ガレージキット製作記録と反省
ガレージキットを初めて制作したので反省や感想などをまとめた雑記です。
始めに
ガレキ初挑戦です。
キャラグミンは一度作ってますが素組みに部分塗装の簡単仕上げ。
プラモもそんなに手を加えて作ったことないです。つまりスキルないです。
でも作ります、やってみたかったので。積プラ崩し切ったいまこそ。
いきなり理想形の100点を目指すと完成できないと思うので、80点の仕上がりを目標とします。
反省点
先に書いときます
・切り出す前にパーツの形状はよく確認すること(湯口と間違えてパーツを切った)
・表面処理は仕上がりにモロ出るので丁寧にやること(塗装でごまかせるかと思ってたが駄目でした)
・ネオジム磁石は極力でかいの(4mm~)使ったほうがいい(2,3mmだと頼りない)
・道具はケチんないこと(これも仕上がりに出る)
・アイペイントは手順を確認して行うこと(2度手間食ったりします)
・アイペする前に顔の肌色と他の肌色を合わせろ(アイペ終わってから顔色がやや濃いことに気付いた)
作るもの
無彩の縁様の「鬼塚カヨコ ドレスバージョン」を制作しました。
元はバニートキ目当てで追ってたディーラー様でしたが、夏WFに合わせ販売されたカヨコに惚れ込みマークしておりました。
BOOTHでの販売タイミングが自分の都合とちょうどよく無事購入。
階段ついてるのも嬉しいですね。
制作
パーツチェック、洗浄
開封して欠品がないか確認。今までメーカーの丁寧な取説しか見たことなかったので簡素な説明書に感動を覚える。完品を確認し、パーツ洗浄・離型材落しを行う。
キャラグミン作ったときに買ってたキャストクリンが残ってたのでこちらを使用。
本当に離型材が落ちたかさっぱりわからん、色とか匂いとか変わってほしい。
表面処理、仮組み
パーツを切り出し、湯口跡やらを処理しつつ軸打ちして真鍮線や磁石を仕込む。
ここで2ミス、湯口と間違えてパーツを切り飛ばしました。
やらかしたのは肩紐のパーツと前髪の先、パーツ形状の確認不足が原因です。
髪は目を潰れるレベルだったのでスルーしましたが、肩紐は3割くらい消し飛ばしたので作成し直し。湯口ゴミを削りこみ形を整え、残ってたパーツと接着。粗が目立ちますが背面側で目立たないためまぁOK。
軸打ちは差し込み側と受け側で角度が合わなかったりと、真鍮線を無理やり曲げて接続。
ネオジム磁石を裏表間違って接着し無理やり直したりも。
気泡のなどは目立って入ってなかったため、パテ充填などは2,3箇所のみで済みました。
表面処理は全部手作業で行いました。電動工具欲しい。
再洗浄
削りカスを流すのと、離型材が落ち切ってるか不安だったため再度洗浄を行う。
ガイアのレジンウォッシュに付け込んだ後、JOYミラクルクリーン(ガレキ用に評判いいらしい)で磨く。
結果として明らかに手触りが変わった(離型剤が落ちたと思われる)のでやってよかった。
塗装も離型材の残りが原因で剝がれるようなことはありませんでした。
塗装
塗装で陰影を濃く出すのは好みじゃないのでシャドウは薄めに仕上げるの目標として塗装。
全体にガイアマルチプライマーを吹いてから進めます。サフは吹かない、めんどいから。
サフで埋めれる細かい傷とかってそもそも知覚不可能だと思うんすけどどうなんでしょう。
今までプラモは0.5mmのエアブラシのみでやってきましたが、腹を決めて0.2mmを購入、これは買ってよかったです。
服、靴。羽は特に迷いなくアクリル塗料でざっと塗装。
嘘、迷った。上着の色が何色か判断できずキャラ立ち絵からスポイトで色を確認。
彩度をめちゃくちゃ落とした黄色寄りのオレンジ、分からんて。
ドレスはネオマイカでパール感出したけどあんま目立たない。
靴は表面処理の甘さがもろに出てザラっとしてしまいました、艶出したかったけど、まぁ許容範囲…。
次に肌、普段美プラ塗る時はラスキウスを使ってましたが、今回はサフレス塗装に挑戦。
ホワイトレジンにクリアカラーを吹き重ねることで色の強弱をつけやすいらしい。
失敗しまくりました。計6度の塗り直し、3回は調色で直し、2回は濃く吹きすぎて直し。
試し吹きしながら塗りましたが、乾燥後の色味が微妙だったり、日を置いたりしてみるとイメージと違ってたりと。
最終的にサフレスフレッシュピンクにフレッシュオレンジを1割程度、あとはクリアで割って調色、
色乗ったよな…?程度のとこで抑えました。
カヨコの色白なイメージに合うようにはできたと思います。初挑戦って楽しいね。
影色ように粘膜レッドを用意しましたがイメージに合わなかったので、単色の濃さのみで影を入れて終わり。仕上げはスムースパールコート、顔のみアイペ終わらせてから半光沢。
そんで髪、白から黒へのグラデはニュートラルグレーⅡで調色しながら。
塗装したら髪のサンディング不足がかなり目立って出ましたが、時間と気力とツールの問題でこちらも妥協……。
目立つ前髪のみは均し直しました。
アイペイント
個人的難所です。まったくの未経験。
無理ならデカール作成に切り替えるつもりでしたが、それはそれで面倒なのでアイペがんばる。
元のメモロビ絵の再現を目指すことにします。元絵の眼は細かな書きこみはないのでこれならイケるかなという希望的観測
白目のくぼみが造形されてたため、白目を塗りつぶし→瞼、瞳のライン書き込み→瞳の色塗りの順で進めることにする。
↑でミス、普段お絵描きの際は瞼と瞳を書いてから白目を塗ってるため、バランス取りに苦労することになりました。先に気付けよ。
下書き、左右のバランスが悪く位置もズレてる、これは酷い。パソコンでお絵描きする際どれだけ変形ツールに頼ってるかよく分かります。
修正しつつ黒で瞼と瞳を書き入れる、まだ目の大きさがおかしいので修正。
普段安物の面相筆を使ってますが太刀打ちできないと悟り神筆の面相Mと極細Mで線を引く。
極細面相じゃないとまつ毛や二重瞼のラインが引けないです。
瞳に色を入れる。希釈不足で塗膜がやや盛り上がってるが許容…。
最後に瞳の白と白目を塗り直し(塗料が染みて汚くなっていた)、瞼周りを薄くクリアレッドを吹いて完了。
理想の出来には及ばないけど、及第点の出来と判断しました。
線のシャープさも微妙ですが、もうちょっと元絵に寄せたかった……。
ディーラー様がXに上げてた制作経過の顔アップ写真を参考にしてたのですが、これの出来が良すぎる。
これに比べるとワイ将さんの鮎はカスや……
って思ってたらフォロワーが「美人すぎ」ってリプくれて救われた、やっててよかったツイッター、ありがとうオタク。
完成
各所接着し完成しました。9月29日から着手しピッタリ4週間で完成。
と思ったら首元の黒子を入れ忘れてたので手直し。あぶないところだった。
パーツ差替えできるようにしてますが、ネオジム磁石に頼って結合してるので崩壊しやすい…。
目標80点に対して70点くらいの出来かもしれない。及第点。
「初めてにしては~」みたいな妥協の仕方は好きではないけど、
理想を高くしすぎて完成しない状態のほうが悪なので、今回は良しとします。初めにしてはよく出来たわ!!!ガハハハ!!!!
なによりキット自体の造詣の良さが自分の拙さなんてカバーしてくれてますし。
現状で市販流通されてないカヨコのフィギュアが手元にある満足感は素晴らですわね、自分で手をかけてる分愛着はひとしおです。
ガレージキットの魅力はそういうところなのかしら、気楽な趣味ではないけど、癖に刺さるキットがあればまた挑戦したいですね。
今回のためだけで道具アホほど揃えちゃったし。
おわり。
蛇足
今回の制作と関係ない話題
まったく別のキット買うか悩んでたのですが、そっち買わなくて良かったです。
今回のカヨコ、パーツ構成はシンプルで細かい塗り分けも少ないキットですが、他に買うか悩んでたのがメカ美少女の稼働キット。
稼働+メカでパーツ数の桁は違うし塗分けも多く、そっちに手を出してたら正月まで完成しなかったと思います。積みは悪。
制作期間の4週間、これは頑張った。ここも目標にしてた期間でした。
現在出勤から帰宅までが6:30~22:30、カスの労働時間でございます。
月~土曜は23:00から1,2時間作業し、体力切れを起こしてる日曜は6時間程度の作業が限界でした。
1DK暮らしのため作業部屋などなく、製作期間中はどうしても部屋が散らかるのが嫌でした、溶剤臭くなるし。
そのため制作期間はなるべく詰めたかった、ちゃぶ台と作業机が兼任だし。
こんなゴミカスのような労働時間でもガレキに挑戦したのは、
多忙な時ほどちょっとでも趣味の時間がないと心が死ぬからですね。
過去に何度もこういう労働時間になることはあったのですが、
確実に趣味の時間と体力を捻出したほうが心の健康にいいです。
労働のみの一日一週間一月に、1%でも趣味が含まれると価値が変わる。
3~7月は同人イベントに向けた原稿、8~9月は積みプラの全消化、10月はガレキ。
6月あたりから仕事量は結構なものだったけど、なんとかやれたものだ。
というか多忙を理由にしてやらないなら多分いつまでも何もできない、折り合いつけてやってくしかない。
とは言いつつ、こんな時間割りをいつまでも続けれるわけがないので(というかもう限界)、
一度アクティブな趣味は封をして仕事に集中しようと思います、年度替わりまではずっとこんな労働時間になる見込みです。
余力があれば並行して転職活動を進めます、広い意味での。
現職種には絶望しかないのでなんとかマトモな他職種に行きたいけど年齢とスキル的に厳しいだろうな。
人生のピントはオタク趣味の掘り下げに定めたので、もう少し時間と休みを取れる仕事に就きたいっすね。