結婚はできるならしとけ!!

先日、終末期医療の病院の看護士さんと話をする機会があり、独身患者の悲しい現実を聞かされました。今回はそんな家族がいない老人の悲しい現実をお知らせします。


1 病院をたらい回し

その患者さんは、寝たきりで意識もない方でした。
まず終末期の病院で肺炎を拗らせ近くの先進医療の病院へ転院、治療を受けた後、ベッドの空きが少ないとの理由で、普通なら転院させない様な状態なのに再び終末期医療の病院へ送り返され、翌日息を引き取ったそうです。
終末期医療の病院の看護士さんは、みんな「こんな危険な状態なのに、なぜうちに運ぶの?」と思っていたそうですが、他に身寄りのないその患者は意思疎通ができないので、病院の都合で運ばれたとのことでした。
家族がいれば先進医療の病院に入院できていたとのことです。

2 死んだ後の事務的処理


普通、家族が居れば危険な状態になったら家族が呼ばれ、人生最後の瞬間に立ち会ってもらい、亡くなった後しばらく家族に最後の別れをしてもらって、葬儀屋に引き渡す準備をするのですが、家族がいない場合、亡くなった後にすぐに市役所に電話、ちゃちゃっと葬儀屋に引き渡す準備をして引き渡し、という超事務的に処理されるそうです。
しかも、家族が居ればきちんと引き渡す準備をするそうですが、家族がいない場合最低限の準備のみで、結構雑な対応となるそうです。

3 入院中も扱いが結構雑

入院中、家族が居る患者はクレーム対策でしっかりとした対応をされるそうなのですが、家族が居ない+意識がない患者からはクレームを受けることがないので若干手抜き看護が存在するとのことでした。
(これはその看護士によるらしいです。)

4 質の悪い病院に入院させられがち


そもそも独身で意識がない患者は、入院する病院も質の悪い病院に搬送されがちらしいです。
例えば意識がある状態で先進医療の病院に入院しても、意識がなくなり、回復の見込みがなくなれば転院という形で質の悪い病院へ回される事があるそうです。

以上、先日看護士にちょっと話を聞いた内容を簡単にまとめてみました。
看護士さん曰く、現在看護士や助手が不足しており、最低限の看護しかできなくなりつつある現状で全ての患者に最高の看護を提供できなくなりつつあるのが現状。本当は患者に対し最高の看護を提供したいが、無理なのだそうです。

家族が居れば、看護の状況を見て不安に思えば転院もできますが、それが出来ないのが独り身の患者さんなのだそうです。

最近は生涯独身で貫くという選択肢もありますが、それを選ぶと、人生の最後にひどい扱いをされるかもしれないという可能性があることを知っておく必要があるかもしれませんね。

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