データから読み解く日本のベンチャー産業の課題-FUNDINNO未来産業レポート-
先日に、経団連がまとめるスタートアップ振興に関する提言の最終案が話題になりました。
スタートアップ庁が掲げる5年後に起こすべき変化として下記の7つが挙げられています。
今回の記事では、海外(主にアメリカ)と日本のベンチャー投資状況を比較し、日本のベンチャー産業の課題・可能性を整理していきます。
日本のベンチャー産業の課題整理
日本のベンチャー産業の立ち位置を理解するのに、令和3年3月に経済産業省より出された基礎資料が参考になります。
この資料を読むと、なぜスタートアップ庁設立が求められる背景を理解することができます
日本のベンチャーキャピタル投資額の対GDP比は0.03%
日本のユニコーン企業数は4社に留まる
日本は非上場株式の流動性が低い
日本・米国:ベンチャー企業の資金調達状況を比較
ここまで日本のベンチャー産業の課題を整理してきました。
課題はたくさんありますが、株式会社ユーザベースによる日本のベンチャー資金調達の推移をまとめた『Japan Startup Finance 2021』によると、資金調達額は年々増加傾向にあることがわかります。
一方でグラフからもわかる通り、資金調達金額は伸びていますが、社数が伸び悩んでいます。
ここで米国と比較してみましょう。
PitchBook-NVCA Venture Monitorによる米国のベンチャー投資の傾向をみると、調達金額と社数ともに伸びていることがわかります。
スタートアップ庁の構想で言われているような、ベンチャー企業を増やす、成長しやすい環境をつくるためには、米国を中心とする海外から学ぶべきことは多そうです。
まとめ
最後に、日本のベンチャー産業を取り巻く課題を整理します。
データを整理してみていくと、海外(主に米国)と日本のスタートアップ投資環境は、まだまだ大きな差があることが理解できます。
・日本は非上場株式の流動性が低い…
・資金調達を行うベンチャー企業数が伸び悩んでいる
この2つの課題はFUNDINNOがストレートに取り組んでいきたい課題です!
今回のnoteでは、ベンチャー産業を取り巻く課題の大枠を整理してきましたが、こちらの向井さんのnote記事では、未上場株式のセカンダリーマーケットについてを詳しく解説しています。
ぜひベンチャー投資を取り巻くトレンド理解にご活用ください!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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