早期退職の50オヤジ、自由とは孤独なのか?
こんにちは、赤鬼です。コロナ禍に50歳で早期退職しました。
↓こちら前回
会社員って良くも悪くも人に囲まれ挟まれ皆で一緒に働くというもの。その点が面倒くささや対人ストレスを生み出す一方、仲間と喜びを共有できたり、愚痴を言い合う事ができます。
仕事の結果が与える影響も皆で分散してる分、多少人事評価には影響はするかもしれないけど、社長でもない限り失敗しても全責任を負わされる場面は少ないでしょう。給料も「今月はゼロね」なんてことは余程のブラック企業でもない限り起こりません。
それに対し一人社長となった早期退職オヤジはというと…。
何もかも自由です。
会社の方針、お金の使い方、出勤時間、休みの取り方などなど…。何をどうするのも誰とも調整する必要ありません。なので面倒くさい会議や稟議書もありません。全部自分で決めたことを(決めなかった事を)やるだけ(やらないだけ)です。
正直…
楽しいです!
全部自分の思うがまま。
特にそれが上手くいったときの万能感はスゴイです!
上手くいかなかったとしても一人なので責任の所在は明白。誰がどうだったとか無駄ななすりつけ合いもなく、自身が反省して自分で対策を実行するのみ、実にシンプル。何をするにも早い、合理的です。一人社長ばんざーい。
でも、ふと、とてつもなく不安が襲うときがあります。
人間は未来を見ながら生きる生き物です。明るい未来を見据えて活動しているターンでは、例え手取りゼロでも頑張れます。
しかし、逆に一度暗い未来が予測される状況になったときには、とてつもなく不安に苛まれるのです。
そんなとき誰かと一緒ならその不安を分け合うことで和らげる事ができるのですが、一人だとその不安を吐き出すことも処理することも自分でなんとかするしかありません。
この夏は、まさにそんな心境に置かれてしまいました。
もともと夏場は暑すぎてツアーができないのはわかってました。しかし今年は事務所や車も借りて、固定費がぐんと上がっているのです。
今までなら売上ゼロでも大して固定費がかかってないので気にはならなかったし、むしろ秋の案件をいかに増やすかに集中しておけば良い状況でしたが、今年はそんな悠長な事を言ってられない。
しかもこのオフシーズンとなる期間が6月〜8月の3ヶ月も続くのです。夏休みとしても長すぎる…。
なにか少しでも夏場の固定費を回収する方法を考えないと終わるかもしれない。
6月入ってから(遅い…)は、悶々と一人毎日考え続けました。
一人でグルグルと頭の中で回しただけのアイデアなんて大したものはでてきません。というかロクなアイデア出ないとこが多い。
軽バンがあるのでこれでなにかできないか…。単純に思い浮かんだのが運送業。
S川やAゾンなんかの委託仕事なら山程ありそうです。
とりあえず黒ナンバーにしようと動きました。自分でやれば大して費用はかからない。それならリスクもほぼないから良いかと。甘かった…。
安易な策にはやはり落とし穴が待っている。
ちゃんと調べてなかった自分が悪いのですが、任意保険がぐんと上がってしまうのです。気がついたときはすでに遅し…。もう黒ナンバーに変更してしまったので、追加費用をウン十万円払わなければなりませんでした。
そうなると本気でこの費用の元を取る必要が出てきます。もう色々とアルバイト紹介サイト等を漁ってコンタクトを取ってみました。
ところがそういったサイトで求めてるのは個人であり、法人契約の車ではNGなのです。
また法人契約で運送業をしようとすると、少なくともトラック5台は無いと無理なのだとか。もちろん運転手もそれだけ雇う必要があります。
従ってこれだけ運転手不足の世の中にあって、運送業で売上を作るのは難しいという結論になりました。そんな簡単な分けないのは少し考えればわかるのですが、冷静さを欠いた状況ではそんな事をしでかしてしまうようです。
この件は諦めて、しばし落ち込んでました。誰にもこの気持を吐き出すこともできない。
ついSNSに「私は孤独…、気が狂いそうだ…」なんてネガティブな投稿をして、友人知り合い達に心配をかけてしまうという失態をしてしまいました…。どんどん悪い方向に進んでいく感じです。
あぁ仲間が近くにいてくれたら…。
この程度の失敗なんて笑って気持を切り換えられるはずなのに。僕としたことが何やってんだか…。
情けない自分自身にさらに落ち込むことになってしまいました。
(つづく)
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