凍結のお知らせ。
ドナーの精子が無事に凍結されたそうです。
「そうです」と言うのは実感がないから。
夫の親族にあたるドナーの方は、ひとりで遠方から病院まで来てくれて、
私たちとは会わずに帰られました。
だから知らないうちに私がもらう精子が準備されたような状況です。
そして今後も提供者の方が病院に来ることはなく、AIDの件で私たちが会う必要もありません。
ふと、このまま妊娠したとしてもその人の精子で妊娠したと思わないんじゃないか、とよぎりました。
妊娠してもずっとそばにいるのは夫であり、夫の精子だと錯覚しそうな気がします。
それは、私たちの子どもとして育てるためにはいいことのようにも感じました。
自然と「私たちの子ども」と認識できるような。
もちろん小口はするので、子どもが大きくなって本人がどう思うかは別の話けれど。
父親は自分の精子だとしてもはじめはあまり自覚ないというじゃないですか。
だから夫の感覚はそれに近いものであるとして。
となると、2人のDNAでないことにはもはや拘らないでいいんじゃないか、
今はそんな気持ちです。