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【ドライバーにある4つの芯】ドライバーの芯はどこか|打感は気持ちいいのに飛んでいない理由|

フィッティングルームで試打を担当していると、よくあるのが「今の打感は良かったがあまり飛んでいない」ということがままありました。
打った本人からしたら、気持ちよく振り切れているにもかかわらず、飛距離が出ていないので「このクラブは合っていないのかもしれない」と結論づける人もいました。

この打感や飛距離には”芯”が関係します。この記事では芯について解説をして打感や飛距離などとの関係について説明します。


ドライバーの”芯”の定義は

そもそも、ドライバーの芯とはなにか?

私は、お客様が理想とする球が打てるポイントが芯だと考えます。

芯の位置としては、「ドライバーの重心」、「反発係数が最大となるところ」、「最大飛距離が出せるところ」、「初速が最も早いところ」などを思いつくかもしれません。

お客様によってどこを重視するのか違うと思います、打感重視、飛距離重視、計測器での初速を重視する人等が考えられます。

実は、これら重心・反発係数最大・最大飛距離・最大初速がでる場所は微妙に違います。従って、芯の位置も4つほどあるといえます。

ドライバーの4つの芯

最初にこの画像を見てください。ドライバーに存在する4つの芯の位置を示したものになります。解説のためにかなり誇張してマークしていますが、本当はもっと微々たる位置の違いになります。


ドライバーの4つの芯

①フェースセンター

この位置は、反発係数が最大となるところです。フェースの中で一番たわむ場所はどこかと考えれば、フェース面の縦横の中心部になることは容易に理解できます

従って、この位置でボールをヒットすると最大の反発係数が最大となります。ですが、ここは飛距離という点では最大ではありません。

②ヘッドの重心

この場所はヘッド重心位置からフェース面に延長してきたところの接点になります。ドライバヘッドの位置がどこになるのかと言うのは別の記事で解説したいと思います。

この位置でボールをヒットした場合、は打感が良くなります。理由は重心位置で打つと言うことは、ヘッドが一番ブレない位置になりますので、余計な衝撃や振動を感じにくい場所として打感は気持ちいい場所と言えます。

しかし、ここの位置ではボール初速は最大とならず、そのため飛距離が伸びるかと言えばそうならない場所でもあります。

③重心位置の高さでトゥ寄り

この場所は、飛距離が最大化できる場所となります。ボールの飛距離に関する要素として「初速」「打ち出し角」「バックスピン量」が関係します。
この位置はその中で「高打ち出し」「低スピン」が再現されます。
この仕組みには、「フェース面の形状」と「ギア効果」が関係します。
これについてはまた別の記事で解説いたします。

飛距離の最大を目指す人にとっての芯はこの位置になります。

④重心のやや下方

この場所は、初速が最大になる場所です。これにも「フェース面の形状」と「ギア効果」が関係します。③の位置との違いは、ヒット時のフェースの挙動です。

この位置でヒットしたボールは計測器で図ったときより早い初速が計測されることが多くなります。

まとめ

打感が良くても思ったより飛んでいない理由は、芯の場所によって得られる効果が違うことが原因でした。

お客様がドライバーに何を求めているのかを把握することによって、適正な打点に合うクラブやシャフト、その調整が提案できます。また、お客様の疑問に対しても的確に答えられるようになり、今後の接客もスムーズになると思います。

重心位置についての解説はこちらから↓↓↓


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