろうし、その費用もかかるだろうに……。
自分の事、埋もれ木って言いたくもなりますよね……。

ちなみに井伊家は30万石(35万石格)。譜代大名ではトップの石高です。
1石はお米15kg。
さっきと同じく、10kg=5,000円で計算すると、1万石=75,000円。
30万石=22,500,000,000円。
225億円。にひゃくにじゅうごおくえん。

直弼は、自分を諦めなかったんですね。
うん。世に出る人はでるべくして出るのです。
お茶の道を好んだ直弼は、30歳か、31歳のときでお茶の新しい流派を立てようと決心します。
茶人として生きる、と決意したといってもいいのではないでしょうか。
けれど、その翌年、兄の養嗣子となる事が決まるのです。


この埋もれ木舎の館長さんのご先祖様です。

大久保小膳。
直弼の側近で、彦根城の解体を阻止した方でもあるそうです。

心は埋もれない。大事。

上の写真の句は、「世間は私のことを埋もれ木のように思っているだろう。しかし私の心は埋もれてはいない。」という意味です。

自分の置かれた環境で、腐らず、妬まず、自分を磨き続けた直弼は、政治家としては評価が分かれるところではある人かもしれないけれど、人間としては、立派な人だったのだな、と思います。
彦根藩主としての地位が回ってきたという幸運は、きっと自分を弛まず努力してきた直弼自身が引き寄せたものなのかもしれません。

埋木舎

とても静かな空間でした。
心を磨くのには、とても適した場所だと思います。

彦根城を巡る

玄宮園

玄宮園

13時頃、庭園を見るのも好きなので、お城の近くの玄宮園にも行きました。
4代目藩主、直興(なおおき)が造営を開始した池泉回遊式庭園です。
玄宮園、彦根城、彦根城博物館、セットで入館料は1,200円です。

お茶室よりお庭を望む

お茶室「鳳翔台」で一休み。
なかなか素敵な風景です。

お抹茶とお茶菓子

お茶室でお抹茶ほっこりしますね。
お茶菓子は埋もれ木という名前だそうです。
緑色をしたお餅でした。うまうま。
〆て500円。

下野と紫陽花

屏風の前のお花は下野(赤紫のお花)と紫陽花(白いお花)です。
紫陽花、活ける為に形を整えたわけではなくて、この形で咲いていたそうです。
なんだか可愛い。

彦根城

お堀を望む

お城といえばお堀!
お堀のある風景は何だか、落ち着きます。
日本人だからでしょうか??
Best of お堀の風景は、私の中では松江城です(笑)。

白壁は風情があります。

こちらの木と白壁とお堀の写真もなんだか風情がありますね。

今回は時間がなかったので行けませんでしたが、お堀の遊覧船も次回は乗ってみたいです!!

ちなみに、お城は山の上です。
しっかり歩きましょう!!
靴はできればスニーカーがお勧めです。

石垣

お城といえば、石垣。
苔むした石が歴史を感じさせます。
大きな石の間に小さい石が入っていますが、適当に入れたわけではありません(笑)。
ちゃんとした工法です。
昔の人の知恵ですね。

天守閣

14時過ぎ頃、国宝の彦根城天守閣に到着。
やっぱり、現存天守閣は趣がありますね。
風格が再建されたものとは違う気がします!!

天守閣より琵琶湖を望む

近江国は淡海(おうみ)とも書きます。
眼下に広がる淡い琵琶湖の色を見て、淡海なんだな、と納得してしまいました。

海じゃないよ。琵琶湖だよ

一見海っぽいですが、琵琶湖です。
写真だけだとわかりませんよね。

こっちの琵琶湖の色が薄くて綺麗

葉っぱの主張を聞いてあげてください。
彦根の街と琵琶湖がきれいだとそーっと私に教えてくれました。

彦根城博物館

井伊の赤備え


お城の次は、彦根城博物館です。
時計は見ていませんが、15時位前だったと思います。
鎧や刀剣、茶道具、楽器、草紙、能の衣装や面、文書や手紙などが展示され
います。
直弼の部下に宛てた手紙などもあって、筆まめな人なのだな、と印象を受けました。

井伊氏の代名詞ともいわれる、「井伊の赤備え」です。
やっぱり実際の具足一式は見応えがありますね!!

写真たくさん撮りたかったのですが、携帯の電池がもうほとんどなくて、泣く泣く心のアルバムに収めました。

博物館には、再建された本丸屋敷もあって、実際藩主が自分の領地でどんな生活をしていたのか、知る事もできます。
30万石の領主様でも、びっくりするような大豪邸、というわけではなく、意外とシンプルな生活をしていたのだな、と感じました。


博物館内には紙の資料が置いてあって、無料でもらえます。
勉強になります。
時間があるとき、ゆっくり読もうと思います。

彦根牛を食す


彦根牛のひつまぶし

さて、最後は旅の目的でもあった彦根牛を食べます!!
16時半位というめっちゃ中途半端な時間でした(笑)。
やっているお店がなかなかなくて、「すき焼き・うどん にし川」さんでいただきます。

空腹だったという事もありますが、すごい美味しかったです!!
しっかり食べ応えのある量。
お肉の旨味がしっかりご飯にしみ込んでいます。
お肉も国産和牛ということもあって、とろけるような味でした。
お出汁をかけてももちろん美味しいんだけど、個人的には、肉汁の旨味を味わえるように、お出汁無しの方が好きかも。
また、キャベツもシャキシャキで良い感じに、ドレッシングに漬かっていてんまー!!
また、行ったら絶対食べちゃいます!!

彦根日帰り旅行の費用はいくら??


最後に旅にかかった予算をリストアップしてみます。
・ガソリン代 1リットル=165円計算。1リットルで30km走ると計算。
自宅⇒彦根城 118km
往復で118×2=236km
約8リットル:1,320円
・高速代(軽自動車、土日割引) 1,690円×2(往復)=3,380円
・お茶代(ファミマのペットボトル・台湾ウーロン茶) 108円
・朝ごはん代 700円
・埋木舎入場料 300円
・玄宮園、彦根城、彦根城博物館セット入場料 1.200円
・「すき焼き・うどん にし川」  近江牛ひつまぶし 1,780円
・駐車場代 1,000円
・お土産代 540円
合計10,328円

10,000円で収まらなかったのが微妙にしまりませんね(笑)。

更に、ひこにゃんにも会えませんでした。
「今日のひこにゃん(ひこにゃんのいる時間帯と場所の表)」、ちゃんと見ておけばよかったです。ひこにゃん、トップ画像で使ったのに……。

あ、でも少し足りない位がまた彦根を訪れる楽しみができますよね。
一日楽しかったし、充実した時間も過ごせたので、良しとしましょう!!


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