ルカ・パチョーリって知ってる?
ルカ・パチョーリ、知ってる?
世界で最初に複式簿記を世界中に広めたイタリア人のお坊さんだ。
キリスト教も、仏教みたいに、儲けることを禁止した。じゃあ、なんでお坊さんが経理なんかしてたのか?
実は、彼、経理の本を出版したとき、本の1ページ目にドーン!と十字架を描き、「簿記の内容を神に見せよ。そしたら、儲ける行為は許される」と説いた。友達のダヴィンチに、表紙の絵まで描いてもらって。
「儲けたら神様に怒られるかな・・」という、当時の人たちが抱いていた、儲けることへの後ろめたさを消したのだ。
その結果、彼の簿記の本はベストセラーに!
これがキリスト教の教えからズレてるのか否か、こんないいかげんなことしてお坊さんとしてどうなのか、という議論はさておき、西洋文化に何千年も脈々と受け継がれた宗教の精神をも、ころっと、しかも堂々とくつがえしてしまうような考え方を、西洋人はするときがある。
英語を話す人は、理論詰めで攻めてくる、まくしたてて自分の主張をするから怖い、と日本人が言うのをよく聞くが、それは、ただの幻想。その時その時で、自分が納得する論理を思いっきり相手にぶつけているだけで、間違いとわかれば、すぐ意見を変える。
論理の主張ではなく、論理の組み立て方、ロジカル・シンキングの柔軟さが、西欧の大国を生み出した要因だ、と思う。
これは、すべて教育のおかげだ。
日本でも、そういった教育が必要なのだ。
いやいや、真似してほしいのは、いいかげんにすることじゃなくって、考え方の柔軟性のほうねw
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