お尻のピロピロ切除日記【完】
↑の続き。
「肛門科の姿勢」をして横たわったら、
ブーンと音を立ててベッドの高さが上がって行く。
わたしお尻露出して、見やすい高さまで持ち上げられているうぅぅぅ
目の前にはモニターがあり、
画面いっぱいに肛門さまが映し出された。
ひいいいいい!
そして何やら棒状のものを突っ込まれ、
彦摩呂「うん、炎症も無さそうだし、今から切ってしまいましょう。」
マジすか!
流石に初診で切れるとは思っていなかったのでテンションぶち上がり、
お尻に棒をつっこまれながら
「本当ですか?!ありがとうございます!!」
と大きな声が出た。
そこからはもうあっという間。
「麻酔します」
痛いと噂に聞く麻酔は、別にそこまで痛くなかった。
「じゃあ切っていきますね。熱かったり痛かったら教えてください。」
刃物でスパッと切るというより、電気メス的なもので焼き切るようだ。
なにやらジリジリとお尻の方で音が聞こえる…
初めのうちは「お、イケるかも」と思ったのだが
奥の方に差し掛かった時、
「いーーーー!痛い痛い!痛いです!!」
奥の方、麻酔効いてないぞ彦摩呂!!あっつい!!
一気に冷や汗が出てきた。
麻酔を足され、手術続行。
「痛いところは越えました」と言われて
そこからは本当に無痛。
体感5分ほどで切除終了。
「人生で痛かったランキング」とかにピロピロ切除がランクインするかと思いきや、一瞬熱かっただけで案外楽だった。
本格的な痔ろうの手術とかに比べると、やっぱだいぶ簡単なものなのだろう。
費用面を含め、こんなことならもっと早くやればよかった…!
お尻を縫われ、再度モニターに肛門さまが映し出される。
おお…おおお〜〜…!!✨
切ったところが腫れてるけど、
ピロピロが、ない!!
「で、コレが切ったスキンタグね」
と彦摩呂がホルマリン漬けのピロピロを見せてくれた。
底の方に沈まないように、少し容器を振りながら…
振るな、振るな〜www
(依然としてテンションはぶち上がっている)
それにしてもホルマリン漬けのピロピロは女性の親指丸々一本分くらいあり、
普段目にしていたピロピロより5倍くらい大きく長いイメージでビックリした。
「えっ…こんなに大きかったです?!」
「奥の方に広がってたからね。
スキンタグと言えど、これは色々と生活に支障が出てたでしょう。」
そうそう、そうなんだよ彦摩呂!
なんかやたらオナラ出るし〜!!
その後お薬が出され、看護師さんに術後の過ごし方についての説明があった後、
気になるお会計…
8200円也!!
保険適用内、万歳!
19万円浮いた〜!!
出産を終えた女性とか、ピロピロ持ってる人は案外と多いと思うから
どこの医院か気になる人はアタイに聞きな!
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病院を出て、久々に梅田へ寄った。
浮いた手術代で、ダントンの上着を買った。
新しい職場に着ていくんだ…
そこから家に帰ろうと思ったが、
秋晴れで気持ちがよかったので
某所の汚い海で心ゆくまでビーチコーミングをした。
一見爽やかだが、お尻にはガーゼが当てがわれている。
海に沈む夕陽を見て、心が震えた。
ピロピロ、今までありがとうな!!
完