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保育士同士の人間関係構築に、飲み会・会食は必要か?

保育士の離職の要因に人間関係が絡んでいることを書いた。

人間関係うんぬんの前に、まずは人間性を何とかしましょうよ、という趣旨でまとめたのだが、問題の解決方法までは追究しなかった。

飲み会が当たり前にあったコロナ前

私は昭和生まれの人間なので、酒飲んで腹の内をさらせば、人間関係なんて勝手にうまくいくと思っている。(とはいえ「飲みニケーション」という言葉はおじさん臭くて使いたくない天邪鬼な私)
だが、令和の時代、そういうわけにもいかないらしい。

私の勤務園でも、忘年会、歓送迎会と、定期的に職場での会食(飲み会)は行っていた。
別に参加するのが嫌だと思ったことはないし、むしろ楽しみにしていたと言ってもいい。
どちらかというと仲の良い先生同士で行く二次会の方が楽しみではあったが。

そんな飲み会も、コロナ禍で行われなくなった。
そして、コロナ禍の最中、私は辞令を受けて園長を任されることとなった。

制限解除・・・ではどうする?

そこで、である。
法改正と共にコロナが5類に移行となり、行動制限もなくなった。
コロナ禍でできなかったこともできるようになる。
飲み会は、どうするか。

立場が変わると、考えなければならないことも変わる。
参加するだけだった飲み会も、主催する立場、ということになる。
そうなると、急に怖くなってきた。
「飲み会なんて行きたくないのに、やりたがる園長ってウザ…」
なんてことを職員は思いはしないだろうか。

強制参加はパワハラには当たらないのだろうか。
隠してはいるが、私は肝っ玉の小さい人間なのだ。

掲示板で聞いてみた

自園の先生たちに尋ねる勇気など持ち合わせているわけもなく、
私は某掲示板で意見を聞いてみる事にした。

「人間関係を良好にするために会食・飲み会は必要ですか?」
職員同士の人間関係を円滑にするために、会食や飲み会は必要だと思いますか?という質問を投げかけた。
すると、10名からの回答が得られた。

  • 「コロナ前は、忘年会などやっていましたが、正直苦痛でした

  • 「時間外に集わないとコミュニケーションを円滑にできないような組織は未熟だと思います」

  • 「勤務時間内に必要最低限の人間関係を築くのも、社会人として必要なスキル」

  • 「ストレスだし、そこにお金を使いたくない」

  • 「飲み会なんてやらなくても仲がいいので不要」

  • 「頻繁だと苦痛に感じる」

  • 「むーさんのような立場の方はできれば早々に引き上げて頂くと楽しい飲み会になり助かります」

一部を挙げただけだが、以上のように、なかなか辛辣な意見が多かった。
これが今の現場にいる保育士のリアルな思いなのだろう。

いや、もちろんこちらも言いたいことはある。
飲み会やらなくても仲がいいなら、そのメンツで飲みに行ったらもっと楽しいやんけ!
とか。

いや、そうはお返事しませんでしたけど。
丁寧に「回答ありがとうございます」と返しました。

心の中ではね・・・

分かっていたこととはいえ、現実を突きつけられると非常に寂しさがある。
ああそうか、私は職場のみんなと飲みに行きたいのか…。
あの若かりし頃の、みんなで飲んで歌って騒いだころに戻りたい。
本心ではそう願っているのだ。

だが、そう易々と「飲みに行こうぜ」とは言えない。
だって苦痛に感じてしまう人がいるから。

私のような立場の人間は早々に退場するのが良いのだそうだ。
自分がいないところでみんなが盛り上がってることを喜ぶ人間がいるか!

まとめ

職場の人間関係を構築するのに会食・飲み会は必要か?
そりゃ必要ないでしょうよ。
そんなものは手段の一つであって、目的じゃない。
でも、必要かどうかじゃないのだ。
やるか、やらないか、なのだ。

そして私は決断しなければならないだろう。
12月までに。



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