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ファンギルドの海外事業、「これまで」と「これから」【後編】
はじめまして。ファンギルドで海外事業を担当している松浦と申します。
今回は『ファンギルドの海外事業、「これまで」と「これから」』を前後編にわけてご紹介します。(前編はこちらからご覧ください)
海外事業の「これまで」②海外作品の日本流通(輸入)
次に、海外(主に韓国や中国)作品の日本流通です。「Rush!(ラッシュ)」という出版社名で日本の読者に海外Webtoon作品を届けています。
こちらは自社作品の韓国流通を取り組む中で、取引先となった韓国のプラットフォーム運営と出版社を兼ねる会社からご相談を受けたことから始まった出版レーベルです。
ご相談をいただいた当初、その会社は自社で日本でのローカライズ・流通を行っていました。ただ、なかなか成果が出ていない状況だったようでした。そこで、私がいくつか作品を読ませていただき、ファンギルドの強みを活かし、日本流通をプロデュースするような形でスタートしました。ファンギルド刊行作品の韓国流通を真逆にしたようなモデルですね。
その上で、様々な試行錯誤をしてきたのですが、初期の事例をご説明します。韓国の電子コミックは「Webtoon」という、フルカラー縦スクロールのマンガ形式です。今では「ピッコマ」中心に人気になっている形式ではあるのですが、当時は今ほどWebtoonというコンテンツは日本であまり認知されていませんでした。そのため、主流の「見開きマンガ」としてWebtoonを組み替えて、ローカライズをするなど日本の読者により楽しんでもらえる工夫を入れました。その他にも様々な工夫をしながら、現在に至ります。
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下のグラフはRush!の売上推移です。
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海外の出版社はじめ多くの方々のご支援のおかげで、今期たくさんのヒット作品が出たため、売上を急拡大することが出来ました。現在では、韓国Webtoonだけでなく、中国Webtoonの契約にも力を入れており、今後もますます日本の読者に楽しんでいただける作品を日々仕込んでいます。
海外事業の「これから」
まず、ファンギルド刊行作品の海外流通では、やはり「世界中の読者に楽しんでほしい!」という想いがとても強いです。さらなる事業成長のために、優先すべきエリアや言語など見極めながら、そのスピードをもっと上げていきたいと考えています。「作家さんの努力の上、生まれた作品を世界中の読者に届けたい。」これまでもこれからもこの想いを軸に取り組んでいきます。
続いて、海外Webtoon作品の日本流通でも同様に、現在は韓国・中国中心の作品ですが、今後もっとほかのエリア発の作品も取り扱っていきたいと思っています。もちろん、韓国・中国作品ももっと多くの作品を届けていきます。世界にはまだまだ面白く素敵な作品がたくさんあると日々感じています。
また、将来的にはWebtoonやマンガだけでなく、様々な「エンタメ」を届けていきたいと考えています。今は自分たちの強みを活かして、Webtoonやマンガを軸に日本へ流通しています。しかし、私たちのミッションは「ストーリーの力で、人生にFUNを。」です。Webtoonやマンガだけにこだわることなく、「エンタメ」を軸に、人々の日常に喜びや安らぎを届ける一助になりたいと思っています。
そして、現在ファンギルドではWebtoonの制作にも力を注いでいます。韓国発のWebtoonはフルカラー・縦スクロールで楽しむことができるため、スマホとの相性がとても良いと感じます。また、Webtoonは読む順番がシンプルでわかりやすいというのもあります。マンガに慣れていれば読むコマの順番は意識することなく自然と理解できるのですが、それを難しく感じる方々も世界にはたくさんいるのも事実です。Webtoonというのは世界中の読者に伝わりやすいと感じます。
そういった特徴を持ったWebtoonをファンギルドでもつくっていく。その上で、「海外事業のこれから」を考えると、Webtoonを生み出した韓国をはじめとした海外スタジオとの協業も目指していきたいと考えています。海外事業を推し進める上で、多くの海外パートナーと出会うことが出来ますし、その中から新しい取り組みを生み出していく。そんな役割を担っていきたいと思います。まだお伝えできないことも多いのですが、近い将来改めてnoteでもお伝えできるよう取り組んでいきたいと思います。
募集しています!
最後に、こういった海外事業をスピード高めてやっていく上で、人材が大切です。海外事業を行う上で、柔軟な発想と対応力で・スピーディーに・物怖じせず・新しいことにチャレンジしていきたい人材を求めています!正直大変なことも多いですが、それ以上に面白さややりがいも大きいです。ご興味をいただける方は、ぜひ新卒採用や中途採用にご応募いただけると嬉しいです。
また、作家の皆さまについても、ファンギルドで執筆すると、「世界中の読者に作品が届きます!(私たちがお届けします!)」そこにも魅力を感じて、ファンギルドでご執筆いただけると海外事業を担当している身としては本当に嬉しい限りです。元々、編集者からキャリアをスタートしていることもあり、作家さんの一番の応援者でありたいという想いも強く、仕事のやりがいとしています。ぜひ、各レーベルの「作家さま募集ページ」よりご応募いただけますと幸いです。
以上、長くなってしまいましたが『海外事業、「これまで」と「これから」』でした。ファンギルドの海外事業からも「ストーリーの力で、人生にFUNを。」届けてまいります!ぜひよろしくお願いします!
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撮影の際、たまたま社内にあったバラを持っていただいたところ、笑いながら最後はポーズを決めてくれました(2021.12.20広報撮影)