【踊る一寸法師再発ツアー遠征】西日本の中をニシエヒガシエ/2022.4.9〜4/16
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23日間の旅を3分割。最後となる3分割目は4月9日〜4月16日の東日本移動の様子。
ツアーも折り返し西日本へ。名古屋→大阪→九州→名古屋→帰宅と西日本の中をニシエヒガシエ。
仙台からフェリーで名古屋へ(4/9)
移動日。ひとまず東日本を出るため再び太平洋フェリーに乗り込んで一路名古屋へ。
名古屋からバスで大阪へ(4/10)
移動日。無事に名古屋に着いたが気候が違いすぎて目を回した。夏かと勘違いするレベルで日差しが強く、フェリーターミナルから野跡駅までの2kmぽっちの道のりを歩いただけで汗が毎秒5600000㍑流れ、大地は海と化しそののち楽園を築いたという。
大阪は2泊。拠点は日本橋。街へ繰り出しねぎ焼きした。
おい!!!!味園ユニバース行こうぜ!!!!
満場一致の一人相撲でねぎ焼き屋さんから歩いて数分もしない味園へ。
味園ユニバースへは、もうなくなってしまったヤバめのフェス「夏の魔物」で一度来た以来。
雑居ビルの方はブラブラしてみたことはあるもののどの店も全て異界に通じてますみたいな顔してドアが並んでいるのがあまりに恐ろしく入れたことがない。しかし気になる一つの店。ドア一面にびっしりと貼られたアングラなステッカーの中央に見覚えのある御札が貼られていたのだ。人間椅子の御札ステッカーである。店の名を「銭ゲバ」。そろりそろりとドアを開ければ店内が異様なまでに赤く、たじろいだ。目が慣れて見渡してみると、店内にはお客が誰もいないようだった。カウンターまで近付くとマスターが出迎えてくれた。マスターは全く怖くなかった。BGMには昭和歌謡が一生流れていた。
楽しかった〜!結局3.4杯もいただいてしまった。何でも挑戦してみるものだなあ。
黒門市場などウロウロ(4/11)
連日の暴飲により著しく体力が低下していたため、ホテルで悠々と過ごした。ご飯だけ調達しに外に出て、残りはライブに取っておいたってわけ。
いつもは梅田駅の方からTRAD向かうけれども、地下鉄乗り換えるの面倒だったので扇町駅からテクで行く。扇町公園広ォい。
言うまでもなく、大阪公演最高だった。何がって、鈴木さんがタコなしタコ焼きという虚無を食んでたってことがよ。
熊本へ(4/12)
友人に会いに飛行機で熊本へ。関空初めて使ったけど、ターミナル間の移動結構時間かかるのね。危険。
そういえば丁度一年前にその日会った友人の結婚式に呼ばれて熊本の地にいたよなあ、と気付く。
一年後に退職してるとは思わんかったよね、ガハハ。
熊本市内のホテルがちょい高めだったので、安さを追求し民泊することに。民泊初めてでどんなシステムなのかハテナだったが、エントランスに入った瞬間どこからともなくスタッフさんが現れて事なきを得た。
友人はお元気だった。変わらず仲良くしてくれてとても嬉しい。
日奈久温泉(4/13)
ライブまで時間もありますしせっかくなので熊本探訪ということでググりまして日奈久温泉へ。ここを目的地と定むるは種田山頭火に縁があるとのことから。山頭火と聞いちゃ黙っておれねえぜ!と電車に乗ったまではよかったのだが…。
思っくそ逆方向の電車に乗っていたのである。
これも土地勘のなさがなせる技よ…恐れ入るわい…。
気を取り直して八代まで向かいます。
知らない土地では観光案内所に行くのが一番安全だろうと伺うと、大変ご親切にしてくださり山頭火が滞在した記録も残るおりやさんの中を見せていただけることに。
現存する木賃宿はもうそんなにないらしい。
中はとてもきれいにしてある。三和土から小上がり、階段を登って2階まで。とても狭い。10人も入ったらキチキチなんじゃないかと思うのだが、ここに山頭火が滞在していたのかあ。感慨深いなあ。
せっかく温泉街なので共同浴場にお邪魔した。
おいしそうな回転焼き(今川焼き)が売っていたので手に取ると「予約品だよ!」と言われてしまい、危うく強奪者になるところだった。
所変わって博多はDRUM-Be1。
このハコはスタッフさんの捌きがピカイチなので大好き。いつもとてもわかりやすく、気持ちが良い。
博多公演も大変素晴らしいものでした。
銅鑼が倒れるというハプニングがあったものの、リカバリーするフロントお二方のプロ意識、熟練した技、そしてノブさんの鬼気迫るドラムを観ることができかえって思い出深いものになりました。
高千穂(4/14)
前日に予約したバスで天神から高千穂へ。
途中で道が混んでおり、予定より1時間遅れで到着。
学生時代の恩師の故郷であり、一度訪れてみたいと思っていた高千穂。いやあ…鶯などが朗らかに鳴き静かでとてもよいところである。これは神話の里だなあと納得する空気の清浄さ。
この世の全ての高千穂牛に感謝を込めて…イタダキマシタ。
おいしいお肉ってちょっと食べただけですんげぇ満足感あるんだなあ…という気付き。
さて、高千穂に来たからには高千穂峡に行かなければなるまい。高千穂神社でお詣りし心を清らかにしてから高千穂峡へと降る。
ところで宮崎県この時が初来訪だったのだが、とても暑いのですね…。まるで気候が違うと思いました。
一人ヨーソローして真名井の滝ほど汗をかいたので来る途中で見かけた立ち寄り湯の幟に吸い込まれることに。
博多に帰ってウエストのぬるぬるやわやわごぼ天うどんを食す。
高千穂おまけ
・見かけたお店
・ポケモンマンホール
アニメージュとジブリ展から名古屋へ(4/15)
泊まっていたホテルの窓から見下ろせる位置に、人気のパン屋があるという。もはや開店待ちすらできたが、近所の余裕をかまして開店後数分でIN!
店内がオシャレすぎて一つも分からんかった。
福岡は空港まですぐ行けるからと舐めプして巡回していた「アニメージュとジブリ展」へ。
お目当てはルパン三世関連の展示。「風魔一族の陰謀」が表紙になっている号があり、ニッコリした。なかったことのようになっているこの作品も、公開当時はメディア展開とかしてたんだなあ。
などとゆったり鑑賞していたら飛行機の時間ギリギリではありませんか!
サザエさん一家のように駆け足で飛行機へIN。
名古屋公演も最高でしたね。
「なまはげ」の前フリで和嶋さんが喋っているのに合わせて口パクしている鈴木さんが、突然そのことを告白。「(口パク)やるよ」と和嶋さんに高らかに宣言し、戯けながら口パクしてました。マレビト〜!
旅の終わり(4/16)
というわけで、23日間にわたる旅はバスで帰路に着き終了。
「踊る一寸法師再発ツアー」も無事ファイナルまで見届けてFin。配信あったので恐らくもう演らないだろう(というようなMCがあった)「モスラ」や最新の「踊る一寸法師」が映像に残ったのはとても嬉しい。「踊る一寸法師」どの会場も最ッッッッッッッ高だった。この曲こそ人間椅子、ひいては鈴木研一という唯一無二のアーティストの醍醐味をこれでもかと味わえる曲であるといえましょう。まるで見世物小屋が目の前に現れ出でるような不気味そのもののの雰囲気を曲の始まりから終わりまで漂わせ、一瞬たりとも気が抜けない。この人の本当の魂は今どこか遠いところに飛んでいるのだと思わせるような狂気の瞳をギラつかせ客席を、あるいは虚空を睨め付ける。弾かれ続けるベースラインは一糸の乱れもなく、ギターが静かに静かに場を掻き乱していく。絡みつくドラムは重く沈み、破滅の笑いが高く響き渡る。
と、色々書くもののライブで演奏される「踊る一寸法師」の魅力を一つも表現できていないのだが、とにかくこの曲をただの一つも見逃したくないという思いで退職を決め全通したツアーでした。一片の悔いなし。
まあ、次のツアーもこうやってほぼ帰らずの全通したんだけどな。