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番外編②:体験談より
今回も番外編
新年早々、大変な事が起きています。
自然とは言え、なんとも言えない気持ちになります。
都内実家帰省中で、地震時には凄く大きな揺れではありませんでしたが、
とても気持ち悪いゆったりした揺れが長く続きました。
TV番組は全て予定されていた番組から地震速報に切り替わり、
アナウンサーの喋り方について、「感情的すぎる」と文句を言う人が居る、
と聞いて少々思う事があり、そんな時に想い出した話。
札幌在住時に、仕事で奥尻島に行くことになりました。
自然豊かで、のんびりした雰囲気の島です。
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飛行機かフェリーを利用して行くことが出来る場所です。
仕事の関係でフェリーを利用して行きました。
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この奥尻島
平成5年(1993年)に北海道南西沖地震で被害に遭い、多くの方が亡くなりました。
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この時、津波が島を襲い、多くの方が行方不明になったそうです。
震源地から近かった奥尻島では、津波の到達が早かっただけではなく、
特に島西部は遡上高(陸地の斜面を駆け上がった津波の高さ)は、
30mにも及んだそうです。
その時の話を被災者の方から聞く機会があったのです。
その方は、地震当時に車に乗っていたらしいのですが、
大きな揺れが起きて、わずか数分後に津波が来たそうです。
その津波から逃げる事が出来ず、車ごと波にさらわれてしまい、
沖へ流されそうになった時に、必死に車外へ出ようとしたとの事。
ところが、車外へ出ても・・・・と諦めたところに、偶然にも
港の防波堤を大波に乗って乗り越えてきた漁船が目の前に来て、
その漁船に拾ってもらえ、一命をとりとめたそうです。
正直な所、
「岸壁を漁船が乗り越えるような津波なんてあるのか?」
と話を聞いた直後は思いましたが、そのあとの復興に関する話など、
いろいろ聞いていたら、言葉が出なくなりました。
その時に
「津波が来たら、高いところに逃げるしかない。それしか出来ない」
という言葉が物凄く重く感じられました。
番組アナウンサーが”感情的すぎる”と文句を言う方々、
現地で被災していないから言える事であって、高い所へ逃げる事を、
強く発信したいという想い、混乱している被災現場に対しては、
あれくらいでもいいのでは?と個人的には思いました。
あれくらいの声の強さが無いと、慌ててる人の耳に届かないのでは?
とすらワシには感じました。
個人的な見解ですので、異論はあっても当然だとは思います。
でも、その討論は被災者対応が終わってからにしても良いのでは?
というのがワシの結論。
まとまりの無い文章になりましたが、お許しください。
ぷくぷく