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絵の綺麗さや表現の幅の広さに魅了され、気づいたら何年も描いてた。<Webtoon作家さんインタビュー前編>

こんにちは。
JAMTOON編集部はWebtoonと呼ばれる縦スクロールの漫画をつくる”編集部隊”です。

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今回は、実際にWebtoonを描いている作家さんにインタビューさせていただきました。

前編では、Webtoonを描き始めたきっかけや魅力、特徴などを中心に
後編では、Webtoonを制作する具体的なフローを中心にお届けします。


今回、お話を聞かせていただいたのは下記お二人です。

よろしくお願いします!

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――まず初めに、お二人の簡単な経歴を教えてください。

>編集者S
現在はWebtoonの編集をしておりますが、実は20代の頃は漫画を描いて生活していました。
初めて漫画を投稿したのは、小学館さん。高校卒業した後ですかね。
七夕を題材にした話を書いたんですけど、今考えると全然面白くなかった(笑)
大学卒業後は漫画家さんのアシスタントをしながら投稿を続けて、25歳のときに一度デビューしました。
30歳を期に漫画の描き手としては一旦区切りをつけて、電子書籍の制作会社に就職、そこからファンギルドに転職して今ですね。

>YuNa
私は10歳頃から漫画を描き始めました。たまたま一番仲良かった友達2人が漫画を書くのが好きで、”交換日記”ならぬ”交換漫画”みたいなのをして、そこでどんどん好きになっていきました。
私も最初に持ち込んだのは小学館さんです(笑)
好きな作家さんが高橋留美子先生だったので、サンデーさんに持ち込みました。
24歳のときに、Webtoon漫画でcomicoさんに賞をもらい、その後ファンギルドさんにお声がけいただいて今に至るという感じです。


――YuNaさんに執筆をオファーした理由を教えてください。

>編集者S
ファンタジーをずっと投稿されていて、それはもうびっくりしたんです。
普通、新人の作家さんってこのジャンルに手を出さないじゃないですか。
現代の恋愛や男女ものとかを描いている人が多い中、異彩を放っていたんですよね。
しかも、なんちゃってファンタジーじゃなく、ちゃんと世界観をつくってしっかり描きたいという思いがひしひし伝わってきました。
きっとこの人、やべぇぞ!」って。(笑)
Webtoonでは、まずファンタジーをつくりたいとも思っていたので、そのような経緯からオファーさせていただきました。


――逆にYuNaさんはなぜ、ファンギルドでの執筆依頼を受けたのですか。

>YuNa
ファンタジーを描きたい人間だったので、それを描かせていただけるんだったらぜひとも描きたいなと思い、お受けしました。
また、海外配信ができるっていうことにも大きな魅力を感じました。
自分の漫画を世界の方々に読んでいただけるチャンスがあるのならぜひ挑戦したいなと。
私は、Webtoonを描き始めたのもそうですけど、新しいものに飛び込むっていうのが結構好きで、ファンギルドさんっていう新しい出会いに飛び込んで挑戦するのも楽しそうだなあと思い、やってみようと決心しました。


――ありがとうございます!ちなみに今、ファンギルドで楽しく挑戦できていますか…?

>YuNa
そうですね、もう常に楽しく、常に走ってます。止まりたくない。
ずっと泳いでいるマグロみたいな(笑)
本当にずっと楽しくて、それどころか楽しさが伸びているんですよ!
楽しい曲線が上にどんどん伸びている感じです。
やっぱり、出会ったころは私もド新人で、漫画についての知識も少なかった。
それが色々フィードバックいただいて、いろいろ学んで、もっとこうしたらうまく描けるとか、もっとああしたら面白くなるぞ、って楽しい!楽しい!楽しい!わーーーっ!!!っていう感じです(笑)
学べば学ぶほど、面白い漫画が描ければ描けるほど、楽しさもどんどん増していっています。
Sさんをはじめとする編集者さんにも本当に恵まれて、そのおかげですね。


――そもそも、YuNaさんが縦スクロールの漫画を描き始めたきっかけは、なんですか?

>YuNa
20歳の頃に、友達から縦スクロール漫画アプリ・comicoを教えてもらったのですが、このような形式の漫画は初めて見たので「すごい!新しい!」と思いました。
カラーリングによる絵の綺麗さと表現の幅の広さは本当に衝撃でした。
あとは、スマホに合わせて上から下に読み進めるっていう形式も新しくて驚きでしたね。

その後すぐに自分でも描きたくなり、描き始めました。

ただ、描き方が全くわからなかったので、独学で見様見真似で試行錯誤しながら描いていました。

元々新しいものへの興味は強い方なので、読みやすくて綺麗な絵も楽しめるWebtoonが描いていくうちにどんどん好きになりました。
あとはもう、ただただ楽しくて気づいたら何年も描いてました。


――今までの見開きで読む漫画とWebtoon、一番の大きな違いはなんだと思いますか。

>編集者S
見開き漫画とWebtoonって、もう別物と思ってるんですよね。
Webtoonはページの概念がなく、これまで漫画を描いてこなかった人もすんなり入れるというか。
ページって結構いろんなルールがあるな、と個人的には思っていて、例えば「このページまでにお話を終わらせなきゃいけない」「ここで盛り上げとかなきゃいけない」とか構成が大変なんですよ。
一方、Webtoonって1話50~70コマあって、その幅のなかで一番いいところで盛り上げて終わることができる。
これからこの形式は流行るだろうなと直感的に思いました。

>YuNa
わかります。見開きの漫画に比べて、コマ割りがシンプルなんですよね。
ネームを考えるときも、見開きのように左ページで見せゴマ ばん!とかっていうのではなく、紙芝居のようにポンポンポンって進んでいく感じですかね。
コマの演出の仕方も、見開き漫画より自由度が高い。
私にとっては、とても描きやすかったです。


>編集者S
小説のようにじっくり読ませるのが見開きの漫画で、スマホで手軽に読むのがWebtoonですかね。どっちがいいとかはなく、今後は作家さんの作風や表現したいことに合わせて選んでいくことになりそうですね。

>YuNa
描いてみると得られることもありますしね。
私は元々、高橋留美子先生が好きで漫画を描き始めたんですけど、Webtoonを描き始めて、読んで好きなものと描いて好きなものはちょっと別なのかもしれないな、と思いました。
見開きの漫画に比べて、Webtoonは情報をあまり盛り込めないので、今回はこれを見せるぞ!と決めてダイレクトに伝えていける。
これは自分の好きなタイプで、合っているなぁと。描いていて楽しいです。


前半はここまで。

後半では、実際にどのようにWebtoonを制作しているか具体的にお伺いしてきました!
YuNaさんが使用している道具なども教えていただきましたので、こちらもぜひどうぞ(*^^*)


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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