【2024年1月】香港から深圳(シンセン)へバスで入国する方法(皇崗口岸経由)【ビジネスビザなし・特区旅遊ビザ申請】
はじめに
2024年1月2日に下記の記事を参考に深圳に入国いたしました。
私が入国した際に発見したことを加筆させていただきます。
【筆者加筆:◯◯◯◯◯◯◯◯】
入国までの流れと事前準備
入国までのざっくりとした流れは以下の通りです
①香港側から「深圳(皇崗)直通バス」に乗る
②香港側のイミグレーションで出国手続き
③もう一度同じバスに乗って深圳側のイミグレまで移動
④深圳側のイミグレーションでビザの交付申請&交付
⑤入国(境)審査
香港側で出国したあとに、もう一度バスに乗って深圳側のイミグレまで移動するという手続きがあります。成田空港で出国→飛行機で移動→香港空港で入国、と考え方的には同じですが、島国で暮らしている人間としては陸路での入出国になれていない事もあり戸惑いました。
事前に準備しておいた方が良いのは以下の通りです。
・香港と深圳で使えるSIMカード
モバイル通信が出来ないと入国時に詰むシーンがあります。イミグレでは香港側の電波はすこぶる悪いです。また、入国後にプリペイドSIMを販売している店は見当たらず、入国時点で深圳側のモバイル通信手段を用意しておかなければ詰みます。
【筆者加筆:筆者はahamo のローミングで入国しましたが、全く問題有りませんでした】
・パスポート
これがないと話になりません。また、香港入国時にもらう5cm四方くらいの小さい紙が必須になります。無くさないようにしましょう。
【筆者加筆:香港への入国の際、5cm四方くらいの小さい紙はパスポートにはさんでもらえますが、落とすとまずいので財布にいれましょう。】
・決済手段
香港からのバスの運賃は82香港ドルです。乗る前にオクトパスへのチャージをオススメします。
深圳へ入国時に275中国元を払います。イミグレに両替所はありません。
従って事前に現金中国元)もしくはクレジットカード(AMEXは通りました。VISAも通るらしいです)が必要です。深圳では現金やVISA等の西側決済ブランドは全く通用せず、基本はWeChatペイかAlipayなので、入国後を考えればこのQRコード決済のどちらかも事前に登録しておいた方が良いです。一応銀聯カードという選択肢もあります。
【筆者加筆:香港から深圳のバスの運賃は片道57.0香港ドルです。ビザの購入費用は、130.00中国元=約2700円で、AMEXは使えました。】
皇崗口岸経由の入国詳細
それでは以下に私の体験記を書きます。なるべく詳しく書いた方が良いと思ったので、分量と写真多めです。適度に読み飛ばしながら読んでいただけると幸いです。
①湾仔(ワンチャイ)のバスセンターからバスに乗車
皇崗行きのバスの出発地はいくつかあるようですが、今回は香港島側にある湾仔から乗車することにしました。ホテルから近かったためです。9時頃に出発しました。
しかし、バス停が見当たらず大苦戦。日本語で書かれた情報が少ない上に、書かれた情報が古く、バス停周辺の地形が変わってしまった?ようです。古い情報を頼りに、バス停がありそうな場所をウロウロし、ホテルのフロントやビルの警備員さんにつたない英語で助けを求めながら(みんな優しく教えてくれた)さまようこと約1時間、ようやく発見しました。
【筆者加筆:バス乗車時にオクトパスで57.0HKG支払いました。】
【筆者加筆:2024/1/2時点 始発は7:35、終電は23:15)筆者は、7:35に乗車した】
【筆者加筆:筆者は追加の25ドルは不要でした。いずれにしろ、アイフォンにオクトパスカードをインストールしておくほうが無難です。】
【筆者加筆:バスは飲食禁止です!! バスに乗る直前に、スターバックスでコーヒーを買ったのですが、一気飲みする羽目になりました(T_T)】
②香港側のイミグレーション(出国手続き)
バスを降りるときに、優しいおじさん運転手から「手続きしたら同じバスが待ってるからそれに乗ってね」と教えてもらいました。
③もう一度同じバスに乗って深圳側のイミグレまで移動
【筆者加筆:似たようなバスが何台かあるので、自分のバスのナンバーを覚えておくほうがよいです。】
57+25ドルで82ドル。1,500円くらいですね。細かい香港ドルを持っていなかったので、オクトパスの残高が無ければ詰んでた。
【筆者加筆:筆者もタッチしたのですが、追加の25ドルは取られませんでした。】
③深圳側のイミグレーションでビザの交付申請&交付
さて、ここまでは順調に来れましたが、鬼門だったのはここからです。
ここから詳しい説明になりますが、長文で分かりにくいので
①体調をウェブ申告
②ビザの交付手続き(写真撮影や申請書の記入、手数料支払い)
③入国の手続き
④入国
という流れだと言うのは最初に理解していただけると多少は分かりやすく読めるかなと思います。
※センター内は写真厳禁で、防犯カメラだらけ&人民軍の兵士が立っていたため写真は一切撮れませんでした※
センターの入り口に「体調事前登録」みたいなポスターが貼ってありました。ちょっと前まで日本にもVisit Japan Webというモノがありましたが、それに似たようなwebでの問診票です。
【筆者加筆:体調の事前登録はありませんでした。親子連れは、子供だけ体温を測定されているようでした。】
ポスターにQRコードが貼ってあるのでそれを読み込み、ウェブページから自分の個人情報と体調を登録します。「住所とパスポート番号を入力せよ」「発熱などはしていないか」など内容はそこまで難しくはないので、簡単な英語もしくは中国語の漢字をみて意味を推測すれば良いと思います。
問題は、香港側の電波が限りなく悪いことです。土地的にはほぼ中国本土なので、香港側のキャリアの電波はほとんど届きません。自分はahamoのローミングを使っていたので、中華電信の電波に切り替えて事なきを得たものの、香港でしか使えないプリペイドSIMを使っていた場合は早々に詰みます。
問診票の登録が終わるとQRコードが表示されるので、それをイミグレの入り口に置いてある改札みたいな機械にかざしてセンターに入ります。
入ると、空港などの入国審査と同じように有人の審査所が目の前にあるのでそこを目指してしまいますが、そこで通れるのはビザがある人だけ。並んで審査を受けようとしても、「お前ビザ持ってないだろ。ビザセンターでビザを交付してもらってから来い」と突っぱねられます(自分は間違えました)。
まずはセンター内左側にあるビザセンターでビザの申請が必要です。
このビザセンターは非常に分かりにくいのですが、入って左手に幕のような仕切りがあり、その後ろにあります。
【筆者加筆:ビザセンターの時間が、9:00〜16:30。7:35のバスだと、8:30くらいにはついてしまうので、7:55のバスがベストだと思われます。】
QRコードを読ませる機械を突破したら幕の後ろ側、左にあるビザセンターを目指します。
ビザセンターには職員がいるので、適当に「We want a 5day visa」とか言ったら伝わりました(あちらも全然英語話せません)。
最初に顔写真を撮れと言われるので、窓口横にある写真機で顔写真を撮ります。写真を撮ったら出てくる紙と、窓口に置いてあるビザ申請の紙に個人情報などを入力してパスポートと一緒に職員へ渡します。
ビザ申請の紙は基本的に海外へ入国するときに入管へ提出する書類と同じような項目でした。「どこに住んでいる」「名前は」「パスポート番号は」「目的は」などなど。
【筆者加筆:中国国内での同伴者の連絡先、主要目的地:蓮花山などの有名な観光地などを記載するとスムーズです。ビザ申請用紙を事前に見たい方は、「有料部分」をご確認ください。】
困ったのが「どこに泊まるのか」という項目で、この日は日帰りでそのまま帰る予定だったため、ホテルなどは予約していませんでした。どうせ詳しくは見ないだろと思い、「I'll be back to Hong Kong today.」と適当に書いたところ通りました。
申請書と写真とパスポートを渡すと、金を払えと言われます。ビザの手数料らしいです。日本は「非対等国」という扱いで、非対等国は一律一人275元です。
【筆者加筆:ビザの購入費用は、130.00中国元=約2700円で、AMEXは使えました。】
1中国元=20円くらいなので、5500円くらいですね。
ちなみに、対等国とされている国はそれぞれ個別に値段が設定してあり、イギリスやアメリカなどの西側諸国は800元~1300元くらいとぼったくられ、ベラルーシやセルビアなどの東側と仲よさそうな国は格安でした(日本がアウトオブ眼中で良かった…)。
支払いにはAMEXが使えました。てっきり「銀聯だけアルヨ」と断られると思っていたので、意外です。参考にさせていただいたサイトさんの情報によるとVISAやMasterなどでもいけるそうです。
で、ここからが長かった。
窓口のおばちゃんに書類類を提出したところ、「Wait a minutes(ちょっとお待ち)」と言われたため、窓口の前で突っ立っていたのですが、いつになっても帰ってこない。30分立っても帰ってこず「これはまさかパスポートを取られたんじゃ…」という気になって来ました。すでに香港は出国しているため、ここで入国できずパスポートも取られれば正真正銘の難民。これはヤバいのでは…。と流石にハラハラし始めた頃、おばちゃんが同僚と楽しそうしゃべりながら戻ってきました。
どうやら雰囲気的に昼ご飯か休憩かをしていた模様(多分)。確かに12時位だけど、先にビザ発行の手続きをやってくれないかなぁ…。でもそういうことは言いません。ここで職員の機嫌を損ねたら即難民なので。おばちゃんが「はいよ」と気だるそうな顔でこちらにパスポートを投げて返してきても、ニコニコ顔で「サンキューベリーマッチ!シェーシェー!」言いましょう。
ビザを手に入れたら、次に有人の入国審査窓口へ向かいます。
ここでも先ほどと全く同じ内容の入国カードを入力します。「名前は」「パスポート番号は」などなど。入国カードにも「I'll be back to Hong Kong today.」と適当に書きましたが、通りました。ここでも「I'll be back to Hong Kong today.」と適当に書きましたが、通りました。
そして、発行したてのビザと入国カードを職員へ手渡します。
すると、手の指の指紋全て(右左5本づつ)と顔写真を取られました。これで俺もビックデータの一員だぜ。
その後、空港と同じような手荷物検査があります。中国本土での入国時にはスマホの写真やSNSのアカウントをチェックされるという噂話を聞いたことがありましたが、特にそんなことはなく、ただX線の機械を通して終わりでした。
④深圳入境。
【筆者加筆:おそらく、トイレはここにしか有りません。】
この後はクソデカ電気街でウロウロしたり、高速鉄道(新幹線)に乗ろうとして門前払いされて終電を逃したりと色々楽しかったのですが、それはこのページの趣旨と外れるので書きません。気が向いたら書きたいと思います。
終わりに
と言うことで、今回は香港からバスに乗り、皇崗口岸というイミグレーションから深センへ入った記録でした。日本語で調べても意外と情報が少なくMTRと比べて分かりにくい入国方法ですが、空いているため特区旅遊ビザを取得しやすいというのはなかなかなメリットだと思います。
ガジェットやITのオタクにとって深圳は一生に一度は行っておきたい金比羅山みたいなところですし、実際に行くとめちゃくちゃ楽しいので、お金を貯めて是非訪れてみてください。SIMカードとQRコード決済の準備だけは忘れずに。
参考サイト様
今回は以下のサイトさんを参考にさせていただきました。深圳での決済事情なども事前に知ることが出来て大変役に立ちました。これを読んで深圳へ行こうとしている人は目を通しておいて損は無いと思います。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓この下有料部分です。ビザセンターの難しいところの写真を3枚投稿しています。これがなくても越境できますが、心配な方は事前に確認しておいて下さい。事前に見ておくと、ビザ申込書に記載する内容を先に準備できます。
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