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特別編⑩唇よ 厚くキミを語れ

実家帰省中に、馬場裕一さんが永眠されていたようだ。
ネット断ちしていたワシは自宅帰宅後に知る。
そんな馬場さん、親しかった訳でもなく、
麻雀も一度だけしか同卓した事が無い。
だけど、とても身近に感じられたお方に思っている。

メンチンのバビィ

ワシのイメージの馬場さんは、まさしくこの画の通り。
唇に特徴があり、タバコ。
片山まさゆきさんの漫画を見ていたから、
なんとなく馬場さんを知っていただけという程度であった。
どんな人なのか?良く知るようになったのは、ここ数年のこと。

2023年2月に出版された書籍

『馬場裕一の見た夢』
この書籍を読んで、点情報だった馬場さんの事が線でつながった。
高校時代から麻雀が好きで好きで・・・という部分には、何故か共感・(笑)

『馬場裕一が見た夢』より引用

竹書房まで行ってしまう行動力には驚きしか無かった。
それを受け入れてくれた、竹書房の当時社長もスゴイと思うけど。

そんな馬場さんと唯一の同卓は、札幌在住時に某店での事であった。
札幌に来られていたのは、麻雀最強戦の立ち合い人としてだった。

お世話になった某店で、本物の馬場さんを見た

ワシは、予選には参加していなかったが、終了後にフリーゲストとして、
同卓する機会を得る事が出来た。
予選決勝戦で敗退した2名とワシの3名での卓組だった。
ワシは麻雀をしながら馬場さんの実物を見て
『漫画とおんなじ感じ。でも、唇は思ったほど厚くない』
と大変失礼な事を思っていた。
馬場さんは、終始にこやかな表情だけど、真剣に麻雀を打ってくれていた。
その姿勢は、当時はまだ設立されていなかった
”GPC(グッドプレイヤーズクラブ)”
のGPC憲章そのままだったように思える。

BAT&FATプレイヤーのワシには縁遠く、参加する事が出来ないGPC

『決勝進出者2名が居るから、苦戦しそうだなぁ~』
という言葉から始まり、和了手を誉めたりなど、アツく語りかけてくれた。
漫画のような意地悪な感が無く、好印象しか無かった。
ワシ、お邪魔だったかな?と少しだけ思ったが、場を和ませるトークだと、
すぐに判り、そんな人柄も感じる事が出来た。

麻雀の方は、東場はその2名が安手の応酬。
南場に入り、ワシと馬場さんが高打点狙いの手組で・・・という内容。
オーラス、3着目の馬場さんは倍満ツモがTOP条件だった事もあり、
”アレ”を目指して打っていた。
そう、メンチンを目指して手組をされていた。
ホンイチから字牌雀頭を落としてのものだった。
和了は無かったが、最後に”メンチンのバビィ”を生で見れたのだ。
それだけでも嬉しかったが、終了後に振り返りのコメントなども、
アツく語ってくれた。
ちなみに、この麻雀の結果は、ワシがTOPなのは言うまでもない。

先の馬場さんの書籍に小島武夫プロに関する記述があった。
その中の挿絵で、”雲の上の人、小島武夫”を表現する画があった。

『馬場裕一の見た夢』から引用
 片山まさゆきさんの、いつもの馬場さんの画
いつ頃の作画かは知りませんが・・・

この画を初めてみた時、とても深い意味がありそうと感じていた。
小島武夫プロが雲の上の人だという表現と、
馬場さんが逢いに行く!!
という2つのモノを感じていた。
そして、その時が来てしまったのだ。
馬場さんは永眠されて、画のような階段を一歩ずつ登っている最中なのかなぁ~
そうであって欲しいと願うだけ!!

ぷくぷく

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