越谷界隈の人々。 [第3回] 「ココチーノ」オーナーシェフ小林俊之さん
- 本日は、越谷で人気のレストランバー「ココチーノ」のオーナーシェフ小林俊之さんにおこしいただきました。小林さん、よろしくお願いします。さっそくですが、簡単な自己紹介・プロフィールをお聞かせください。
越谷を中心に飲食店を展開する「ココチーノ」の小林です。初めての店を越谷市内にオープンして9年目。『元気にさせる』をテーマに現在は6店舗、そして11月には越谷東口駅前にレストラン街「ワイルドダック」を立ち上げます。
- まだ、お若いですよね。はじめてのお店は何歳の時に開店したんですか?
29歳です。
- それまでもずっと飲食業界で?
いえ、スーパーの店員、イタリアン、フレンチ、スペイン、和食懐石、食品営業マンと恥ずかしながら転々としました。
- 様々な経験が今のお店づくりに役立っているんでしょうね。レストランを開店起業するきっかけはどんな感じだったんでしょうか。
本当は独立する気があまりなかったのですが、ある方に小林さんは独立した方がいいと言われて・・・色々タイミングが合い考えるようになりました。
- きっと、小林さんにとってタイムリーなアドバイスだったんでしょうね。一号店はどちらではじめられたんですか。
一号店は今はもう閉店してしまいましたが北越谷です。
「ココチーノ」第一号店。
- あー、あそこが一号店でしたか。今はどことどこにあるんですか? 確か、南越谷には2軒ありましたよね。
作った順に、せんげん台、南浦和、館林、南越谷、南越谷、越谷の6店舗です。
- お店の名前はいずれも「ココチーノ」? どんな意味があるんでしょうか。
ココアのカプチーノ的な感じですσ^_^;イタリア語にもありません笑、勝手に作りました。覚えやすくて可愛いんじゃないかと。
- 造語だったんですか!確かに覚えやすく可愛い。メニュー内容や店づくりは店舗ごとに異なっているのでしょうか?
同じ越谷市街でも場所によってかなり違うので変えています。
- へぇー、どんな感じで違うのでしょうか? もう少し具体的に教えていただけますか?
例えば、せんげん台店は駅から少し離れているのですが、県立大学が近いということもあり女性のお客様が多くいらっしゃいます。したがってデザート中心のバイキングを取り入れたり気軽に楽しんでいただけるコースメニューを用意しています。逆に南越谷の店のように駅から近く、お酒を飲まれる方が多い店ではお酒が飲みやすいようにお手軽なおつまみ的な料理を増やしたり毎月のオススメメニューなどを作っています。
ココチーノ名物巨大パエリア。(写真提供:千葉悠史)
- なるほど~。ちなみにこの秋のおススメメニューは何でしょうか?
こちらが10月のオススメメニューです。
- 新メニューの開発や決定も小林さんご自身でされているのでしょうか?
商品開発担当と私で話し合って決めてます。(^^)
- メニューは毎月変わるんですか?
オススメメニューは毎月変わります。どうぞお楽しみに。^ ^
- 毎月ってけっこう大変じゃないですか!?(笑) そのへんの苦労話しとかメニューつくりのコツとかあれば教えてください。
その時々の旬の食材をピックアップして決めて行きます、今は担当スタッフがある程度決めてくれるので後は軽く編集するだけです。メニュー表を作る方がかえって時間がかかりますねσ^_^;
- 笑。 話しは変わりますが、越谷を中心に店舗展開されていますが何故に越谷だったのでしょうか??
私は吉川に住んでいるの近くがやりやすいことと独立前に越谷市立病院近くのガーデンカフェという店で働かせていただきお客様の層が良かったこと、またはじめの北越谷店で少し自信がついたというのもあります。展開の途中でなるべく店舗同士が近く様々な料理にした方が良いと考え始め、最近では越谷にこだわって物件を探しています。
- 越谷という街に対しての印象とかイメージとか思ってることをもう少し具体的にお聞かせください。
素直な気持ちとしてはもう少し発展しても良いはずだな・・・という気持ちがあります。人口が多いことや住みやすそうに感じること、道路が綺麗だったり盛り上げようとしてる人も多くいるようだし・・・。特に市役所のある越谷駅周辺はこれからやりようによって伸びる気がしてます。
- お店から街や街の人たちをみていて、どうすればもっと盛り上がると思います?
我々が考えたのは、まず街の人が自分の街に自信や誇りを持つことが大切ではないかということです。時々街の声の中に諦めに似た言葉を耳にすることがあります。しかしそれを、心の変化をただ期待し待っていても難しいかと・・・では、私たちができることは、、、そう考え今回越谷の名物である鴨やネギなどを使った「鴨ねぎや(ワイルドダック内)」を考えました。ここから新たな名物料理を生み出せれば、他の市や県からも人を集めることができればと考えています。少しでも他の街から越谷を目指してくれば変わりそうだなと・・・ちょっと偉そうですが、そんなふうに思っています。σ^_^;
- そのような想いが「元気にさせる」というお店のテーマに繋がっていくんでしょうね。
本当かどうかは定かではありませんがレストランというのはイギリス語の語源でレストレ=元気にさせるからきていると聞いたことがあり、これだ!と思いました(^^)
- さて、「ワイルドダック」の話しをお聞きしたいのですが、こちらは今までの「ココチーノ」とはちょっと趣が異なるようですね。
はい(^^)。レストラン街ワイルドダックは、和食の「鴨ねぎや」、世界のビールとコーヒーの「カフェココチーノ」、ハンバーグ専門店「バーグストリート」、本格食材と越谷野菜販売の「ファンファーレ」からなるレストラン街です。どうしてもやりたかった鴨ねぎやの物件を探していましたが見つけた物件が大き過ぎてσ^_^;。ならば、以前から候補にあげていた物を全て叶えようという事で決めました。
- ワンフロアに「鴨ねぎや」「カフェココチーノ」「バーグストリート」「ファンファーレ」の4店舗が同時オープンっていうことですか?
そうです(^◇^)。11月1日プレオープン、11月7日にグランドオープンの予定です(^◇^)
ワイルドダックは越谷駅東口セブンイレブン2Fに11月開店予定。
ワイルドダック施工にも自ら加わる(写真左)。(写真提供:瀧田貴夫)
- それは、すごいですねー!!(驚)従来の「ココチーノ」はお洒落な店づくりやメニュー構成でどちらかというと女子会やデート、或いは貸切のパーティみたいなイメージを持っていたのですが「ワイルドダック」はTPOにあわせてお店が選べるのでグループや男性同士でも行けそうな感じですね。
はい!そうです(^^)。20名様位までの掘りごたつの宴会場も用意してますので軽めの宴会や会議などにもご利用いただけます!男性のお客様にも気軽にご来店いただけるように考えています。
- 客の立場から言うととても楽しみなレストラン街の誕生ですが、小林さんにとっては大勝負ですよね!?
えーと難しいですね。ですが、まずは・・・私も楽しみです。(笑)
ビジネスとしての恐怖はもちろんありますが、何度も何度も計算してまた違った角度から考えて、また計算して現在の既存の店舗と繋げて考えまた計算して行けると思い決断しました。決断したからには後は真剣に楽しむだけだと考えています。ビジネス上の考えとしては、店舗面積が広いので店舗を集合体にして色々な場面で使えるようにしリスクを拡散しようと考えました(コーヒー一杯でもよし、飲み会よし、お食事よし、買い物よし)。またエレベーターはありますがやはり二階ということでまずは上がってきて頂きたいという考えから多店舗のほうがワクワクして上がりたくなるだろうということを考えました。そして今回の今までとは違う形態、違った料理での出店というスタイルは、会社ココチーノの将来を見た時にとてもプラスになり、かつ、今できる最大の挑戦であると私は思っています。
また、現在のスタッフ数は全店舗あわせてアルバイトまで含めると約60人位ですが、ワイルドダックのオープンによりさらに多くのスタッフを抱えることになります。より多くの雇用という目標もあるので頑張りたいです^ ^。
(写真提供:千葉悠史)
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美味しい料理を通じ、"ヒト"と"マチ"を元気にしたいという「ココチーノ」と小林さん。地元人気店の秘密がちょっとわかったような気がしました。「ワイルドダック」の開店も地元住民としてとても楽しみです。どうもありがとうございました。 :-)
小林さんへのコンタクトはこちら → https://www.facebook.com/profile.php?id=100003866298454