【マッチレビュー】国際強化試合2023in韓国7/23 韓国 vs 日本 GAME2



スターター

ホーム:韓国

0. ハ ユンギ
2. ホ フン
12.ムン ジョンヒョン
33.イ スンヒョン
55.ソン ギョチャン

アウェイ:日本


試合展開とポイント

1Q

ムンジョンヒョンがオフェンスリバウンドからゴール下シュートで先制。日本は馬場がアタックから決め返す。

韓国は2本続けてホフンのアシストからハユンギが仕上げる。日本はスタメンに入った富永が3ptを決めるが、韓国はすかさずホフンが3ptを決めてリード。

このゲームにおいてもリバウンドに積極性を見せた韓国はオフェンスリバウンドに飛び込み、セカンドチャンスから加点。1Q序盤は14-5と日本を突き放すことに。

日本のタイムアウト明け、投入された原が3ptとファストブレークで連続得点を決める。川真田がインサイドのディフェンスで耐えながら攻守でリバウンドを押さえにくと、西田の3pt、井上のオフェンスリバウンドからのゴール下、原のファストブレークで逆転。

1Q終盤に盛り返した日本が16-20でリードする。

2Q

リバウンドの積極性を継続した日本は、渡邉飛勇がオフェンスリバウンドから得点し幸先よくリズムを掴む。比江島がファストブレークから得点すると、アウトサイドからは金近、富永が3ptを沈め、韓国を突き放しにかかる。

日本のランに対して、韓国はイン-アウトをバランス良く攻める。ペイントエリアに一度ボールを入れて押し込むことで、キックアウトしての3ptとポストプレーの両面から日本のディフェンスを攻略したい狙い。

しかしながらGAME2の日本は集中力を見せる。ディフェンスではマークの受け渡しでズレを作らないよう徹底。オフェンスにおいては比江島のアタックからキックアウトして井上が3ptを決めると、富永の連続得点も決まり、日本が26-35とリードを広げる。

韓国はイウソク、日本は富樫、井上が3ptを沈めて得点を応酬。日本の流れを止めたい韓国は3-2ゾーンを敷くことで、ウイングに対するディフェンス強度を上げる構えに。逆にオフェンスにおいて3ptの試投を増やした韓国は、ソンギョチャンが3ptを決める。

日本はウイングで当たり負けない原が3ptを決め返すと、スティールからファストブレークに持ち込んだ川真田がランニングでスラムダンクを決め、韓国に徹底的に応戦。40-48と8点をリードして前半を折り返す。

3Q

メンバーをスタメンに戻した日本。渡邉飛勇のシュートブロック等で固い守備を見せながらも、韓国はロング2気味にイスンヒョンとハユンギがミドルシュートを決めていく。対する日本は、富樫がバスケットカウント、ペネトレイト、3ptで連続得点を決め、点差をキープ。

ディフェンスでは再び3-2ゾーンに切り替えた韓国は、高い位置から圧力をかけて日本のオフェンスを止めにかかる。オフェンスにおいてはハユンギがボスハンドダンクとミドルシュート、イスンヒョンがミドルシュートを立て続けに決め、残り3分で58-58の同点に追いつくことに成功。

ジョンソンヒョンが3pt、日本は川真田がゴール下シュートを決めるクロスゲームの展開になりかけるも、残り30秒の場面では比江島が3pt、終了間際にはファストブレークから西田が決めて61-67。日本の6点リードで最終クォーターへ。

4Q

入りから固いディフェンスを見せた日本は、韓国の得点を再び止めることに。粘りの中で須田が3ptを決めれば、直後のディフェンスで吉井がチャージングを誘うなど泥臭く主導権を手繰りよせていく。さらには、渡邉飛勇がボスハンドダンクを決めて韓国を突き放しにかかる。

韓国はソンギョチャン、イウソクの得点が決まるも、日本は粘りのオフェンスで応戦。比江島、渡邉飛勇が得点し78-68とリードはキープ。コートに戻ったホフンがユーロステップでペネトレイトするも、直後には富樫がカットインでやり返すなど、日本が点差を縮めさせない。

4Q後半には韓国のオフェンスリバウンドの強度が落ち、確実にディフェンスリバウンドを回収していく日本。残り1分30秒では原が3本目の3pを決め、勝利を大きく手繰り寄せる事に。

最後まで諦めない韓国はファストブレークを中心に追い上げ、残り10秒で80-85の5点差まで点差を縮めるも、タイムアウトを取り確実に試合をクローズした日本。GAME2は80-85で日本が勝利することとなった。

ボックススコア

7/23 GAME2
(またしても)見当たらなかったのでバスライより。

韓国
3PFG 10/25(40%)
2PFG 22/42(52%)
FT 6/8(75%)

日本
3PFG 13/45(29%)
2PFG 20/27(74%)
FT 6/6(100%)

※知りたいのはリバウンドのスタッツなのですが見当たらず!

総評、雑感

3FG%は韓国が上回ったが、アテンプト、成功数は共に日本が上回ることに。臆さずアウトサイドシュートを狙い続ける意識は、非常に良かったのではないだろうか。

スタッツが見当たらないので感覚論にはなってしまうが、GAME2ではリバウンドについて修正出来たように思う。特にベンチスタートの川真田が、攻守両面で韓国のインサイド陣とデュエル出来ていたことが印象的。ランニングでのスラムダンクも飛び出しムードメーカーとしてチームを乗せた点も良かったと感じた。

要所では渡邉飛勇も重要なリバウンドとダンクを決めており、ホーキンソンのバックアップセンター争いは熾烈に。個人的には川真田、渡邉飛勇の2人とも本戦ロスターに入ってもいい気はしているが、4out1inが基本のホーバスジャパンにおいては、本戦に選ばれるのはいずれか一方となるか。

印象的な活躍という意味では、ポイントガードを任されゲームをコントロールし続けた西田の貢献と、14得点を決めて日本のスコアリーダーとなった原のパフォーマンスも見逃せない。特にこの2戦は両チームともに帰化選手が不在。劣勢になった時にどのように対処してプレーできるかは、ホーバスヘッドコーチもバッチリとチェックしているだろう。

韓国との強化試合は1勝1敗。課題抽出とメンバー選考は、試合状況が厳しい時ほどポイントがよく見えてくる。これから対戦相手の強度は本番へ向けて上がり続けていくが、課題と選考について引き続き注視していきたい。

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