早期退職の50オヤジ、起業する

50のオヤジは世の役に立つのか?


こんにちは、赤鬼です。
コロナ禍で50歳で早期退職しました

↓こちら前回

いくら人手不足といったって、50歳の長年一つの会社に勤め続けた管理職オヤジは恐らく再就職は難しい。なんでも良ければ何かあるかもしれんけど、良い条件は余程の特技か、人脈ないと苦しいのは見えている。一つの業界しか知らんと言うことは、その業界の中でしか経験を活かせる場所はないのです。斜陽産業のその業界で管理職だったからしばらく実務から離れたオッサンなんて使い道ないからね。デジタルに詳しい若いやつならまだしも…。

そう、そもそも最初から再就職なんて考えることもしませんでした。
今までの経歴を一切活かせず、学歴も職歴もないとこから自身のアイデアと気力だけで起業してみせる。そんな姿を子供たちに見せたかった…というのも理由の一つだからです。カッコいい事を言ってるようですが、これ早期退職50オヤジがゼッタイゼッタイやったらアカン例ですので悪しからず。

何かで読んだのですが、意外と50代での起業は上手くいくことが多いそう。多分理由はそれなりの資金がある、勢いだけではない事業計画がある、豊富な経験と判断力がある、そしてそれまで築いてきた人脈がある。これらを準備して起業してる人が多いからだと思います。
僕の場合は全部捨てて…なんて言ってる時点で超バカヤロウですね。

起業の準備

とはいえ、会社を辞める数年前から自分なりには準備は多少はしてました。
僕は人生の後半は、生まれ育った地元に貢献したいというのがあって、地元へお客様を呼んでくるタイプのツアーを企画運営する会社がやってみたかったというのがあったのです。
それで休日は地域を盛り上げる活動をするボランティア団体や、まちづくりの団体に参加したり、各地で行われていた観光系の講習会やシンポジウムに参加して、そっち方面の人脈作りと知識や経験の獲得を行ってました。
そういう活動してると、会社の繋がりでは会えないような、地域の財界人や自治体の偉い人、各方面の有名な方等とも出会えました。退職前のそんな繋がりもあって、さらに地元への貢献意識を高めていったのです。


恐竜たちの終焉時代を生き残った小さな哺乳類達

ではなぜコロナ禍で大逆風の旅行業へ参入しようと思ったのか。

とても簡単ことです。

僕のような旅行業未経験で起業しようというやつが、この業界に潜り込むにはむしろこのタイミングしかないから。
大きな恐竜たちが突然エサがなくなり苦しみ悶えてる中、彼らがエサと思っていないものを拾い集めて食べる小さな哺乳類になれば、僕のような存在でもこの世界で生きる事が出来るかもしれない。そう思ったんです。
小さな帆掛け船は風が起きない海上では押し戻されもしないけど進むこともできない。でも大逆風の今なら順風を捉えれば大きく進める…多分。ある意味賭けに出ました。
もちろんコロナ禍の先には東京オリンピックや大阪万博が控えてましたし、国策として日本は観光立国を進めていることや、ニューツーリズムと言われる新しいジャンルへの補助金もこれから増えることもある程度見据えてのこと。コロナが終わればインバウンドも必ず回復する、それどころか一気に需要が増すはず。
しかし自分自身にそれを受け止める能力がまだないということは気にもせず、世の中の風向きだけ見て旅行業での起業を考えました。

例え順風でもそれを受け止める帆がないとねぇ…。吹き飛ばされて転覆するのがオチです。

というかこういうのって「根拠の無い自信」って言うそうで、成功者が振り返りのインタビューとかで良く言ってます。「あの当時の僕は根拠の無い自信に溢れてたんだよね…。でもあの自信が無かったら今の僕は無かった」みたいな。いわゆるとってもポジティブな思い込み。

で根拠の無い自信に溢れた僕は会社を作る準備を始めました。
でも一人は不安も大きい。正直誰かに相談したくなるもんです。
当時、僕より1年前に会社を辞めて同じくフリーで地域の活動していた人がいました。
その人ととある観光協会のお手伝い等を一緒にやっていたので、色々と先々の夢を話す機会があったのです。
そうこうしてるうちに一緒に会社を作ろうとなり、僕が主導で会社設立に向けて準備を始めました。

しかしこれが非常にややこしい事態へと向かうのです。会社という壁の外はまさにジャングル。気をつけないとどうなるかわかったもんじゃないのです。

(つづく)



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