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子宝に恵まれない自分の息子のお嫁さんへ、心ない辛辣な言葉を浴びせるお姑さんがいます。

ただでさえ不妊で悩んでいるのに、追い打ちをかけるがごとく、会うたびに嫌味や皮肉を言うそうです。

テレビドラマの中だけでなく、実際にはもっと酷い経験をしたと、私の前で泣きながら話してくれた方はひとりや二人ではありません。

過去には、日本のある大臣が「女性は子供を産む機械」と公の場で言い放ち、大問題になったことがあります。

私は男ですが、このときばかりはテレビを見ながら怒りで身体が震えたことを、昨日のことのように覚えています。

題名は忘れましたが、お姑さんに苛められて虐めれて、もう耐えられないと、長屋の大家さんに、泣きながら相談するお嫁さんが出てくる落語があります。

現代と違い、封建社会真っ只中の昔のお話なので、それはそれは酷い仕打ちを受けていたそうです。

しかしそのお嫁さんも、とうとう我慢の限界を超えてしまったらしく、お姑さんを殺したいと言いだしました。

相談を受けた大家さんは、噂には聞いていたが、まさかここまで思い詰めるとは思いませんでした。

髪を振り乱し、涙ながらに訴えるこのお嫁さんには、もはや普通の説得は通用しないとみて、次のように諭したそうです。

「お前さんがそこまで言うのならしかたがあるまい。周りの住人やお役人達に疑われないように密かに殺すには、水銀しかないだろう。儂がお前のために水銀を用意してやろう」

お嫁さんは、目を見開き絶句しています。

「しかし今のままお姑さんが死んだら、間違いなく真っ先にお前さんが疑わられ、囚われの身となるだろう。お前も亭主も若くて一生懸命働いているし、将来があるのだから絶対にバレるわけにはいけないよ」

お嫁さんは、神妙な面持ちのまま、話に聞き入っています。

「絶対にお前さんがやったとバレないようにするには、ひとつしか方法がないなぁ」

お嫁さんは、わなわなと震えながら、どうしたらよいか恐る恐る聞きました。

「それには、お姑さんとお前さんが他人が羨むほど仲の良い、実の母娘かと思われるように過ごさなくてはいけないよ」

お嫁さんの顔に、困惑の表情が広がりました。

「そうして1年経ち2年経つうちに、本当の母娘のように見えてくれば、こっちのものだ。そうなれば儂が水銀を渡してやるので、毎日少しづつ、少しづつお姑さんの食事にだけ入れていくんだ。」

お嫁さんはゴクリと唾を飲み込むと、黙って頷きました。

「そうすれば、ふた月もしない内にお姑さんの身体は弱り始め、床に伏せりがちになり、原因不明のままこの世を去るだろう」

しばらく下を向いたまま動かなかったお嫁さんは、何かを吹っ切ったように顔を上げると、大家さんに言いました。

「分かりました、そのようにいたします」

お姑さんに酷いことを言われても、苛められても何でも言うことを聞いて、耐えて頑張るように念を押されたお嫁さんは、訪ねて来たときとは別人のような足取りで帰りました。

お嫁さんは、この日から殺したいほど憎んでいたお姑さんに、何を言われても笑顔で接し、来る日も来る日も耐えて耐え抜き、我慢に我慢を重ねてゆきました。

ひと月経ち、ふた月経っても、お姑さんのお嫁さんに対する酷い仕打ちは、一向に変わりませんでした。

しかし、半年を過ぎようとしていた頃から、お姑さんの態度が、ほんの少しだけ変化してきました。

そして1年を過ぎる頃から、目に見えてお姑さんの態度が変わりはじめ、長屋の住人達も驚きだしました。

そして3年も過ぎようという頃には、間違いなく本当の母娘のようになり、他人も羨む二人に変わっておりました。

水銀

この後、このお話(落語の人情話)が、どういう結末を迎えるかはネタバレになりますので、割愛させていただきます。

さて、私はあなたに、今以上、さらに我慢に我慢を重ねろなどというつもりは全くありません。

むしろその逆で、我慢をせずに堪忍袋の緒が切れる前に、上手にストレスを吐き出し、上手に言い返してください。

しかし「目には目を歯には歯を」のように、相手に合わせ酷い言葉、汚い言葉を使ってはいけません。

あくまでも、優しく相手を労わる気持ちを込めて、綺麗な言葉で対応してください。

時と場合によると、非常に難しいかもしれませんが、相手を憎んだり恨んではいけません。

「人を呪わば穴二つ」だけは絶対に避けて、「因果応報」にもくれぐれも気をつけてください。

地方在住の方に特に多くみられる傾向ですが、自身のことを二の次、三の次に考えておられる方がいますが、ここで冷静になり、ちょっとだけ立ち止まって、次の突き詰めた質問に答えてみてください。

突き詰めた質問

1.あなたの結婚を願ったのは誰ですか?

2.あなたのお子さんが欲しいのは誰ですか?

3.あなたの幸せを願っているのは誰ですか?

また、もしあなたが不妊なのに、お姑さんに酷い仕打ちや罵詈雑言を言われ続け、堪りかねて泣きながら訴えても取り合わなような旦那であれば、そんな奴とはさっさと別れて他の男を探しなさい!!ということです。(ただし、ひとりもお子さんがいない場合)

ただでさえ、他の人より身体エネルギー(自然治癒力)を浪費できないあなたが、心無い言葉や酷い仕打ちでストレスを溜めていたら、できるものもできないだけではなく、不妊鬱以上の精神的ダメージを受けてしまうからです。

突き詰めた質問の答え

1.あなたと旦那さん

2.あなたと旦那さん

3.あなたと旦那さん

要は、旦那さん以外の他人のことなど、どうでもよいということです。

人はこの世に生を受け、自分には「幸せになる権利」があると思っている方が多いようですが、私達にあるのは「幸せになる義務」だそうです。

あなたは、幸せにならなければならない

あなたは、幸せになるための努力を怠ってはならない

不妊に関して、酷い仕打ちや罵詈雑言を言われたら、次のように思うことで精神的ダメージを回避しましょう。

■どんなことを言われても、自分のことを思って言ってくれてるんだ!!と、すべて良い方に解釈する。

■お前は、こういう人になってはいけないよ!!と、神仏の教えだと思う。

■脳みその加齢と老化で、脳梗塞と認知症が進んでいる!!と、心配してあげる。

あなたは、自分が幸せになり、他の人々も幸せにしなければならない

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