5章:今後のfundnoteについて
運用者の顔が見える運用会社へ
自分自身が投資したいと思える運用者の運用する投資信託を複数ラインナップしていきたいと思っています。そして、運用者を知っていただき、知っていただいた上で投資いただくプラットフォームを作りたいです。
1章でもお話しましたが、私は、ファンドマネージャーをお客様に、日本株の情報を提供するお仕事(業界では機関投資家営業といいます)をしていた経験があります。彼ら運用者は、0.01%でもリターンを出すために、毎日身を削りながら株式運用をしています。9時からの株式市場が始まるまでに、証券会社から発行されるアナリストレポートや企業の決算情報等を読み、朝は証券会社からの提案を聞き、日中はデスクリサーチや、IRミーティング、時には現地に足を運ぶなど、血のにじむような努力をしています。そんな日本株運用者のことを、個人投資家にもっとわかってもらいたいです。 また、新しい金融営業の在り方、ファンドマネージャーの創出・育成、金融システム、新たな投資機会の創出等、ビジネス課題として取り組んでいきたいと思っています。今後10年、20年先を見据え、金融を通して日本を更に良くする会社を創っていきます。
アクティブファンドならではの強みを放棄してないか
私は、アクティブファンドは、アクティブファンドならではの強みがあると思っています。その一つが運用者の名前や顔だけでなく、人間性や投資哲学、キャリアなどを開示することです。それなのに、日本のアセットマネジメント会社の運用する投資信託のほとんどが、誰が運用しているのか分からない。ここに問題意識を抱えています。
そして、その問題を起こしているのは、運用会社が、最終投資家のことを分かっていないことにも起因しているのではないでしょうか。多くの運用会社は、商品を直接顧客に届けることはほとんどなく、証券会社や銀行を介して残高を積み上げています。しかし、販売会社がどんな顧客にどんな売り方をしているか分からない。
あるセールスは、「このファンドは間違いないです」などといってセールスしているかもしれない。別のセールスは「年金替わりにしましょう」とセールスしているかもしれない。そして、その顧客も、ご退職された方なのか、経営者なのかもわからない。投資家が運用者のことを分からないのと同様に、運用者も投資家のことを分からないのです。
日本をもっと良くしたい
オルカンやインデックスも結局、いくら増えたか減ったかだけのゲームになっています。 投資を単なるお金が増えた減っただけのエンターテイメントではなく、私は、それに加え、金融、経営、経済を学ぶことのできるエンターテイメントにしたいと考えています。
さらにもっというと、自分の投資したお金がどこに投資されているのか、どのような理由で投資されているかということについて、知ることも大事ですし、それに責任を持つことも大事になってくると思っています。
私たちは、投資信託という一つのツールを通して、直接金融の裾野を広げたいと思いますし、投資家の方々の金融リテラシー向上に寄与できるようにしていきたいと思います。 投資人口をもっと増やして日本を更に良くしていきたいというのがビジネスを進めていくなかで源泉になる考えです。2000兆の家計の金融資産のうちまだ半分は、直接金融に流れる余地があります。仮に1000兆円が5%の安定運用でも50兆円の利益がでると、20%の課税で10兆円もの財源が獲得できます。
さらに増えた家計によって、家計の消費が増えればおのずと我が国のGDPにも貢献できます。どうすれば投資人口が増えるのか、どうすれば直接金融に資金が流れてくるのか、この答えを日々追い求めています。 日本の家計に貢献したいという井村さんの想いと全く同じです。
今後のfundnoteについては、顔の見える資産運用会社を目指していくわけですが、その先については、日本で一番の資産運用プラットフォーム会社になることが目標であります。クリエイティブ発想で、新たな投資の選択肢をユーザーの方々に提供できるように、精進してまいります。
今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします。
会社概要
会社名: fundnote株式会社
設立: 2021年8月
代表取締役社長: 渡辺克真
資本金: 140百万円
事業内容: ・投資運用業・第二種金融商品取引業
・適格機関投資家等特例業務
・関東財務局(金商)第3413号
・一般社団法人 投資信託協会 加入
金商法に基づく表示等はこちらhttps://www.fundnote.co.jp/risk/