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ファンリーシュ・アカデミア生の想いを繋ぐnoteリレー~どやさん~
ファンリーシュは、あらゆる人の個性と能力を解き放つことをミッションに、組織や人材に関わる支援を幅広く行っています。そんなファンリーシュが提供する学びの場、ファンリーシュ・アカデミア。組織と人材の価値を最大化する「未来のリーダー」を育成するプログラムで、2024年10月からは第6期がスタートしました。
今回はアカデミア第6期生にフォーカスし、なぜアカデミアで学ぼうと思ったのか?や、普段お仕事で大切にしていること、卒業後のありたい姿などを語ってもらいました!
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自己紹介
はじめまして。どやさんと申します。新卒で某行政機関に入り、10年以上国家公務員として働いています。国家公務員は約2年で異動を繰り返すため、これまで様々な分野の業務に携わってきましたが、何度か人事制度の企画立案に関する業務を経験する機会があり、「人」という組織の一番重要な構成要素にダイレクトに働きかけることを通じて組織を変えていけるという点に面白さを感じたことから、今は「人事」に一番熱意を持って取り組んでいます。
国家公務員の人事制度は、それ自体、「民営化」や「無駄の削減」等と同じ行政改革の一分野として、長い間政治的な課題として議論されてきた歴史があります。10年程前に、こうした改革が一段落し、「長い議論を経て新しくできた組織や制度をどう運用していくか」に本格的に取り組むフェーズとなり、私自身も様々な課題に取り組んできました。こうした中で、行政機関では「あまり」組織的に蓄積されていないと感じるようになりました。
こうした経験から、「人事管理の知見」を国家公務員にもっと取り入れる必要がある、行政内部で「人事」について専門知識がある人材が必要なのではないかという問題意識を持つようになり、そう考えるなら、まずは自分自身がそういう人材になりたいという思いで、ファンリーシュの受講を決めました。
私が仕事で大切にしていること
私が仕事で大切にしていることは、「結果に責任を持つ」ということです。言葉にすると当たり前のことですが、「制度を作る」「人事に関する取組の企画をする」という、成果を直接的な数字で測れたり、すぐに結果が見えたりしない仕事に携わると、自分が行っている仕事の本当の「結果」が何なのかが見えなくなりがちです。自分が手がけている仕事の本質的な意義を忘れないようにし、取組が「本当に効果を上げているか」「本当に効果をあげるためには何をすべきか」ということを徹底的に考え抜くということを大切にしています。
また、基本的には「仕事ができるくらい元気で生きているだけで素晴らしいことだよね」というスタンスで働いています。私の兄が数年前、まだ30代であったにも関わらず、原因不明の痙攣により突然倒れ、その後大きな後遺症が残り社会生活を送れなくなってしまったことや、自身に子供が生まれたことにより、「ただ健康に生きること」がそれ自体どれだけ難しいことなのかを痛感するようになりました。仕事をする中で、難しい課題や人間関係等に悩むことは多々ありますが、そういう時こそ、「自分も同僚もそもそも仕事ができる程元気に生きているだけでO K」ということを思い出し、一歩引いた視点で仕事のことを考えるようにしています。
卒業後のありたい姿
ファンリーシュ卒業後にありたい姿は2つあります。
1つ目は、日本社会の歴史的、構造的な背景を理解した上で、人事を語れるようになりたいということです。人事的な取組について、「欧米ではこれが普通だ。対して日本は遅れている」というような語り口で議論されることがよくありますが、中島先生の「ベーシック」の講義を通じて、「日本企業がなぜ今のような姿なのか」は歴史的な経緯や、構造的な背景を踏まえないと理解できないこと、また、そうした理解なしに議論をしても意味がないということを感じました。同様に、行政機関においても、「企業ではこれが普通だ。対して行政機関は遅れている」といった語り口でなんでもかんでも語られることが多いのですが、これも乱暴な議論であると感じています。ただ「企業と同じようにすればよい」ということでも、「企業と行政機関は違うのだから、同じようにやらなくてもよい」ということでもなく、企業と行政機関の違いを歴史的、構造的な観点で理解した上で、行政機関は何をすべきであるのかを明晰に語れるようになりたいと考えています。
2つ目は、ファンリーシュで出会った方々と継続的な関係を築いていきたいということです。行政機関という、多くのファンリーシュのメンバーとは異なる組織に属していることに加え、先進的な取組みをしている訳でもないため、皆さんと同じ土俵に立てるのかわかりませんが、継続的に勉強会をしたり、壁打ち相手になったりという関係を築いていけたらと思っています。
こうした「卒業後のありたい姿」を実現できるよう、一瞬一瞬を大事にファンリーシュで積極的に学んでいきたいと思います。