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JO1 『There Is No Limit』をざっくり訳してみた

IVANA E. MORALESさんによる素晴らしいインタビュー記事が出て、全体を早く理解したかったので、翻訳ソフトを使ったりして訳してみたけど、元の文章がオシャレで詩的で素晴らしすぎて、これでいいのか?といまいちピンとこないところや、直訳だとなんか違う…という部分があるので、英語に詳しい方、コメントでここはこうだよ、と教えてくださいませ
(私が補足したところは、引用ブロックのスタイルで筆者注:として入れています)

元記事はこちら。レイアウトや写真も素敵なので見に行ってください!

There Is No Limit

日本のPOPグループJOlは、新たな旅路の幕開けに際し、地平線を越えたところに目標を定め、新境地を開拓しようとしている。音楽とパフォーマンスの両面で彼らのアプローチを牽引するメンバーの與那城奨、川尻蓮、河野純喜の3人にグループの総合的なビジョンに迫った。


日本のPOPグループJO1にとって「俺達はどこへ行こうか?(WHERE DO WE GO)」という問いかけは、自分たちの進むべき道をどう描くかを大胆に宣言している。
(これは、彼らの9枚目のEPアルバムのタイトルと同名で、その中心的なテーマ)
(その問いには)迷いとの格闘はなく、一挙手一投足に確信があらわれている。

「JO1の音楽は、常に新しい世界を探検し、冒険し、自分たちが実際に立っている場所を見つけようとするものでした」と川尻蓮は言う。
「でも『WHERE DO WE GO』では、自分たちが進む道に自信を持ち、その進む先の方向性はより確かなものになっています」
 
現在の自分たちの現実をどう見ているのかと尋ねると、彼らの答えは爽やかで端的だった。

「ハングリーでいること」

この言葉は会話全体を通して何度も繰り返され、彼らのスタートと過去の実績に甘んじることのなかったこれまでの歩みを思い出させる役割を果たした。

「ハングリーであり続ける」とは、満足状態に陥ることを避けることだと彼らは説明する。
 
「僕らはいつも昼食をとる必要があるんです」と河野純喜が言う。
彼ののびのびとしたユーモアのセンスが光り、彼らの取り組みを軽快に伝えた。

筆者注:↑純喜くんのハングリーギャグと思われる


彼は蓮と與那城奨の間に座っている。
奨はグループの最年長メンバーで、東京にある彼らのレーベルの本社からこのビデオ通話に参加したリーダーだ。
この後、彼らはグループの仲間たちと練習室に向かい、今後の曲のためのパフォーマンスを微調整する予定だ。

「ジャンルを超えて活動することもありますし、一緒に仕事をしているプロデューサーからは、欲張りすぎだと言われることもあります」と蓮は率直に話す。

「僕たちはあらゆることについて(こうしたいという)望みがあります。でもそれは、より良い音楽を通して[観客に]届けたいという正直な気持ちなんです」。

この心構えは、さまざまな(違う)気質を持ちながらも共に成長することを学んできたJO1の11人のメンバーが長年かけて磨きをかけてきたチームワークの賜物だ。

何といっても、彼らのデビューはよくある型通りのものではなかった。

奨、純喜、蓮、そして白岩瑠姫、佐藤景瑚、川西拓実、大平祥生、木全翔也、金城碧海、鶴房汐恩、豆原一成は、2019年のサバイバル番組『Produce 101 JAPAN』を見ていた視聴者によって選ばれ、スポットライトを浴びることになったお互い見ず知らずのグループなのだ。
 
彼らは新たな運命を歩むために、互いの相違点を調整しなければならなかった。
「[デビュー当時は]心が通い合っていなかったんです」と奨は当時を振り返り少し笑いながらそう言った。
それぞれの心は熱く躍動していたが、鼓動は合っていなかったのだ。

Their hearts were eager, but far from beating in sync.
筆者注:heartに「心」だけでなく「心臓」の意味も含めたオシャレな文章かと…。


「JO1のリーダーになった僕は、この状況を変えなければなりませんでした。『おはよう』とか『こんにちは』とか、簡単な言葉でコミュニケーションをとるようにしたんです。こういったちょっとしたことで、グループ内の雰囲気が変わっていきました」
 
奨は自分の考えを話す前に、純喜と蓮の顔を見やり、2人が同じ考えを持っていることを確認する傾向がある。彼の存在がグループの安定剤となっているのも無理はない。

純喜は奨のリーダーぶりについて話す。
「彼は先頭に立って舵を切るような積極的なタイプのリーダーではありません。でも、どのメンバーも奨くんのことを心から慕っています。彼はいつもみんなを受け入れてくれるし、落ちた時は受け止めてくれるんです。」
 
2021年の年末にJO1の絆を深める重要な出来事があった。千葉での初のライブ「Open The Door」を控えていたとき、碧海が適応障害と診断され、活動を休止することになったのだ。
この状況は、単に、振り付けやボーカル・ラインを変更することにつながっただけでなく、自分たちのため、そして碧海の復帰をサポートするために、彼らの決意を新たにする原動力となった。

「僕たちは[うまくやるために]追い詰められていました。」奨はこう説明する。

「僕たちは大きなプレッシャーにさらされていた......でも、目標はひとつだった。まさにそれが私たちがひとつになるきっかけでした。」


「But these days, we're always fighting」
と純喜は英語で話し、笑いを誘った。

筆者注:↑の訳「でも、最近は僕たちはいつも喧嘩をしてるんです笑」

彼が話している間、左手首にはめた手作りのバングルが袖の下からちらりと見えた。このアクセサリーは、その過渡期にグループのリーダー達からメンバー全員に贈られたもので、その後実を結んだ彼らの約束を象徴しているものだ。

「でも、僕たちは長い間喧嘩を続けるわけではありません。その日1日だけです。」と純喜は言う。
「僕たちは皆、百万通りの方向性を持っているから楽しい。みんなが違う成功への道をそれぞれ持っていて毎日喧嘩している。でも、お互いにコミュニケーションを取るのはいいことだと思います。」
 
今日、その共生関係は、会場や観客に関係なく彼らがエネルギーと正確さを提供するライブ・パフォーマンスの質の高さに刻まれている。

魅力的な存在感で観客を引き込む瑠姫、
多面的な芸術性を発揮する景瑚、
ソウルフルで深みのある歌声を持つ碧海。
どんなコンセプトにも即座に対応できる多才な祥生、
ラップとダンスで生き生きとしたオーラを放つ翔也、
響きのある音色で印象を残す汐恩。

「私たちの最大の強みは、ファンがライブにまた来たいと思ってくれることです」と奨は言う。
「音楽を楽しんでくれて、ライブを見たいと思ってくれること、それが僕らにとって大事なことなんです。」
 
「自分らしく、ステージでベストを尽くさなければならない」と断言する純喜は、ヴォーカル・リーダーとしてJO1のサウンドを豊かにし、彼らのプレゼンテーションをよりよくする役割を担っている。

「僕は間違いなく観客を盛り上げるメンバーの一人ですが、エネルギーが高まりすぎると、パフォーマンスが間違った方向に進んでしまうこともあります」と彼は言う。

「経験しながらまだ学んでいる最中だけど、いつも難しい」


純喜、一成、拓実の3人が前に出て観客を煽るとき、他のメンバーは一体となって雰囲気を盛り上げるのだと蓮は説明する。
「そうなると、みんなが意識するイメージが共有されるんです。」と彼は言う。

「基本的にビジョンは個人的なものではなく、チームとしてどう[動く]か、そしてパフォーマンスしている曲の中でどのキャラクターが一番輝くかということなんです。」
 
インタビュー中、蓮はよく笑い、魅惑的なカリスマ性を見せる。しかし、ステージの上では一変し、その目は炎に燃えている。

彼は自分を伝導体にたとえ、電気を流し続けるために常に刺激的なサプライズ要素を取り入れようと努力している。

He likens his role to that of a conductor, continually striving to introduce a surprise element to maintain the electric flow.
筆者注:Conductorには電気を流す「伝導体」という意味と「指揮者」の意味があって、ダブルミーニングになっているようだと教えてもらいました。「バチバチにしびれるパフォーマンスを形容する時に”electrifying”と言う表現があって、蓮くんはダンスというアートを自分の体、表現力を通してメンバーや観客に伝える役目のconductorである、というような意味か」とのこと。(TYSM pinkyちゃん)

「パーティーのような雰囲気のときはそれを維持するようにし、誰かが何か面白いことを言ったら、マイクを通して笑います」と彼は語る。

たとえミスがあっても、その場ではそれを楽しいものに変えるようにし、次の機会に(ミスがないよう)修正するようにしていると言う。

「僕は何が起こっているのかを常に意識し、最高のものにするために瞬間瞬間を掌握しようとしています」
 
パフォーマンスリーダーである蓮は、JO1デビュー前にプロのバックダンサーとして培った知恵を活かしている。そのおかげで、彼はリハーサルの際のプレッシャーが少なくて済み、グループの仲間に手を貸すことができた。
「私の経験を必要としているメンバーのために、知識を提供しようとしてきました」と彼は言う。
「でも、もう5年になるし、メンバー全員がステージを経験し、キャラクターやカラーを作り上げてきました。(今は)彼らを信じて、もう教えたり、指示したりはしていません。」
 
「それで、最も成長したメンバーは誰ですか?」私は尋ねた。
 
3人はコンセンサスを求めて互いに顔を見合わせ、瞑想のような沈黙が続いた。奨は純喜と同じように髪に手をやり、蓮は視線を落として考え込んだ後、「拓実」と提案し、お互い頷き合った。

「[拓実]はステージの上でいつも一番楽しんでいるし、アーティストとしてとても本格的で、頑張りすぎず、ありのままでいる」と奨は言う。
「彼のパフォーマンスは劇的に変化しました」
 
かつては野球選手であり、バギーのエンジニアでもあった拓実は、最も経験の浅いメンバーの一人だったが、今では総合的なパフォーマーとしてまばゆい輝きを放っている。

「彼は自分に恋をしているんです」と蓮が冗談めかして言うと、また笑いが起こった。
「でも、ステージの上だけだよね。普段はシャイだから」と奨が説明する。

二人はまた、豆原一成(彼らは親しみを込めて豆と呼んでいる)のことにも触れた。JO1のデビュー当時はまだ10代だったが、デビュー当初から大きな可能性を見せていた。

「豆はかなり冷静になりました」と蓮は言う。「最年少メンバーですが、映画やドラマに出演し、ソロ活動もしています。いろいろな経験を経て、今は落ち着いてリラックスしています。」
 
今の状態を作り上げるまでには、長く地道な道のりがあった。そして、数え切れないほどのリハーサルを重ね、限界まで自分を追い込み、日々心血を注いできた結果、彼らにご褒美がもたらされた。

東京のあちこちに練習スタジオを借りていたのが、やがて自分たちのスタジオを所有するようになり、コロナ禍で初のツアーまでは無観客でパフォーマンスしていたのが、大阪の巨大な京セラドームでの単独公演にまで発展した。
 
だからこそ、最新のEPアルバム(9TH single)は彼らの歩みを体現し、地平線の向こうにある明日を明らかにするのだ。その道のりは予測不可能かもしれないが、常に追い求める価値がある。

「私たちは徐々にキャリアを築いてきました」と奨は言う。
「人生を変えるようなスマッシュ・ヒットがあったわけではなく、曲をリリースするたびに一歩ずつ良くなってきたという感じです」

この精神は「Cross the line」、「Maybe Next Time」、「Believe in You」といったB面曲(カップリング)の表現(歌詞)にも貫かれていて、逆境からの強さや希望といったメッセージを伝えている。

しかし、「ICY」の曖昧さもある。奨の言葉を借りれば、この曲はJO1のディスコグラフィーに組み込まれている通常のトーンとは一線を画している。
(彼はまた、ICYは挑戦的で、それゆえに彼の琴線に触れる大事な曲であるとも語っている)。

(He also shares that this song is the closest to his heart due to the challenges it presented.)
↑「closest to one's heart」でvery personally and emotionally important to oneという意味のidiomだと教えていただきました!ここ、いまいちわからなかったのでありがたいです。奨くんにとっての大事さをより深く理解できました。



「この曲の背景にあるストーリーは、好きだった人の(振る舞い)のせいで気持ちが冷めてしまうというものです」と奨は説明する。「振り付けも何もかもがこれまでとはまったく違います。不気味というわけではないが、少しミステリアスな感じです。」


リード・シングルの「Where Do We Go」ではすべてが交差する。
遊び心のある口笛が点在するこの曲は、高揚する自由な感覚を呼び起こし、このEPアルバム全体のリズムを躍動的に動かす

Everything intersects in the lead single "Where Do We Go,” a composition dotted with playful whistles that conjure a sense of uplifting freedom, capturing the record's pulse.
筆者注:pulseは脈拍や短い間だけ変化する電流という意味と、音楽用語のパルス(リズムを構成するビートの下位層にある用語)の意味があって、ここでも先ほどと同じ、電気や心臓のたとえを使ってオシャレに表現するダブルミーニングがありそうです。



「ねえ、教えてよ/どこに行けばいい?」

冒頭の歌詞で彼らは歌う。

「風にまかせて/もっと色づく未来まで/Okay, 自分のスタイルで切り開け」
 
この曲の初パフォーマンスが、JO1の新境地であるフランクフルトで開催されたKCON GERMANYで行われヨーロッパの地でのデビューを飾ったことは、まさにふさわしい。
 
グループは熱狂的に迎えられた。
(純喜によれば「僕たちは練習はしなかった」。そう彼は言うが、実際には準備に2週間ほどかかったという)
さまざまな国のファン(その多くは何年も待ち望んでいた)がついにJO1のライブを見る機会を得た。

「ヨーロッパの人たちは本当に親切で、とても歓迎してくれました」と奨はイベントの印象を振り返る。
「彼らは音楽を愛してるので、僕たちを受け入れる雰囲気がすでにできあがっていました。それは本当に楽しかった。」

「僕が思うに、プレッシャーが大きければ大きいほど、またホームから遠ければ遠いほど、いいパフォーマンスができる」と彼は続ける。

「観客の皆さんの情熱に負けず、エネルギーに満ち溢れていなければならない。来年はワールドツアーもあるし......」

純喜と蓮の微妙な反応に気づき、小さな(いや、全然小さくない)情報を漏らしたことに気づいたのだろう、奨は思考を途中で止めた。
この会話の時点では、(ワールドツアーのことは)まだ公には知られていなかった。そこで、彼は少し訂正した。

「もし、僕たちがワールドツアーをやるなら、観客の雰囲気や感覚に追いつかなければならない。それが必要だと思います。」
 
11月23日に神奈川県で始まった日本でのツアーの初日、JO1は待望のワールド・ツアーJO1DER SHOW 2025「WHEREVER WE ARE」を発表し、ファンを驚かせた。台北、バンコク、ロサンゼルス、ニューヨーク、北京、ソウルの6大都市を訪れ、世界進出を果たす。
 
『Where Do We Go』は人生の岐路と紆余曲折を描いているが、JO1はこれまで以上に地に足をつけていることを再確認させてくれる。それは彼らの旅の新たな段階を告げるアンコールとなるだろう。
 
「今は、職業として音楽を届けているので、時々、ある種のプレッシャーが自分自身に重くのしかかることもあります」と純喜は言う。
「でも、結局のところ、僕を救ってくれるのも音楽なんです。何も変わらないし、むしろ(その気持ちが)自分の中で大きくなっています。」
 
JO1は結成当初から、「Go To The Top 」というフレーズを自分たちのストーリーの礎としてきた。
しかし、すべての物事がそうであるように、変化はしばしば起こる。
では、今はどういう意味なのか?

数年前、蓮は次のように表現した。
「覚悟です。手を抜こうとすれば、悪い印象を与える。一度口にしたら後には引けない。」
視点が進化したのかと思いきや、今でも 「答えは同じ」だという。
彼らはみな「ハングリーであり続けること」だと繰り返す。
 
「どこがトップ なのか、明確な場所はありません」と純喜は結論づける。
「もっと上を目指すという約束としてずっといい続けるしかないし、それには限界はありません」

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JO1DER SHOW 2025 ‘WHEREVER WE ARE' Tour Dates

FEB 15 - Taipei
FEB 22 - Bangkok
MAR 1 - Los Angeles
MAR 4 - New York
MAR 23 - Beijing
MAR 29 - Seoul

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