ソクラテスの「無知の知」、実は英語では存在しない・・・?なぜだか、考えると、英語の勉強の仕方も変わってくるよ。
ソクラテスというと、「無知の知」というコトバで覚えた人も多いのではないか。
教科書で出てくる、「無知の知」。
分からない事や出来ない事にぶつかりなぜ自分はこんなことも・・・と落ち込んでも、
いや、ソクラテス先生も無知の知と言っていたではないか、
と思って自分を安心させようとする。
と思いきや・・・
実は、こんなコトバ、英語にはない!
これは、ソクラテスの人生全体を通して、日本人がつけた通称。
だから、英語では存在しないのだ・・・
というと身も蓋もないので。
一応、似たような、ソクラテスの名言はございます:
"I know that I know nothing."(=自分がなにも知らない、ということを自分は知っている。)
"I know nothing except the fact of my ignorance."(=自分の無知という事実以外は、私はなにも知らない。)
“I cannot teach anybody anything. I can only make them think.”(=私は誰にもなにも教えられない。私ができることは、彼らに考えさせることだけだ。)
"Well I am certainly wiser than this man. It is only too likely that neither of us has any knowledge to boast of; but he thinks that he knows something which he does not know, whereas I am quite conscious of my ignorance."(=私は、この人よりは賢いことは確かだ。なぜなら、私たちのうちのどちらも、誇れるような知識はなにも持っていない;それなのに、この人は知らないことについて知っていると思っている。私は、それに比べて自分の無知をよく意識しているからだ。)
これら全体から、「無知の知」というフレーズが出てきた、というわけ。
だから、英語では、ソクラテスというと
"Socrates Paradox"(=ソクラテスの逆説)
というフレーズのほうが一般的である。
国や言語によって、「〇〇と言えば▲▲」のものも違ってくるから、気をつけてね。
〇〇に当たる日本語の英訳を探すようにして、英語を勉強しないこと。
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