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【ふなログ736】会社独立後、新入社員研修講師に。顧客への価値提供に向き合うのは、本質的に商売と同じ。
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また、ご無沙汰してしまいました。
久々なので、やっぱ長文に・・・(笑)
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3月末で会社を辞めて、
4月前半は複数企業のオンライン合同研修、そして
4月後半から5月末までは、某上場企業のオフ&オンラインの研修講師を勤めさせて頂いております。
つまり、独立後1ヶ月、
研修講師となって1ヶ月が経過したことになります。
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4月前半は、下記を担当(1クラス2〜15名)
・ITリテラシー
・システム開発プロセス
・Webサイト作成入門演習
・C#入門
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4月後半は、下記を担当(1クラス60名)
・コミュニケーション、プレゼン
・GoogleApps
・コンピュータ基礎知識(グループワーク主導)
・データベース基礎
5月からは、
同じクラスのまま、私の得意分野である
Javaプログラミング基礎に入ります。
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Java以外のカリキュラムについては、
ほとんど指導経験なく、「どうしたもんか?」でした。
しかし、
これまでの知見や経験を上手く組み合わせて、研修を設計すれば何とかなりました。
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研修のメイン講師を務めさせて頂いている以上、
研修の流れや学習内容の優先順位、濃淡は全て私が事前に組む必要があり、
そこが実はかなりの腕の見せ所、付加価値につながる部分だったりします。
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そこで有難いことに、
毎日受講生からフィードバックを頂くシステムがあります。
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その中で、
勿論ポジティブなご意見があれば励みになります。
一方でご指摘があれば、
それを即日取り入れて翌日に感謝のお言葉を頂くことができるので、
手探りでも、良い水準を維持できているのでは?
と感じています。
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講義の質に関するご意見もあれば、
カリキュラムの構成に関するご意見もあります。
また、難易度に関するご意見も頂戴します。
闇雲に全てのご意見を鵜呑みにして反映しようとするのではなく、
重要なポイントを押さえることが前提ですが、
それは一体何がポイントになるでしょうか・・・?
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答えは(あくまで私が1ヶ月向き合った一つの解として)
「常に、研修のゴールと受講生の理解度に向き合い、判断していくこと=研修の価値」
ということです。
まだ研修を始めて間もなかった日、事前に教材を読み込み、
その日のタイムスケジュールを決めて臨んだのですが、
やはり、実際に始めてみなければ分からないことが多い。
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スライドの表示や、細かい操作や話し方などで、
ミスをしてしまったり、受講生のワーク進捗にばらつきがあり、
どこで時間を区切れば良いか?迷いが生じてしまったり。
(特に、同じクラス内での受講生の能力差が激しい)
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その結果、
事前に決めていたタイムスケジュールの変更を余儀なくされ、
つい「申し訳ございません」という言葉を連発してしまった場面がありました(その日だけです)。
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その日の研修後、マネージャの方から
「予定の約束を守ることが、必ずしも善とは限らない。受講生の学習理解度を高めることの方が遥かに重要だから、謝らなくてもいい。受講生に対する価値の本質に向き合って、リーダーシップを取ってください」
と伝えられ、納得と同時に衝撃を受けました。
当たり前な話ではあるのですが、
無意識のうちに、
その日の私は「研修の台本を終えること」を目的にしてしまっていたのだと思います。
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いや、結局顧客に価値を渡すことが重要であって、
スケジュールを計画通りにすることや、カリキュラムの内容を読み上げて網羅することが目的ではないですよね。
何を学んで頂くことがゴールなのか?
どこがポイントなのか?
優先順位を下げたり廃棄する内容はないか?
力を入れるポイント、力を抜くポイントはどこなのか?
めちゃくちゃ考える要素があるわけです。
教えるお仕事もサービスと同じだから、
価値提供こそが本質。
原理原則ですよね。
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初日から3日間は、そのことで
睡眠時間を削りましたし、休み時間も考えてばかり。
朝も5時起床、6時半出発。
帰宅後翌日の準備の繰り返し。
しかし、初日から3日目あたりから
良いフィードバックを頂けるようになり、
力を入れるポイントに確信が持てるようになりました。
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例えば、
このような嬉しいお言葉を直近で頂戴いたしました。
「高速PDCA」は、
ここ数年での座右の銘ですので(キリッ)
受講生から多くの意見があって、スケジュールを変更してくださったのかと存じますが、柔軟なご対応と丁寧な解説ありがとうございました。ここまで濃い内容は、3日間では足りないですね。
(中略)
苦手意識があるとはいえ、資格取得の意思があったり、教本を持っているので、これからもめげずに学習を続けようと思います。
3日間DBの講習ありがとうございました。日に日に講義全体がよくなっていて、講師の解説、質疑応答もすごくわかりやすく理解することができました。 来週からのプログラミング講習もよろしくお願いします。
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マンツーマンの講師が専門だったので、
集団研修の難しさに最初は苦しめられましたが、
本質は同じであることに気づくまで、
少々時間がかかりました(汗)
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ただ、多様な背景の受講生を相手にするため、
上手くワークの時間で話しかけて、
人となりや理解度を観察したりするのが必要で(いや、楽しくなり)、
その取り組みも奏を効したようにも思えます。
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GWの連休中で、昨日は浜松のフラワーパークまで
ドライブで日帰りして、
1日オフにしましたが、結構このことばかり考えてしまい・・・
私の場合、
独立後は「何かやってないと不安」に襲われている毎日なのですが、
実のところ、
少し力を抜いたりしても良いのかもしれませんね。
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考えても悩んでいるだけなら、
一旦止めた方がいいですし。
案外、自分自身では
時間を浪費していることに気付きにくいものですよね・・・
「価値提供しなきゃ」とか「もっと頑張らないと」という言葉が、
脳内飛び交っていたとしても、
具体的なことが思い浮かばなければ、
何もできるわけありません。
抽象的過ぎる問いは、役に立たないからです。
今日は少々力を抜き、
「頑張らなくてもいいところは頑張らなくてもいい」と思ったら、
これを書けるようになりました(笑)
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まあ、「頑張る」という言葉は私の場合、
あまり使わない方がいいのかもしれませんね。
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その方が色々なことが見えますし、楽しい部分も見えてくる。
ここ数週間の研修でも、嫌になるくらい事前に考えても、
いざ始まったら予想外のことが発生しても、
なんとかできてしまう。
その根底には「力を抜いて楽しむ」
ことがあったのだと感じています。
くれぐれも、
「手抜き工事すること」ではありません。
ただ、力を抜く。完璧主義になり過ぎない。
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余談ですが昔、FXで失敗した時は
「肩の力が入り過ぎ」ていたのだと思います。
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力を抜いて、
顧客にお渡しする価値に徹底的に向き合う。
両者は矛盾しているようで、
実は補い合っているのかもしれません。
また、この活動で気付きがあれば、
ここにシェアしたいと思います!
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それでは、
今日も素敵な1日をお過ごしください。
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