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〔米国〕雇用統計 事前考察&ドル見通し

今回、雇用統計と銘打っていますが同日発表のISM製造業景況指数も併せて解説します。また今回の記事は、簡易的なものとします。私の時間がつくれるようになれば、ガッツリ重たい記事を書くようにいたします。

今は御勘弁ください。



❏ 今夜の予想

▶発表前の背景

昨日発表のPCEデフレータもやや強気でしたが、今夜の雇用統計&ISM製造業景況指数は、トントンからやや弱めの予想値になっています。とはいえ、直近のアメリカ指標は強いデータが多く、FRB利下げが後退する恐れがでてきました。

この流れを変えるようなデータがでてくれば、相場観的に面白くなりそうです。

▶大きく減速する要因

実は今回の雇用統計で、ボーイング社の大量解雇が反映されるとされます。

ボーイング社は、不祥事が続き中期的には経営破綻(デフォルト)の可能性さえ囁かれています。苦境を乗り切るため、11月に17,000人へ解雇通知を出しました。また、33,000人が参加するストライキにより、航空機生産もストップしています。

つまり、解雇人数は増える可能性もあるためボーイングはより早期に人員削減を進めるでしょう。即座に辞めた人が今回の統計に含まれる可能性があります。

また、航空産業は下請けなどすそ野がひろいため、解雇される従業員は見た目以上に多くなるでしょう。下請け会社の人員、工場周辺の飲食業・スーパーなど人を減らす必要があります。

もしかすると、想像以上に悪いデータを目の当たりにするかも知れません。
備えておきましょう!


❏ ドル相場の見通し

雇用統計やISM製造業景況指数データを見るうえで重要なのは、FOMCが順調にし下げをするのか否かです。

弱い雇用統計は、FRBに利下げする勇気を与えるでしょう。つまりドル売りに要因に作用します。逆に踏ん張れば、利下げは遠のきドルは底堅いでしょう。
直近のチャートには、ドル買いが織り込まれているので、もし想定外に悪いデータが出てドル暴落するケースが、最も激しいチャートになるかと。

ISMや雇用が強ければ、FRBの利下げ時期は遅れるためドル/円は上昇するでしょうし、デカップリング感が明確になるユーロ/ドルでは、つよい売りサインがでそうです。


記事は以上です
次の記事でまた次の記事でお会いしましょう
Fundalia financial philosophy(FFP)


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