FUNDealをきっかけにCVCから資金調達。真剣な面談を効率よく実現したLaspy CEOの藪原さんにお話を伺いました。
FUNDealをきっかけに、資金調達に成功
ーー早速ですが、先日リリースされたプレスリリースを拝見いたしました。昨年11月のFUNDealを通じて良縁が生まれたそうですね!
ありがとうございます。
ーーぜひ、当日の動き方や実際の面談の様子などお聞かせくださいませ。
よろしくお願いいたします!
Laspy・あんしんストックについて
ーーあらためて、Laspy・あんしんストックについて教えてください。
Laspyは2021年の2月に登記をしたスタートアップ企業で、あんしんストックという防災備蓄の管理ソリューションを提供しています。
防災備蓄品はもちろんその管理体制やシステム、企業の災害対応に必要となる機能をひとまとめにしたサブスクサービスとなっています。これらを一人当たり160円から始められるサービスです。
各企業で働く皆さんに当然必要なものなので、建物の機能として当たり前に実装されているほうが効率的と考え、ビルオーナーさんやデベロッパーさんと一緒に建物に機能として備えるようなソリューションを運営しています。
現在は業務委託の方も含め8名在籍していて、一応 プレシリーズAラウンドと言い張っています(笑)
ーーこれまでの資金調達についても教えてください。以前のプレスリリースも拝見いたしましたが、順調に進んだのでしょうか。
いえ、そんなことはないです。結構苦戦したのでたくさんの投資家を回ってたくさん断られたりもしています。
2021年の4月にエンジェルラウンド、2022年の12月ごろにも資金調達を実施しました。
参加きっかけは「資金調達を始めたため」
ーーFUNDealへ参加された当時は資金調達に向けて既に活動されていましたか。
はい。(2023年10月ごろは)資金調達をちょうど始めたくらいの時期だったと思います。 ただし、資金調達目的で臨んだというよりも結果としてFUNDealで結実した形です。
「資金調達のためのイベント」というよりはスタートアップと大企業のコラボレーションが前面に押し出されていたので、大企業の新規事業部門との協業なども視野に入れながら参加しました。
実際、資金調達に限らず協業に関するディスカッションもできました。
CVC兼事業会社の新規事業部といった方も多くおられましたし、独立系VCの方だけでなく様々な方がいました。
ーー事業会社の参加者が多いのも、Sansanが企画するイベントならではの特色です。
特定領域に特化した面談リクエストを事前に送付
ーー面談のリクエストについて
何件面談リクエストを送ったか正確には覚えていませんが、会いたいなと思う企業には自分からリクエストを打診しました。
お断りをされたり連絡が返ってこない人もいましたが、それでもどんな偶然の出会いがあるかも分からないので幅広く面談を打診しました。
ーー 当日は多数の方と面談を実施されましたか?
当日現地で会った起業家仲間は20、30件と面談をしたとのことでしたが、私自身が面談をしたのは8社です。彼らはカレンダーが埋まっているとも話していましたが、弊社の事業は特定領域に特化していたりするので本当に話を聞きたい人がマッチしたという感じです。
当日、別スケジュールが既に入っていたりしたので8社くらいが限度というか、ちょうど良いと私は感じました。
ーー 実際の面談ではどんなことを話されましたか?
20分という短時間の面談で、初めの5~6分でさわりだけ話してそのあとリアクションを聞いて質疑のやり取りをしたり…という流れだったと思います。
起業家仲間もみな話していましたが、当日の資料はなるべくコンパクトにしていました。
面談後、8社とも連絡やミーティングなどを行いましたが、結果として最も密にやり取りが続いた企業の一つが広島VCさんでした。
面談は20分。真剣な面談が、効率よく実現する
ーーFUNDealの良かった点を教えてください。
広島VCさんも仰っていましたが20分という尺が良かったですね。
確かに自社事業を十分説明しきるには足りない時間ですが、会期中にたくさんの方にお会いできるのが良いです。面談時間が20分でも60分でも最初に興味を持っていただけなかったらそれまでだと考えているので。
たくさんの人と会える点、しかも座って落ち着いてお話ができる点、事前予約制なのは個人的にはすごく嬉しかったです。
ーー”事前マッチングできるミートアップ”という点が藪原さんに合っていたということですね。
例えばパーティー形式のものだと、会いたい人は常に誰かと会話している状態で、そこに割って入るというのが個人的にはあまり得意ではないんですね。
会いたい人が居ても名刺交換できない・お話しできないといった事象が起きてしまいがちだと思います。事前にアポを取り付けられるというシステムがあるのが、FUNDealの一番良いところだと思います。
ーー対面とオンラインの面談の違い、やりやすさの違いは感じられますか?
個人的にはオフラインのほうが良いと思っています。
オンラインで画面の向こうにいる複数名の全員が真剣に傾聴してくれているとも限らないと思うので。
気軽にMTGができるからこそ、こちらが真剣に臨んだMTGでも気軽なスタンスで来られてしまうこともたまにあります。顔色や空気感が分かったほうが嬉しいです。
FUNDealのシステム上、どんな立場にある人も能動的に面談のリクエストを送ったり応じたりする必要があるのは面白いと思います。
事業規模が大きければ、または知名度さえあればたくさん会えるというわけでもなく、そこは公平に行動しないといけないところが参加者の本気度に関わっていると思います。
ーーオフラインの本気感と20分というクイック感の両立が魅力ですね。
そうだと思います、ちょっとシャイなので会場に放り出されるよりはずっといいと思います!(笑)
ーー是非これから参加される起業家の方にアドバイスをお願いします!
アドバイスという大それたことは決して言えないのですが。
凄く良いイベントでしたし、良いご縁を頂けたので感謝しています。
今後も時間が許せば、FUNDealも出展含めて毎回参加したいなと思います。
ーーありがとうございました!
事前マッチングとオフライン20分の面談が、真剣かつ効率よい面談を生み出せたという薮原さん。
資金調達を視野に入れているスタートアップ企業の皆さま、ぜひFUNDealをご活用くださいませ。
2024年5月開催!公式サイトはこちら
https://eight-event.8card.net/climbers/2024/startup-japan/fundeal/?code=fd_others_note
インタビュアー:Sansan株式会社 本藤美波、株式会社StartPass 小室直也
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