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ファンリーシュな人々vol.6~キャリアの迷い子だった私が、自信をもって踏み出せたきっかけ~

ファンリーシュに携わる仲間の想いや取り組みにフォーカスした連載「ファンリーシュな人々」。第6回は、ファンリーシュアカデミア5期生である福嶌絢子さんに、これまで歩んできたキャリアや、ファンリーシュアカデミアでの学びや気づきなどお聞きしました!

福嶌絢子(ふくしまあやこ)さん
ファンリーシュアカデミアの5期生。
新卒でメーカーの営業職、企画職を経験した後、10年間専業主婦として子育てに専念。その後、福祉・介護業界や保育サービスの運営会社で人事業務を担当し、現在はシェアードサービスの会社で人材開発、組織開発を行っている。


歩んできたキャリア

―初めに、福嶌さんの歩んできたキャリアについて教えてください。
新卒で入社したキャラクター商品を取り扱う会社では、まず営業部に配属され、店舗での接客を経験。その後、本社に異動し企画職に就きました。企業向けオリジナル商品の企画などを担当しました。仕事にやりがいを感じていたのですが、妊娠を機に退職。 その後、10年間専業主婦として子育てに専念しました。

―専業主婦の時期があったのですね。
そうなのです。当時、PTA活動に積極的に参加していたのですが、その中で、幼児期の教育環境の大切さを感じ、幼稚園教諭免許の取得に興味をもちました。
ある時、長女が幼稚園生の時に「ママの夢って何?」って聞いてきたことがありました。その時、私は「ママ、生まれ変わったら、幼稚園の先生になりたいな」と答えました。
その時期にたまたまデパートに出かけた際、通信教育講座のイベントをやっていて、そこで2年間勉強すれば幼稚園教諭の免許が取得できることを知って。私、生まれ変わらなくても幼稚園の先生になれるんだ!とその時に気づいたのです。

―そんな気づきのきっかけがあったのですね。実際に免許取得のための勉強は始めたのでしょうか?
当時、次女がまだ2歳だったので、今は難しいなと止めていました。だけど諦めきれず、4歳になった時に、やっぱりやってみよう!と決意し、2年間通信制大学に通い免許を取得しました。自分がやりたいこと、興味のあることだったので、とにかく全部の授業が楽しかったことを覚えています。

―その後、幼稚園の先生になったのですか?
子育てが落ち着いてきたタイミングで、就職活動を始め、ある幼稚園から内定をもらいました。実は同時期に家庭環境の変化があって…それこそ職種はなんでもいいから、安定した正社員の雇用形態で働きたいという気持ちを優先することになりました。結果、病院や介護施設の給食委託事業を運営している会社に入り、そこから私の人事の道がスタートしました。給与計算や労務管理など、人事の仕事をゼロから学ぶ機会を得ました。

―実際に、人事の仕事をしてみてどうでしたか?
未経験の分野でしたが、新しいことを知れる喜びもあり面白かったですね。
転職を繰り返すつもりはありませんでしたが、最終的には子どもたちの笑顔に伝わる仕事で自分のキャリアを締めくくりたいと思い、40代前半に保育サービスを提供する会社に転職しました。

―その会社では、どんな経験をしましたか?
新卒・中途・障碍者採用や人材育成をメインに担当していました。また、女性活躍推進、社内行事のプロジェクトリーダーなど幅広い業務に携わりました。その会社では、高い志を持っている保育士が多かったので、子どもの言動についてドキュメンテーションにまとめ、月に1回発表する学び合いの場を設けていました。現場主導で専門性を高めようとする現場の力に感動し、会社をより良くしていける仲間を見てやりがいをもって仕事をしていました。

ファンリーシュとの出会い

―そんな人事のキャリア築いていっていた中で、ファンリーシュとの出会いがあったとお聞きしました。さらに、ファンリーシュアカデミアで学ぼうと思ったきっかけも教えてください。
代表の志水さんが、私の勤めていた会社に外部支援者として来てくださったのがファンリーシュと出会ったきっかけです。そこで志水さんから、「あなたは本当の人事をしていない」と指摘されました。「え、してるけどな…」と思いつつ、なんとなくその言葉がずっと心に引っかかっていました。それまで採用や労務など広く浅くこなしてきましたが、自分の強みや人事の仕事をじっくり考える機会がなかったんです。
その後、アカデミアの存在を知り、自分のキャリアを探るためと、人事の本質を学び直したいという思いから参加を決めました。

―アカデミアに参加する/している中でハードルになったことはありますか?
やはり費用の面では悩みました。今、子どもたちは高校生と大学生ですが、まだまだお金がかかる時期。そんな中で自分への投資は勇気がいる決断でした。悩みに悩みましたが、今まで考えたことのなかった「人事の仕事」について、「自分のキャリア」について考えてみたいと思い、参加を決意しました。
講義中は課題も出されるため、仕事、家庭との両立が大変な時も正直ありました。しかし、同期の仲間や卒業生の存在が支えになり、なんとか乗り切ることができました。

ファンリーシュアカデミアでの学びとこれから

―アカデミアの学びの中で印象に残ったことを教えてください。
まず、自分の会社の事業について多角的に考える機会が与えられたことです。 強みや数値的な側面、戦略面まで掘り下げて分析することは、普段の業務ではなかなかできません。アカデミアでは、事業・組織・人の視点を統合的に捉える視座が求められる講義が盛りだくさん。そのおかげで自分の会社の事業をより深く理解できたのは大きな収穫です。

―自己理解もあがったと評価していましたが、その点についても教えてください。
アカデミアに参加して、自分自身についても多く考える機会を得ました。特に私は、専業主婦をしていた期間も長かったため、他の受講生と比べてキャリアに負い目を感じ不安でした。けれども今ではその時間も自分の一部だと受け入れられるようになりました。専業主婦をしていた10年は、自分にとってとても贅沢な時間だったと思います。やる気と行動力さえあれば、今からでもキャリアを見直し、巻き返すことができると思っています。自分の強みや弱み、さらには周りの人たちとの違いをポジティブに捉えられるようになりました。

―それは素晴らしい気づきですね。他にも何か大切な学びがありましたか?
仲間との出会いです。 アカデミアで出会った仲間たち、特に学長の志水さんや他の受講生から得たフィードバックは非常に貴重でした。最終課題での発表時に、自分らしさを発揮できなかった部分があり、同期の仲間から「あなたらしくなかった」という指摘をもらったのです。反省点ではあるのですが、それが逆にすごく嬉しかったんです。私らしさを理解してくれる人たちがいて、その意見を素直に受け入れられる関係性が築けたこと。とても大きな財産です。

―新しい会社で挑戦も始められたのですよね。
実はアカデミア受講中に転職し、現在はシェアードサービスの会社で人材育成や組織開発に携わっています。前職も大好きだったのですが、ずっとモヤモヤしていた部分もあり…。アカデミアでの学びを通じてモヤモヤの原因がわかりました。自分が進みたいと思える道が見えたので転職を決断しました。転職活動をしながら、自分が人の成長や成長する環境に興味があることに気づいたので、これが今後のキャリアを決める軸になりそうです。

―最後に、今後の夢や目標を教えてください!
人の成長に関するサポートを引き続き担っていけたらと思っています。さらに、事業の成長をより加速できるような人事にもなりたいと思います。そしていつかは、子どもの笑顔に携わる仕事をしたいという夢もあります。直接子どもに対してだけでなく、子ども関わる親や家族に対するサポートかもしれません。
キャリアの迷い子だった私にとって、進みたい道が見えたことは財産であり、これからその道を突き進んでいきたいと思います。

旅行先で、地元の食材を活かした美味しい料理を楽しむのが至福の時♪

(インタビュー=久保彬子)


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