スタートアップ投資TVから「投資の目利き力を鍛える」Vol.1
本日から「投資の目利きマガジン」をスタートします!
なぜ投資の目利き力なのか?
FUNDINNOの投資家の皆さんから、よく頂く質問があります。
ベンチャー投資をする上で、目利き力を鍛えたい!
けど、目利き力ってどうやって磨くと良いのか…?と悩まれている方が多い印象を受けています。
ベンチャー投資の目利き力が高い人から学ぶ
目利き力を高めるためには、目利き力が高い人から学ぶことが最も大事だと考えています!
例えば、ベンチャーのピッチイベントにて、審査員となっている投資家がどのような質問をしているか?に着目してみる。
経験豊富な投資家の方の質問に目利きのヒントが隠されていると仮説を立ててみました。
このマガジンでは、FUNDINNOがスポンサーとなっている「スタートアップ投資TV」の番組内で展開されている、投資家の質問に焦点を当てて「投資の目利き力を磨くヒント」をお伝えしていきたいとおもいます!
参考
株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」 Gazelle Capitalの「スタートアップ投資ピッチ」へ参画
記念すべき第1回は、「スタートアップ投資ピッチ」の中でも話題となっている「カノエ」さんの会をご紹介します。
【神プレゼン】生鮮×早朝宅配で日本の物流を塗り替える|スタートアップ投資TV
なんと、スタートアップ投資TVのプレゼンの後に、カノエは審査員の投資家の方からの資金調達をしています…!
どんなやり取りが繰り広げられたのでしょうか?
審査員のみんさんの質問内容に焦点を当ててご紹介していきます!
投資家が切り込んだ質問まとめ
まずは、チャットワークCEOの山本正喜さんの質問からご紹介します。
Q:どれくらいの成長市場なのでしょうか?
A:食のEC化率は日本は3%。先行市場の韓国だと約30%となっている。業界全体を韓国レベルの30%までもっていきたい。
Q:Amazonのような大手でも生鮮食品の宅配は撤退をしていることをどのように捉えていますか?
A:宅配効率を高める・ユーザーの利便性を高めることがAmazonでさえも簡単ではない。朝の宅配=ライフスタイルの変化をつくることができると可能性はある。
Q:競合状況と差別化をどのように考えていますか?大手が参入してくることは脅威になりませんか?
A:コアなユーザー獲得、圧倒的な商品力の2つがあれば、韓国の先行者も後発参入の大手にシェアを取られていない事実がある。大手だと提携ができない地域の小規模事業者と組んで、顧客体験をつくる(イノベーションのジレンマが発生する)
早朝宅配のファーストプレイヤーとしてプレゼンスを固めることができれば、大手には負けないと考えている。
続いて、キープレイヤーズ高野さんの質問のご紹介です。
Q:投資をし続けることが必要な市場であると考えると、必要とする資金はどれくらいになるのでしょうか?
A:30億円の調達が最後のラウンドで必要な計画となる。資金が必要な事業であることは間違えない。考えているのは、「小型物流」の仕組みをつくり、小さくてもコアバリューをつくる、お客さまに使い続けてもらうことができないかと考えている。
Q:toB向けのビジネスモデルは考えたことはありますか?
A:フランチャイズの仕組みで流通取引総額の数%をフィーとしていただく仕組みをいま考えている。DX、在庫管理、販売支援の全てをパッケージ化・SaaS化して、新聞配達店のような事業者に提供していくアイデアをもっている。現段階では、市場の大きさ・成長性を考えるとtoCを優先的に取り組んでいきたい。
最後に、SGcapital曽我さんの質問をご紹介します。
Q:事業が成長していった後に「働き手の確保」はどのように行うか?
早朝に働きたい人はいるのでしょうか?
A:新聞業界で雇用されている方は、日本全体で25万人いる。販売店は1万5千店舗あり統廃合が進んでいる。今後も統廃合が進んでいくことから、解雇される方が出てくる。その方々は即戦力になる。
アルバイトを複数掛け持ちされている方はいるので、その方にとっては早朝宅配は選択肢に入るのではないか。
Q:市場全体の中で、どこにポジションをとっていくことを考えていますか?
A:自分たちは物流屋としてポジションを確立させたいと考えている。地域の特性にあわせて、地元のパン屋さんの商品を扱う、コストコの商品を扱うなど、商品のバリエーションは広げていきたい。
ベンチャー投資の目利きポイントまとめ
ベンチャー企業の目利きのために、このような問いをもってみましょう!
スタートアップTVの動画は、他の回も投資の目利き力を磨く見どころが盛りだくさんです!
今後も連続シリーズとしてご紹介していきます!
最後まで読んでくださりありがとうございました!