格言 〜船越洋平の経営日記〜
こんにちは、船越洋平です。
今日は、僕がエンジェル投資家兼アントレプレナーとして大成する過程で、大切にしてきた格言の1つをを紹介したいと思う。
Fake it till you make it
直訳すると
「あなたが成功するまで嘘をつけ」
これだけ聞くと語弊があるかもしれないが、僕はこれを
「成功するまで成功したふりをしろ」
また、
「成功するために成功者と同じ振る舞いをしろ」
という意味で解釈し実行してきた。
最初に書いた
「成功するまで成功したふりをしろ」
というのはどういうことか。
1例として
友人が100人を集めるパーティーの主催者をしていたと仮定する。
なのに開催前日の時点でまだ参加者が10人しか集まっておらず、その友人から集客の相談を受けたとする。
会場も確保してしまっているし、10人の参加者はもうスケジュールを確保してくれている状態なので日程を変更するという選択肢はないとして、開催するにあたってどうやって足りない90人の参加を促すか。
通常なら正直に
「参加者が思ったほど集まってなくて、申し訳ないけど都合がつくようだったら、ちょっと安くするから参加してほしい」
というようにそのパーティーの価値を下げてお願い事をすることが多いと思う。
ただこれではパーティーに何も魅力がないため、参加してくれる可能性も下がるうえに、参加してくれたとしてもその人に負い目や借りを作る形になってしまう。
僕の場合は
「今日100人限定のパーティーがあって即完売してたんだけど、3枠だけ運よく欠員が出たから今即決できるなら参加できそうだけど良かったらどう?」
というニュアンスに近い誘い方をする。
この誘い方では、現時点では実際に集まっていないため嘘をついていることになる。
ただ、この誘い文句であれば、最初の誘い方に比べて格段に魅力的に見えるし、実際に声かけした人から(予定がつかないなどはあったとしても)参加してもらえる確率は格段に高くなる。
そして重要なのは、
この誘い文句で誘ったとしても、しっかり90人を集めきって実際に100人が参加すれば、この誘い文句は嘘ではなく真実に変わる
ということだ。
ただ気をつけないといけないのは、実現不可能なものまで嘘をついてしまうと信用を失ってしまうので、あくまでも自分自身の今の力量を見極めて、取れる範囲のリスクに限って行わないといけない。
ただ僕は、要所要所でこの魅力的な見せ方を使うことで、その時点での自分自身の力量やキャパシティを推し量ってきたし、自らを有言実行しなければならない背水の陣の状態に置き、プレッシャーを与えてやり切る力を養ってきた。
今振り返ってみると、自分自身の成長の裏には、この格言が大きく影響していると思う。
次回のNoteでは最初に触れた、もう一つの
「成功するために成功者と同じ振る舞いをしろ」
の方についての説明をしたいと思う。