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検査もしないのに薬だけ

4回目の陰性判定を受け、ショックを受けながらも、転院なんだなと思う私。

それでも、まだこのオタククリニックの院長の元でなんとか治療を続けたいシロー丸(旦那)は、院長に切り出しました。

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何か画期的な今までと違う方法や、ここのクリニックでは薬とか飲まない自然法でここまで来たから、次は何か薬を飲みながらとか、違う方法があればもしかしたらセレナも納得して、まだこのクリニックに留まるかもしれないと思ったようです。(だから、私は無麻酔採卵が辛いって言ってんのに、やっぱり男はわかってない、と今は思う)

でも、先生の口から出てきた言葉は、ちょっとびっくりするような内容でした。

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検査をして、子宮内膜炎があるってわかった状態で薬を飲むのではなく、あるかないかもわからない内膜炎のために薬を飲んで、しかももしあったとしてもきちんと治ったのかもわからない状態で、再びおんなじ治療に挑めと言うのです。つまり、ただの運だめし的な事の為に薬を飲めと。

なんてめちゃくちゃな。それって、医療として認められるの?

思い返してみると、ここのクリニックに抱いていた不信感の1つに、飲み薬を先生直々に、しかも机の引き出しから渡されると言う事もかなり疑問でした。薬剤師さんいないのです。

今となれば、色んな病気をして、薬の副作用の怖さとかも知っているから、それって結構な怖い事だとは思うんだけど、結局それも自由診療だからなんですかね。不妊治療は闇だらけなのかもしれないです。

ちなみに先に書いてしまうと、私が通っていたこのオタククリニック(もちろん仮名)は、後に私が違うクリニックにすっかり慣れた頃、脱税でニュースになると言うとんでもないクリニックでした。その話は、また後ほど書きますが、やっぱりおかしいことだらけだったんですよね。

ひとまず、この時に話を戻して。

あんなにも体調不良で心も体も苦しんで、まさに満身創痍状態で挑んでも、結果は出ないんだな・・・

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隣で何も言えなくなったシロー丸が、明らかにショック過ぎて抜けがらになっているのがわかります。

私も不信感を抱きつつもすっかり、しっかり休養した自分の卵と体に期待をし過ぎてしまっていました。不信感を抱きつつも、ちゃっかり妊娠出来たっていう結末を期待していました。

色々あったけど、終わりよければすべてよしだねとシロー丸と笑い合いたかった。

でも、叶いませんでした。

ああ、ここでの治療、終わったなって想いと、ショックで黙り込んでしまいました。

続きます。


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