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タイマッサージを始めた理由:後編
東日本大震災の少し前に、もうひとつタイマッサージを始めるきっかけになった出来事がありました。
元気だった母が「体調が悪い」と3日ほど寝込んでしまい、とうとう食事も水も摂れず「ミルクティーしか飲めない」という不思議な症状になり、意識が朦朧として訳のわからないことを話し始めてついには全く起き上がれなくなり、救急車を呼んだことがありました。
救急車に同乗できるのは1人だけ。代表してわたしが乗りました。救急隊員の方が母の意識を確認するため「最後にご飯を食べたのはいつですかー?」と聞いても訳のわからないことをぐにゃぐにゃと答える母。脳の病気?精神病?もう元に戻らない?!と心中パニックです。会話が成り立たないので、手を握って「元気になって!!!」と心の中で念じることしか出来ませんでした。
母の手を握る、なんて子供の頃以来のこと。懐かしいような悲しいような不思議な感覚を覚えつつ、握った手のひらにピリピリと電流のようなものを感じました。これは何??
様々な検査の結果、母は腎盂腎炎でした。意識が朦朧としていたのも極度の脱水症状からということで、数日入院してすぐに元気になりました。本当によかった。母が元気になってからも「あの手のひらのピリピリは一体なんだったんだ?」「もしかして手のひらって特別な何かがあるんじゃないか?」と気になっていました。その後に東日本大震災が起こって、
「電気もガスもない世界でも誰かの役に立つ仕事がしたい」
→「手のひらを使った仕事がしたい」
→「ゆっくりしたタイマッサージが自分には合う」
そして前回のnoteの通り、2012年4月に約1か月タイへ渡った次第です。
意識が朦朧とした状態を飼っている文鳥が朦朧っぽく見える画像で表してみましたが伝わるでしょうか。