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とにかくミドルバック業務が面白い【杉原敦志】

キャリアのすべてをアセットマネジメント業界で過ごし、ミドルバック業務のすべてを知る杉原にインタビューし、今後の金融業界についてどう見ているか迫った。

―――出身地や学生時代のお話を教えてください

出身は富山県高岡市で、高校時代は囲碁部でした。大学で東京に出てきて、早稲田大学法学部に通いました。なんとなく弁護士を目指していましたが、挫折しました。学生時代はあまり記憶に残ることは無かったです。アルバイトをたくさんしていました。ピザ屋で働いたり、夜勤で山崎製パンのパン作りをしたり、とにかくいろいろ経験しました。

―――休日の過ごし方や趣味について教えてください

趣味は音楽で、オペラ鑑賞です。オペラ鑑賞のイベントによく参加しています。その他はお酒に、ご飯です。和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことがうれしかったです。ご飯は、お鮨、和食、てんぷらが好きで、お酒については学生時代から興味を持って勉強し始めました。社会人になり良酒と出会いどっぷりハマりました。2日に一回は、お店にお酒を飲みに行っています。食事はリトル小岩井なんかおすすめですよ。おいしいと教えていただいたお店に行くのも楽しみです。
食やお酒を趣味にしていると探求心、好奇心、知的欲求も満たされ、日本の特産品や魅力を再確認できます。歴史も振り返ることができ、尽きることがありません。

お昼にはオフィス周辺のキッチンカーもチェック

―――大学卒業後は金融業界に進まれました。どのような経緯ですか

平成元年はバブルの末期でしたが、金融業界(銀行・証券・保険)に行く友人が多かったので、私も金融業界に進みました。バブル真っ只中に金融に進む人の中で、花形とされていた証券業界を選びました。こだわりがあったわけではありませんが、金融業界全般見て、ご縁があった証券会社へ入社しました。

―――仕事について、これまでのご経歴を教えてください

経歴は、証券会社>投資信託委託会社>信託銀行>投資信託委託会社>信託銀行>fundnoteです。証券会社時代はリテール営業、投信委託会社では主に投信計理業務、信託銀行では投信事務受任業務、投信受託営業、投信委託会社のカスタマーサポートをやってきました。投資信託委託業界へ行った理由は、社内公募がきっかけです。自分がセールスとして販売している投資信託という商品の詳細に興味を持ちました。その後、アセットマネジメント業界から信託銀行へ転職したのは、業務内容はそんなに変わりませんが、委託会社側という立場から、受託会社側という逆の立場で仕事をしてみたかったからです。とにかく金融のミドルバック業務が面白く、業務効率化や変化に対応していくことが好きでした。
現在、fundnoteでは投信委託におけるミドルバック業務全般を担当しており、足元では直販投信開業に向けた商品組成や業務構築に取り組んでいます。

――これまでのキャリアで印象に残っていることを教えてください

投信委託会社にいたとき、信託銀行と合併を行ったことです。業務量が急増しましたが、やればなんとかなり、達成感もありました。全員参加のマンパワーで、無駄を省くところから対応していきました。いま振り返っても、大変過ぎたと感じます。今でいう長時間労働、ブラック企業どころではなかったです。朝早くから、深夜2~3時・明け方のタクシー帰りが当たり前。会社からタクシー券を束で渡されていました。40歳前後のときでしたが、何とかなりましたよ。
他にも、大手運用会社時代の投信計理事務のアウトソース化は印象に残っています。業界にはインパクトがあった案件で印象に残っています。

fundnote平野とは前職時代からタッグを組んできた同志

――fundnoteに入社したきっかけと、現在の主な役割を教えてください

もともと、社長の渡辺さんのX(旧Twitter)をよく見ていたんです。そんな時にふと投信計理の話題が出て、X上でやりとりを交わす機会がありました。それがfundnoteに関わった最初のきっかけです。
そこから信託銀行を定年退職する直前のタイミングで渡辺さんから声を掛けてもらいました。その時に定年後、信託銀行業務を続けるか、fundnoteで新しいことに挑戦するか、無職になるかの三択で考えました。やはりこれまで同様、まだまだ面白いことに挑戦したいと気持ちが強く、fundnoteに入社を決めました。一者計算に、未上場株組入公募投信と、この業界ではまだまだやれていないことがたくさんありますので。

今後の金融業界について議論を交わすことも多い

―――日本のファンド業界は今後どのようになっていくと考えていますか、またはどのようになることを望んでいますか

政府も資産運用立国を掲げています。NISA、iDeCo等の投資支援制度が拡充していることから、日本のファンド業界はまだまだ拡大すると考えています。投資に関して先進国であるアメリカのように、ブティック型の運用会社が日本でも増えることを期待しています。エッジが効いた、それぞれの得意分野で勝負する運用会社がたくさん出てきてほしいと思っています。独立系運用会社もどんどん出てくればよいと思います。
そうなれば投資家の選択肢が増えます。日本からマゼランファンドのようなものが出てきてほしいと思っています。アクティブで、インデックスに勝てる運用会社が多く現れることを期待していますし、fundnoteもその1つになってみせます!

まだまだ挑戦は続く

fundnoteは、絶対リターン型のアクティブファンドを展開する直販のファンドプラットフォームです。マーケットを熟知した個性あるファンドマネージャーを揃え、「運用者の顔や人柄、投資哲学が見える」ブティック型の運用商品を仕立てていきます。投資し甲斐のある日本企業を“エール”できるファンドを直接販売によりご提供します。
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