【副業体験談】カスタマーサクセスのプロが挑戦!営業系SaaSスタートアップで副業として営業戦略を担当
大手IT企業でカスタマーサクセスを担当するAさんが、営業系SaaSプロダクトを提供するスタートアップ企業で副業として営業戦略を担当。顧客との深い関わりを活かし、新たな視点で営業戦略を構築する経験を語る。
【基本】32歳 A・Hさん
【本業】大手IT企業のカスタマーサクセス
【副業】営業系SaaSプロダクトを提供するスタートアップ企業で営業戦略担当
【副業稼働時間/月】35時間/月
【報酬】8万円/月
今どんな副業をしていますか
現在、営業プロセスを効率化するSaaSプロダクトを提供しているスタートアップ企業で、営業戦略の立案と実行支援を行っています。具体的には、ターゲット顧客の分析、営業チームの構造設計、セールスファネルの最適化などを担当しています。
私の本業であるカスタマーサクセスの経験を活かし、顧客の視点に立った戦略立案を心がけています。例えば、顧客の業界特性や課題に応じたアプローチ方法の提案や、製品の価値を最大限に引き出すための営業トークスクリプトの作成など、細やかなサポートを行っています。
また、データ分析にも力を入れており、過去の営業データを分析して、最も効果的なアプローチ方法や商談の進め方などを明らかにする取り組みも行っています。このデータドリブンな approach により、営業チームの生産性向上にも貢献しています。
なぜ副業しようと思いましたか
副業を始めようと思った理由は主に3つあります。
1つ目は、キャリアの幅を広げたいという思いからです。本業のカスタマーサクセスでは顧客との関係構築やサポートが中心ですが、営業戦略という新しい領域にチャレンジすることで、ビジネスの全体像をより深く理解できると考えました。
2つ目は、スタートアップの世界を経験したいという好奇心からです。大手企業とは異なる意思決定の速さや柔軟性、そして成長のスピード感を肌で感じたいと思いました。
3つ目は、副収入を得ることで将来の選択肢を増やしたいと考えたからです。例えば、将来的に起業を考えた際の資金源になったり、より自由なライフスタイルを実現するための経済的基盤になると考えました。
これらの理由から、自分のスキルを活かせる分野で、かつ新しい学びが得られる副業を探し始めました。結果として、現在の副業に出会い、毎日新鮮な気持ちで取り組んでいます。
副業をどうやってみつけましたか
副業を見つけるまでは約2ヶ月ほどかかりました。主に以下の方法で探しました。
副業マッチングプラットフォームの活用: 複数の副業マッチングサイトに登録し、自分のスキルや経験、希望する業務内容などをプロフィールに記載しました。特に、カスタマーサクセスの経験を活かせる業務や、SaaS業界に関連する仕事を中心に探しました。
業界特化型のジョブボードの利用: SaaS業界やスタートアップに特化したジョブボードをこまめにチェックしていました。これらのサイトでは、より専門的な案件が多く掲載されており、自分のスキルとマッチする可能性が高いと考えました。
ネットワーキングイベントへの参加: オンラインで開催されるスタートアップや SaaS 業界のネットワーキングイベントに積極的に参加しました。そこで知り合った人々と情報交換を行い、副業の機会について情報収集を行いました。
SNSの活用: TwitterやFacebookなどのSNSで、関心のある企業や業界のアカウントをフォローし、求人情報やプロジェクト募集の投稿をチェックしていました。
最終的に、副業マッチングプラットフォームを通じて現在の副業先と出会いました。プラットフォーム上でやり取りを重ね、オンライン面談を経て、お互いの期待値やスキルのマッチングを確認した上で契約に至りました。
探す過程では、単なる作業的な仕事ではなく、自分の経験を活かしつつ新しい挑戦ができる仕事を重視しました。時間はかかりましたが、じっくりと探したことで、自分に合った魅力的な副業を見つけられたと感じています。
大変なことはありますか
副業を始めて感じた大変なことは主に以下の3点です。
時間管理の難しさ: 本業と副業のバランスを取ることが予想以上に難しかったです。特に、締め切りが重なった時や、本業の繁忙期と副業の重要なプロジェクトが重なった時は、睡眠時間を削って対応することもありました。例えば、本業の四半期末の報告書作成と、副業での新しい営業戦略の提案が同時期に重なった際は、かなりハードな2週間を過ごしました。
異なる企業文化への適応: 大手企業とスタートアップでは、意思決定のスピードや仕事の進め方が大きく異なります。最初の頃は、スタートアップ特有のスピード感についていけず、戸惑うことがありました。例えば、提案したアイデアが即座に実行に移されるなど、慣れるまでに時間がかかりました。
守秘義務の管理: 本業と副業の両方で機密情報を扱うため、情報の管理には細心の注意を払う必要があります。特に、両社が同じ業界にいる場合、無意識のうちに情報を混同してしまう危険性があるので、常に警戒しています。具体的には、本業と副業で使用するデバイスを完全に分け、情報の取り扱いには厳重な注意を払っています。
これらの課題に対しては、徐々に対策を講じてきました。例えば、時間管理については、タスク管理ツールを活用して優先順位を明確にし、週単位でのスケジュール管理を徹底しています。また、異なる企業文化への適応については、積極的にコミュニケーションを取り、分からないことはすぐに質問するようにしています。
大変なことはありますが、これらの経験を通じて、自身のスキルや適応力が向上していると実感しています。
やって良かったと思うことはありますか
副業を始めて良かったと思う点は数多くありますが、主に以下の3点が挙げられます。
新しい視点の獲得: 本業のカスタマーサクセスと副業の営業戦略は、顧客との接点という意味では近い分野ですが、アプローチが大きく異なります。この経験を通じて、ビジネスを多角的に見る力が養われました。例えば、カスタマーサクセスで得た顧客理解を営業戦略に活かしたり、逆に営業戦略で学んだアプローチをカスタマーサクセスに取り入れたりと、相乗効果を感じています。
スキルの向上: 副業では、本業では経験できない領域にチャレンジする機会が多くあります。私の場合、データ分析やマーケティングの知識が大幅に向上しました。具体的には、顧客セグメンテーションの手法や、ROIを考慮したキャンペーン設計など、実践的なスキルを身につけることができました。これらのスキルは、本業にも活かせる場面が多々あり、キャリアの幅が確実に広がったと感じています。
人脈の拡大: スタートアップ企業で働くことで、多様なバックグラウンドを持つ人々と出会う機会が増えました。エンジニア、デザイナー、マーケター等、様々な専門家と協働することで、異なる視点や考え方に触れることができました。この経験は、私の視野を大きく広げてくれただけでなく、将来的なキャリアオプションの発見にもつながっています。
特に印象的だったのは、副業先で担当した大規模なキャンペーンプロジェクトです。このプロジェクトでは、マーケティング、セールス、プロダクト開発など、複数の部門と協力して戦略を立案・実行しました。結果として、目標を大きく上回る成果を上げることができ、チームワークの重要性と自身の貢献可能性を強く実感しました。
このように、副業を通じて得られる経験や学びは、金銭的な報酬以上に価値があると感じています。自身の市場価値向上はもちろん、キャリアの選択肢を広げる上でも、副業は非常に有効な手段だと確信しています。
副業を悩んでいる方に一言
副業にチャレンジすることを迷っている方には、「まずは一歩踏み出してみる勇気」が大切だとお伝えしたいです。確かに、本業との両立や時間管理など、不安に感じる点は多いでしょう。私も始める前は同じような不安を抱えていました。
しかし、実際に始めてみると、想像以上に多くのメリットがあることに気づきました。新しい環境での経験は、本業へのモチベーションアップにもつながりますし、自分の市場価値を客観的に知る良い機会にもなります。
特に、スタートアップでの副業は、大企業とは異なる働き方や考え方に触れられる貴重な経験になります。この経験は、将来のキャリアプランを考える上でも大きな影響を与えてくれるはずです。
もちろん、すぐに大きな成果が出るわけではありません。私の場合も、最初の1-2ヶ月は慣れない環境に戸惑うことも多くありました。しかし、少しずつ成果が出始めると、その達成感は何物にも代えがたいものでした。
副業は、自分自身を成長させる絶好の機会です。不安があるのは当然ですが、その不安を乗り越えて得られるものは、想像以上に大きいはずです。ぜひ、勇気を持って一歩踏み出してみてください。きっと、新しい可能性が広がるはずです。