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FREERUN JOURNALの凄さと魅力を文化的側面から(他社サイトにも関わらず)勝手に紹介してみる
同じ薬局(しかも同じ関西圏!)の採用サイトにも関わらず、くるーず薬局さんの新サイト「FREERUN JOURNAL」のコンセプトがあまりに面白く、ストリート・カルチャー好きとしてどーーしても言語化しておきたくなったので勝手に紹介してみます!
〈お断り〉
個人的な想像(妄想)と思い込みを元に、先方への聞き取りゼロで書いておりますので、想定や正確性と異なる記載も多々あるかと思いますがご容赦下さい。
あくまで“船戸がこう思った”という記事として読んで頂けると幸いです。
FREERUN JOURNALとは
「FREERUN JOURNAL」は、大阪を拠点に地域密着型の薬局事業を展開するくるーず薬局さんの採用特化ウェブメディアです!
〈FREERUN JOURNAL コンセプトページより引用〉
FREERUN JOURNALは、くるーずのスタッフ個性や趣味、ライフスタイルを垣間見ることができる新しい形のメディアです。
日常の趣味、プライベートな時間、そして仕事に対する情熱…
——ここで語られるのは業務を超えた「人」としての一面。
スタッフそれぞれのストーリーを、よりリアルに、そして鮮やかに紹介していきます。
単なる採用情報ではなく、人間味あふれる職場のリアルを体感できる場所。あなたの価値観に共感し、未来の仲間と出会えるきっかけとなるかもしれません。
あなたも、私たちの一員になりませんか? くるーず薬局での新しいキャリアを、このくるーずのスタッフたちと一緒に作っていきましょう。
採用を通じて、個性や趣味を重視する
新しいスタンダードをつくる
制作を担った株式会社おいかぜさんの事例紹介サイトもご一読を☺️
ひとまず、FREERUN JOURNALのサイトをじっくり見てから、まずはデザインに注目して以下読み進めて下さい!
デザインから溢れるUSストリート・カルチャーへの深い愛と理解
個人的にデザインを見て真っ先に連想したのは、大好きなHIP‐HOPグループ“デ・ラ・ソウル”のジャケットでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1735796036-GgMw3fCkRV0dOzLiF7Ztx4YA.jpg?width=1200)
ロゴやジャケット・デザインを手掛けていたのはグラフィック・アーティストのジョー・バック。近年もMUROとアパレルでコラボしています。
文字フォントを見ているだけで楽しくなるところ、カラフルな色使いはグラフィティやポップアートを連想しますね☺️
![](https://assets.st-note.com/img/1735798535-RKovNBYTit13LmIzx62lWXn0.jpg?width=1200)
コンテンツや写真・背景デザイン等が絶妙なバランスで重なり合っている様子は、ステッカー・ボムひいてはステッカー・カルチャーとの連なりが(たぶん)表現されています(聞いてないけど 笑)。
![](https://assets.st-note.com/img/1735800324-YE4U5DRToifujNdsFb7AOc2S.jpg?width=1200)
ストリートにおけるステッカーの歴史を辿るドキュメンタリーシリーズ『Stick to It』では、
世界中の名だたるアーティストがステッカー・カルチャーについて語っています。
HIP‐HOPを構成する4要素の一つであるグラフィティも、ストリート発祥のステッカー・カルチャーも、元々は持たざる市井の人々の中から生まれたカウンター・アート。こういった指向性に『権威主義ではなく市井の人々と共に歩む』『立場に関わらず相手を尊重する』といった姿勢が宿ってるんじゃないかなぁ…と勝手に想像しています。
失敗を肯定し、チャレンジを称賛する文化
FREERUN JOURNALのコンセプトをさらに理解するには、代表芳川さんの趣味であるスノーボードを初めとした横乗りカルチャー(スケートボード・スノーボード・サーフィン等)ひいてはストリート・カルチャーが大切にしている価値観および空気感を理解する事が重要だと思っています。
それを端的に理解するためにオススメなのが、東京オリンピックの女子スケートボード決勝戦!
優勝候補だった岡本碧優(みすぐ)選手のラスト3本目のランは、最後の技まで完璧に近い滑り。置きに行けばメダルは確実だったにも関わらず、彼女はデッキ(板)をつま先でドリルの様に1回転させてつかむキックフリップ・インディに挑戦し失敗。4位となりメダルを逃しました。
頭を抱え、悔しさで顔をゆがませる彼女の周りに、各国のライバル選手たちが自然と集まり、チャレンジをたたえ、抱きしめ、担ぎあげる。
失敗を否定せず、自分のベストを目指してチャレンジする姿勢を、年齢や立場を超えて褒め称える感動的なシーン!
※岡本選手の3本目ランは45分頃から
大会終了後はSNSでも話題になり、海外メディア含めて多くの媒体で取り上げられました。
Moments after 15-year-old Misugu Okamoto fell and missed out on a skateboarding bronze medal, Aussie Poppy Starr Olsen and other competitors raised her up on their shoulders and cheered her on.
— ESPN Australia & NZ (@ESPNAusNZ) August 5, 2021
Sport ❤️#Tokyo2020 | #Olympics pic.twitter.com/T5WETgPy7k
スケートボードには性別・年齢の垣根なく、失敗をバカにしない文化があります。コケることは、恥ずかしいことじゃない。むしろ、挑戦してコケないとうまくなれない事を全員が知っている。だから、下手でもチャレンジする精神を褒めてくれる。同じ文化を理解し大切にしようとする人を仲間として受け入れていく空気感は、ストリート文化全般に通底していると思います。
それぞれの個性に価値を見出す
もうひとつ事例を紹介させてください!
パリオリンピックで唯一の新競技として実施され話題になったブレイキン。
前述したグラフィティと並びHIP‐HOPを構成する4要素のひとつ(残りはMCとDJ)で、元来ストリート・カルチャーであり自己表現・アート的な側面が強いものです。
ちなみに、ブレイクダンス=ダンスの1ジャンル名、ブレイキン=成り立ち・価値観も含めた文化の総称になるので、全体を総称する時は“ブレイキン”と呼びましょう☺️
※ブレイキンの歴史と概要は下記参照(解りやすく纏まっててオススメ!)
ブレイキンに関わる誰もがカルチャーを大切にするからこそ、オリンピックでスポーツとして扱われることへの葛藤と向き合いながら、その文化をそのまま世界の舞台に出すことに挑戦したのがパリオリンピックでした。
中でも感動的だったのが、日本のHiro10=大能寛飛選手予選リーグの第3戦。得意のパワームーブを連発し全てを出し切るも、ジャッジは対戦相手の勝ちと判断。ところが会場からはジャッジへの大ブーイングとHiro10に対する拍手に溢れ、対戦相手もそれに呼応しブーイングを煽っていました。
上記の記事、AMIさんの言葉にもある『ブレイキンは自己表現でありアート』『みんなが個性を磨き上げて、全員に全員のよさがある』『好き嫌いはあるかもしれないが、どっちが正解とか間違いとかはない』あたりはブレイキンひいてはHIP‐HOPカルチャーを象徴しているように思います。
ここで一曲♪
B-boy、B-girl=HIP-HOP好きな人達の総称と思っている人もいるかも知れませんが、本来はブレイキンを踊る人(ブレイクビーツで踊る人)を指す言葉。
故にブレイキン=B-boying・B-girlingとも呼ばれます。
1998年に発表されたRHYMESTERの代表曲『B-boyイズム』は、文字通り日本でブレイキンを踊るダンサーに対する最大限のリスペクトを表明した楽曲。歌詞の中で個人的に一番重要だと思うのが「自分が自分であることを誇る」のライン。批評家・傍観者であることを許さない、当事者性を求める強い力がHIP-HOPカルチャーにはあり、だからこそ自己表現を互いに肯定する文化が育っているように感じています。
このサイトを見ただけで、くるーず薬局さんの大切にしている価値観が伝わってくる!
紹介してきたスケートボード・ブレイキンの事例など、ストリート・カルチャーの大切にしてきた文化を理解しているので、サイトのデザインを見ているだけでくるーず薬局さんの大切にしたい価値観が(勝手にですが)想像できてしまいます。
(ようやく伝えたかったこと!ここまで付き合って頂いてありがとうございます🙏)
・業界および企業文化を理解する仲間を大切にし、互いの価値観を尊重する
・失敗しても挑戦する姿勢を称え、成功を共に喜び合う
・互いに個性を磨きあい、共に成長する
・自己開示、自己表現することを是とする
さらに、社長およびリーダー的立場の人達から率先して記事を書き、ガンガン自己開示されている様子が素敵だなぁ…と思っています。
採用を通じて、個性や趣味を重視する“新しいスタンダード”をつくる
サイトには採用活動に対する姿勢が下記のとおり記されています。
僕たちくるーず薬局は、採用活動を単なるリソースの補充ではなく、
純粋な「人」との出会いの場であると考えています。
従来の資格や実績に頼る採用ではなく、人柄や趣味、アイデンティティを重視し、
その人本来の魅力に注目した新しい採用スタイルを取り入れます。
一人に依存しないよう効率化・標準化を進める中で、企業努力が得てして個人の仕事に対する価値観や能力をスポイルしてしまう方向に向かいがちです。そのような中で、くるーず薬局さんの“その人本来の魅力”を肯定しながら本気でマッチングに取り組んでいく姿勢が本当に素晴らしいなぁ…と感じています。
これからも記事の更新を楽しみにしつつ、その道筋に注目し応援していきたいと思います。