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【ふなログ662】富士登山登頂達成。同じこと繰り返すだけでいいのか?
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昨日7/14(金)の14時から、
山梨県の富士吉田口からの富士登山。
今回は18人で登山、
かつ、ガイドさんも付き添い。
全員脱落することなく登頂を果たし、
無事に帰還することができました!
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天候は曇りで日差しは少なめ。
しかし、
風速が強く夜は頂上付近に笠雲が出現していたため、
七合目の山小屋で仮眠後の23:00発で
山頂でご来光を断念。
ゆっくり仮眠を摂って夜中の3:00発
→八号目でご来光を拝む作戦に変更。
(これは、ガイドさんならではのご判断!我々だけなら23:00からフツーに登っていたに違いない…)
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行きは
14:00富士吉田五合目(2,400m)発
→17:30頃七合目太子館(標高3,100m)着
→仮眠後3:00発→4:30八合目でご来光観測
→5:00発→6:15登頂!
帰りは
7:00下山開始→10:00五合目着で帰還。
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皆、高山病になることなく、
全員登頂、全員下山することが出来たのですが、
私の中では、
大きな反省点と課題を残した登山でした。
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まず、体重。
去年登山した時に比べて4kg増量していました(汗)
体脂肪率は変わっていなかったため、
筋肉も脂肪どちらも増量していて
「ま、いっか」
で済ませていましたがとんでもない。
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4kgって、
2リットルのペットボトル入りの
飲料水2本と変わらないわけです。
荷物4kg増量するのと
同じ割合で増量していたのです。
荷物なら下ろすことは出来ますが、
体重だとそうはいかない。
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休憩後体力回復しても、
他の人に比べて体力の消耗が激しく
「なぜ、こんなにパフォーマンスが悪過ぎるのか!?」
などと、
自ら不思議に思いながら登山していましたが、
同行していた筋トレトレーナさんから
「体重が重過ぎるからですよ!!」
とピシャリ。
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去年の成功体験(3回登頂)から、
自分はどれだけ課題を持って取り組もうとしていたのか?
当事者意識を持っていたつもりで、
実はそれ程持っていなかったのではないか?
「とりあえず、山頂まで登れればいいよね」
で完結したままで終わっていました。
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もちろん
登山の楽しみ方は人それぞれですし、
無事に登頂して無事に下山出来るのが一番。
しかし、
今回初めて富士登山にチャレンジする人たち、
今年2回目以上になる中で、弛まず体力作りに励み、
しっかり引率したり
サポートする立場になっている人たち。
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そういった人たちの中で、
絶えずモヤモヤした違和感を感じ続けて
恥ずかしい気持ちになり
「お前は、何かしらのチャレンジ精神を持ち込んで来たのか?」
という自問自答に、帰り際に言語化されました。
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去年と同じことを続けるだけなのか?
去年と同じ考え方、目標のままなのか?
去年超えたハードルを超えて安心して終わっていないか?
富士山登頂して
無事に帰って来れるだけでも凄いです。
ただ、
自分としては
「何もチャレンジしていなかったのではないか?」
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日常の仕事でも
慣れれば一定の成果を出し続けることはできますが、
同じことだけ繰り返しても陳腐化します。
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本当は、
自分の殻を破るのが怖いだけなのではないか?
先に進むのが怖いだけなのではないか?
決断するのが怖いだけなのではないか?
「富士登山で人生が変わる」に近いことを、
これまで何度も経験してきましたが、
これは、
向上心を持ち、志が高い仲間と共に登山したからこそ、
感じた反省点です。
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「勝負しても勝てないのでは?」
で終わって逃げていたのではないか?
です。
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自分の中で
ただ一つだけ良かったこと。
登頂の直前に
重過ぎる体重による疲労で
心が折れかけていた時に、
ガイドさんが
スラムダンクの話をしてくださったり、
(バスケ苦手な自分としては、知らないエピソードだらけでしたが、勝負にかける気持ちは理解できたつもり)
「声を出して気合いを入れていい」
の言葉の通り、
登頂直前は
「どっこいしょー!」
「よっこらしょー!」
「負けねぇ!!」
「っしゃあー!!」
と、脚を踏み締める度に叫んでいました。
こんなのは初めてですね。
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気合いを入れる度に心が戻ります。
「しゃがみ込みたい気持ち」を選ぶこともできますが、
「前に進む気持ち」を気合いで取り戻すんです。
何度も「しゃがみ込みたい気持ち」
に負けそうになりましたが、
それに打ち勝って山頂に脚を踏み込んだ瞬間。
目頭が熱くなったのを感じました。
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普段の仕事でも、
そこまでやってるか?負けてないか?
安易に逃げてないか?
…ということを
今回の登山で気付かされながら、
皆にはリアルタイムでシェアすることが恥ずかしく、
ようやくここに書いている次第です。
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これは、
一人で登山していたとしたら
絶対に感じない感情です。
実は「一人で登山する方がラク」
という気持ちばかりありましたが、
チャレンジ精神を持っているか?
という問いを、
気付かせてくれたのは仲間です。
(ガイドさんもです)
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普段の環境と異なる人たちと接し、
同じ時間を過ごす。
成長したいのならば、
自分の小ささに気付かせてくれる
人間関係、環境を選ぶのが大切。
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今回は
自分の至らなさに気付きながらも、
気合いで殻を破ることも出来る、
ということにも気付かされた富士登山でした。
今後も、
自らを鍛える環境に身を置き続けます。
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それでは、
今日も素敵な1日をお過ごしください。
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