見出し画像

UNISON SQUARE GARDEN「LIVE (in the) HOUSE -Count Down Style-」感想レポ

まえがき

あけましておめでとうございます。
ちみけっぷです。

年末年始にかけてとんでもないものを目撃してしまったのでできるだけ人間の言葉でレポートに残していきたいと思います。うっひょ〜〜〜〜〜!!!

年末、10時の開演までtwitterのフォロワーさんにかまってもらいながら絵を書いてドキドキドキドキしてました。

UNISON SQUARE GARDENっちゅうバンドはやる演目がわかっていようがいまいが演奏でめちゃくちゃに魅せてくるバンドなので!!!!
はい!!!!!!!!!!!!!

しかも最近年末はthe pillowsの企画に参加しているけれどだいたい実家に帰ってしまって見れないって言うパターンがお決まりなので見れなかったんですよね。あとからセトリ見て騒ぐくらい。ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!

でもでもでも今回は配信ライブをやってくれるって言うじゃないですか。
それなら全然篭りながら観れるなって思って。

年末はとんでもないことになるなっていうのはもう覚悟していたんですけど、実際は想像以上でした。

開始前にフルカラープログラム流れたときは心臓が一旦飛び出たので歳越せないかもなと思いました。

今回はその素敵なライブの内容について感想を書き殴ります。
長くなったらすみません。

開演

時間になって部屋に篭ってヘッドホンしながら画面を凝視する。
導入がちょっとドキュメントっぽい感じではじまったので

お?何か空気がいつもとちがう?

と思ったのだが、会話の内容はいつもの三人らしさ全開でホッとしつつ、おお〜〜!!はじまったな〜〜〜!!と気持ちが更にのってくる。

・鈴木貴雄さん

「まぁ、あの、いつもライブがあるんで本当に今年ようやく笑ってはいけない24時間のやつを生で見れるかもしれないなぁと思って楽しみにしてますね」

「とにかくこれをプロフェッショナルとかかっこいい冒頭のインタビューみたいにしたくない」

「念の為もう録画予約はしているんですけど」

ー 印象変わるよね。録画で観てると

「やっぱ全然違いますよね。今回は収録ですけど本当は生配信の方が絶対メンバーの熱は伝わるはずで。でーそれはやりたかったんですけどそれ以上に年末は休みたかったっていうのを優先しました。」

「それぞれメンバー、スタッフの気持ちありますけど俺が一番にそれをアピールしました。ごめんなさいと。あのー生配信の方が絶対良いけど俺は休みたいって1番に言わせてもらいました笑」

ー 大丈夫だよ。みんな納得だよ笑

「休みましょうよ。休めともう。十日は休め。年末三日とあと正月は七日。合計十日は休んで欲しい。それだけが俺の望みです。」

「ライブをしないおかげでライブのありがたみっていうのを再確認してますよね。」

「いやでも配信でもなんでも良いから音楽をやるっていう、この日にライブやりますっていう約束がもうぽんぽんと欲しいんすよね。もうスケジュールの中にね。」

ー UNISON SQUARE GARDENと鈴木貴雄にとってライブとは

「ぽーん。『音楽とは。』そういうのだけは嫌だなと思って今臨んでおります笑」

・斎藤宏介さん

「ガキ使観ますけどぉ〜観ますけど...流石にこの時間(オンラインライブ放送時)はオンラインライブ見るかな」

ー じゃあ観てるということで

「観てるでしょう。あまりにガキ使から離れられないとかなければ」

「本心を言えば生でライブをやりたいって言うのが1番に大きいっていうのは揺るがないんですけど。ただそれでは見せられない人がいるって言うのは事実で。」

「最初アルバム全曲って言われて俺は渋って。正直。」

「観たくなるような何かをやるとしたらやっぱりアルバム全曲やりますってのはキャッチーだなと思って。」

ー UNISON SQUARE GARDENと斎藤宏介にとってライブとは

「ライブとは...そうですね...なんですかね...」
「ちょっとかっこいいこと言いたくないすよね...なんか笑」
「生きがい」(赤いキラんて光るあれみたいな字幕)

・田淵智也さん

「最近気になっているのはやっぱ風呂のタイルってどうやったら綺麗になるかっていうのを考えているので今年はちょっとそれに挑戦しようかなと思っています。」

ー じゃあ今頃(オンラインライブ放送時)タイルを磨いている可能性も...

「ははは...笑 さすがに今頃は観てるんじゃないですか?笑」

「僕ね、大晦日ライブするのすごい好きだから。だけどまぁ客を付き合わせるのはあんまり。今年は絶対配信ライブは年越しでやったほうがおもろいっていう。」

「アルバムツアーって20本、30本ぐらいやってだんだん出来ていくものの一本目を見せるわけだから...まぁ大丈夫かな?って思った。笑」

「聞いたことない曲が多いだろうから観る人もPatrick Vegee全曲やるなら面白そうだなっていう客にとっての面白さみたいなものの目線から出たアイデアでもありましたね。」

ー UNISON SQUARE GARDENと田淵智也にとってライブとは

「ははは笑 哲学笑」
「あって当たり前のもの」


三者三様に話す様子が映され、
斎藤さんの「楽しんでください!」という言葉とともに暗転。
本公演の、今年我々をこれでもかとワクワクさせてきたもはやお馴染みのロゴが映し出される。

そのときにはもう年末だ年始だなんだとすっかり忘れるほどの状態だった。

程なくして場面はバンドセットが設置してあるステージに切り替わりすっかり聴き慣れたサウンドがヘッドホン越しに流れ始める。


ライブ本編(前半戦)

かねてより、Patrick Vegeeの全曲演奏ライブということは告知されており、
再現ライブという表現はしていなかった(ような気がするけど見逃しているかも)がおそらくは順番に演奏してくれるだろうという期待はしていた。

ともあれアルバム「Patrick Vegee」の1曲目を飾るHatch I needから演奏は始まる。


・Hatch I need

Hatch I needの楽曲中に幾度となく「I need hatch」というフレーズが出現するが、「8(ハチ)」と「hatch(計画などをひそかに立てる)」でかかっているというのをとある方のディスクレビューで読んで「おお、なるほど!」となった感覚を覚えている。

特に後者の意味合いなんかはUNISON SQUARE GARDENの三人が常日頃から企んでいる様子とぴったり合うのでちょっと鳥肌がたった。
(8にばかり囚われていて後者の視点が完全に抜け落ちていた)

さらに深掘りするときっと「Hatch」は「孵化」という意味合いなのではと思っている。
企み続けたその先によく目を凝らさなければ気づかれない領域で際限ない遊びが生まれ続ける。

存在するからそろそろ気づいて欲しいという歌詞には視野を広げれば十人十色、それぞれの分野で日々面白いことが生まれ落ちているのだから乗らなければ損するよ。というメッセージにも取れる。
(なので強めにチケット買えと言ったのも納得。)

この日にライブやりますっていう約束がもうぽんぽんと欲しいんすよね。もうスケジュールの中にね。

番組の冒頭で貴雄さんが言っていたような、彼らにとってはこのライブの予定(約束)が生まれることが「孵化」であり、今年行ったような「着席型」「配信型対バン」「ファン投票」が「企み」に当たるのではないか。

そう考えたときに「Hatch」という言葉をチョイスするセンスにもう脱帽。

1曲目から音の情報とスタンスの情報の嵐だったのかなと思わされる。
「1曲目最後と2曲目最初で8枚目だーきゃっきゃ」とはしゃいでいたが読み解こうとすると解釈の正誤はともかくとしてそもそもここまで妄想させてしまうところに凄みを感じる。

本編でビョンビョンベースから導入が始まり、
「I need Hatch」と始まったときにPatrick Vegeeのアルバムにすっかり意識が吸い込まれた。

「なるべく3人で鳴らす音 」にフォーカスしたようなアルバムゆえ、
バンド編成で音を鳴らしたときにCDで鳴らしている音源と演奏時のイメージにあまり相違がないというか。
(例えば10% roll, 10% romanceのような楽曲はCD音源中で鳴っているものがバンド演奏時にはリアレンジしてコーラスカットされてる。みたいなものがない気がするという意味)

もちろん、収録とはいえその場で演奏しているわけだから歌声や演奏がその時々で都度違うのは承知の上だが、CDで聞いていたときに感じた「早くライブ演奏が聴きたい!!」という期待感を裏切ることなく思い描いていたものが目の前で繰り広げられる感覚が堪らなく嬉しい。

更に言うならば、ステージはバックにPatrick Vegeeのアートワークが貼り出されているだけで非常にシンプルな構図が出来上がっており、いつも通りな(年末なので〜みたいなものがステージには一切無い)のが良かった。
ライブを観ている間は別のことで浮き足立たなくて良い。

敷き詰められた文字数を歌いながらギターフレーズを弾いている斎藤さんに目を丸くしていると、気づけば3人がまた「I need Hatch」と繰り返して曲の締めに向かっている。

その後にはマーメイドスキャンダラス。
アルバムにあった繋ぎを再現してくれたのがまず嬉しかった。


・マーメイドスキャンダラス

さっき曲のイメージが〜と言う話をしてばかりで大変申し訳ないが、
この曲に関してはCDで感じていた曲のイメージとちょっと変わって聞こえた。

なんでだろ。
と思ったらバンド演奏時にギターのテロリロがバックに無いんだ!!
あーーー!!!テロリロテロリロが無い!!!!!

その分、シンプルに3人のサウンドが聴けたんだな!
まさかそのフレーズ一つ抜けるだけでここまで感じ方が変わるとは...

自分の耳がおかしくなったとか感覚がおかしいとかじゃなくてちゃんと理由がわかってホッとした。すごくホッとした。

音像がシンプルになるとロックバンドっぽく。
逆に音像が厚くなるとアニソンっぽく聞こえるっていうのは自分の感覚ではあるのだけれど、おそらくアニソンと呼ばれるものはフレーズを足し算によって印象付けることで作品の映像と紐づけて頭に残すようにしてるが故にこういった印象に行き着くのだと思われる。
(TV放映上、89秒の構成等を考える必要があったりする...というのを聴いた覚えがある。カットで合わせる場合もあるけれども)
もちろんロックバンドの曲がアニメのOP、EDに起用している現状を見ると必ずしも当てはまることではないし、そもそも作品のイメージに則った曲作りから依頼されるのか既存の曲から起用されるのかなどでまた話はまるで変わってくるのだが。

一方で必ずしも足し合わせるのではなく、時として引き算をすることで演奏を引き立たせる、あるいは流れるように聞いて繋がりを意識していくことができるロックバンドテイスト。

要するに今回のマーメイドスキャンダラスは「自分のイメージ上のロックテイスト」により近づいていたのだと思う。


・スロウカーブは打てない(that made me crazy)

この曲もマーメイドスキャンダラスから間を置かずに演奏が始まる。
このペースで絶えず演奏されたら身が持たないのだが?

この曲もギターのフレーズは斎藤さんの演奏するフレーズ一本に絞っていてサビのドラムであったりベースのフレーズがよりフォーカスが当たって聴こえた。
なんて表現したら良いかわからないのでゴリゴリと表現する。
ゴリゴリ万歳。

同期音源を流すこともできるんだろうけどそれはやらずにあくまで3人で鳴らすその場の音を重視していたのかな?
(曲によっては同期音源を流している)

そこらへんのスタンスはわからないけれどやはりライブで聞かなきゃな。
と思わされる。
そしてその感じた違いを明確にするために物好きは再度CDを狂ったように聞きかじる。
まんまと手のひらで転がされているわけである。


そしてスロウカーブは打てない(that made me crazy)からCatch up, latencyにつながる。(気持ちいい)


・Catch up, latency

凸凹溝を埋めています つまりレイテンシーを埋めています

スロウカーブは打てない(that made me crazy)のラストのフレーズからイントロの入りが気持ちよくて堪らない。

田淵さんも気持ちよくてぴょんぴょんしてる。

この曲についてはCDとライブでうーん...
イントロのベース音を前に出しているかそうで無いか?なのか?
ギターも鳴りが違う気がしている...(でもメロ入ると違和感消える)
ここら辺なんか聞き比べてるんだけどそれぞれの音量バランスとかエフェクトの強さとか関係あるんだろうか?

ベースをよく聴くと弦で弾いたときのビンっという音が結構してて
そのビンっとした音の感じがこれまた聞いてて良い。
あとはコーラスを削ぎ落としている部分もあるのでその分楽器隊にフォーカスを当てられる部分もある。

これは「春が来て僕ら」や「Phantom Joke」にも言えることだけれど、アルバムの中で序曲を配置することで今までシングルとしてそれ単体で楽しんでいた曲がアルバム曲の構成要素として馴染んでもう一回自分の中でその楽曲のブームが起こる。

2018年、2019年に聴いた時点で既に自分の中で大ヒットしているのに
更に新しく情報を背負って舞い戻ってくるというのはなんだか制作してきた楽曲群に対する愛情のようなものも垣間見える気がして非常に良い。

しかも「応答せよ」でちゃんと田淵さんがまた指差してくれた。嬉しい。


とここまできてようやく一旦流れが切れる。
初っ端から怒涛の勢いが過ぎるし、この後の曲の流れを考えると気が気ではなかった。
しばらくの暗転の後、暗がりの中からドラムのそれぞれの音、エフェクターを変える様子が見られ次曲のフレーズへ


・摂食ビジランテ

赤いライトの中、静かに湧き上がる激情が込み上げる手前みたいな雰囲気がとても良い。

ライブでやったら絶対カッケェことになる曲だなという妄想は散々していたのでサビ中のライトの点滅演出もキタキタキタキタ!!!という感じではしゃいでいた。

アルバム中でこの曲の立ち位置が実はよくわかっておらず、
ただひたすらにかっこいい。斎藤さんに強い言葉を言わせる曲。

とまでしか飲み込めていない。

曲がキレ良く終わるタイミングとライトが青く変わるタイミングの良さ、
フレーズ演奏時のピンスポも演出含め静かな激しさを感じることができたような気がしている。


・夏影テールライト

LIVE (on the) SEATでだいぶお世話になった曲。
この曲を改めて聴くとリズム隊のコーラスがめちゃくちゃ綺麗なんだなというのをこれでもかというほど食らわされる。

これも映像自体の話ではあるけれど、
夏影に笑われるだけ〜の部分で暖色に光っているライトと一緒に演者を映して演者の出立ちに影を映している部分を撮るところはプロすごいな...とただただ圧倒されるしかない。

今回ライブで聞いてみて気づいたことではあるのだけれど、シンバルの鳴りがこれでもかと入る中でその音の余韻を手首の強弱というか叩き方でコントロールしている様子がすごく印象に残った。

普段ライブ行ってても奥側にいるから純粋にドラムの様子を見るってなかなか難しい。

これはライブ配信じゃなかったらしっかり見られなかったかも。
基本的にすごすぎて何やってるかわからんけどこれスゲェな!(3歳並の語彙)


・Phantom Joke

温かい光から一変。
貴雄さんが間髪入れずに演奏を開始するとともにあやしげな光が。

演奏もカメラワークも激しさを増していく。

twitter上で「今年は斎藤宏介 VS Phantom Joke」の年だったみたいなツイートを見かけてちょっとクスッとしたが、よく考えたらツアーを経て不思議とPhantom Joke上手く歌えるかな...みたいな要らん不安が完全に消し飛んでいて夏影のあとのPhantom Jokeきた!!!という興奮だけが残っていた。
(収録というのもあるかもだけれど)

そういえば、LIVE (in the) HOUSEでは苦戦?(という言い方もおかしいか)していたかもなという印象があったが、2020年を通して観覧したライブの中で常に演奏してくれた楽曲。

だからこそ始まったときの興奮もデカいのかもしれない。
2020年、Apple Musicで一番聴いた曲もこの曲でした。

2019年と2020年のはじめに聞けなかった分、いっぱい取り戻せたなという感覚と今のPhantom Jokeと去年のQueで演奏されたPhantom Jokeを聴き比べてみたいという欲に駆られたり。

実は問題はこのあと


・世界はファンシー

Phantom Jokeのあとの曲間が貴雄さんのカウントが挟まることで限りなく0となり、余韻なんか要らねえだろと言わんばかりに奇妙なスピード感と某ベースの不思議な踊りを目の当たりにしてしまった。

アルバムよりも間隔を切り詰めているしそこを繋げてしまう気持ちよさに目を見開いてしまった。(ちょっとやって欲しかったのはあったから尚更かも)

二次関数とかマジチョロい、歴代将軍とかもマジチョロいの下りでドアップで口を開いて舌を出していた某ベースがちょっと怖かった。
舌を出して振動してたのが怖かった。

斎藤さんはギター弾いてないときの手のジェスチャーみたいな(手になんか持ってるような)のがすごく目に入る。
My fantastic guitar!のときに演奏してる手元を映してくれるのがこれまた嬉しい。

貴雄さんは「Ah ah ah ah ah」のときの力強い叩き方がすごく好き。

走り抜けた感を相当強く感じたので気づいたらHAPPYでピースするのを忘れていた。


・弥生町ロンリープラネット

流石にここは繋がらなかった。
一旦の区切りをつけ、水分補給やエフェクターの切り替え、チューニングを行った後に顔を見合わせ合図をしてからフレーズを弾き始めるとステージが再度明るくなる。

ここら辺は逆にアルバムの形だからこそ繋げられる流れであったのかな?

雰囲気いっぱいに演奏している様をみているとLIVE (on the) HOUSEで新曲として初披露したときに予想外の事態にとてつもなく驚き、興奮した記憶が蘇る。
かっこよかったな。あのバックの弥生町ロンリープラネットの文字。

「弥生町ロンリープラネット」→「春が来て僕ら」の繋ぎにひっくり返ったので印象が強い。

実はFTH8でしれっとやる予定だったという話もあるようだ。
行けなかったファンがただひたすらに本来のアルバム発売予定日(7/22?)までひたすら悶々悶々し、行けたファンの狂喜乱舞する世界線を少し見てみたかった...。ちなみにそうなると私は行けなかった側なのでひたすら悶々する。

インスピレーションを受けたやまもり三香さんの作品を読まねば...
読んだらもっと内容を深く感じることができるだろうか。

この楽曲はボーカルの優しさを感じる歌声や楽器ごとの音が聴きやすくて見返すたびに次はベースに注意して聞いてみようとかドラムに着目してみようみたいな聴き方ができてすごく楽しいし、貴雄さんが同期音源を入れるタイミングをばっちり見ることができて非常に楽しい。


・春が来てぼくら

ここでまたアルバムの話をもう少ししたい。
「MODE MOOD MODE」が発売された2018年1月、
そして「春が来てぼくら」が発売された2018年3月。

MODE MOOD MODEには春が来てぼくらは入らないわけだから、
次作のアルバムは春が来てぼくらが入る前提でアルバムの世界観というか外枠を決める必要があったのだと考える。
(シングルが絶対にアルバムに入るという前提の元ではあるが)

春が来てぼくらを起点にしてPatrick Vegeeのようなアルバムが生まれたとするのであればまずはそれが凄すぎる。

インタビューを読んでいると田淵さんがこの曲に対する手応えをとてつもなく感じているのがよくわかる。
春が来てぼくらは美しいストリングスから構成される優しく爽やかなサウンド。

なのだが、これに対してアルバムの構成がここに行き着くか...?
ここまで行き着くのにどんな経緯を辿ったのかはわからないが、
あまりにも予想外。
(MODE MOOD MODEでさまざまなサウンドを取り入れたから次はできるだけ少ないサウンドに絞るみたいな話をどっかのタイミングでしていた気はするが)

なのにさまざまな企みが加わった結果として春が来てぼくらを含めたそれぞれのシングル曲がPatrick Vegeeというアルバムを構成するうえで外せない要素となり、このアルバムを紹介するためにはこのシングルの紹介が必要不可欠となってしまっている。(とてもすごいのでもう一回書く)

制作された曲が音楽番組や流行の中で鳴っていたことによって何年も語り継がれ、色褪せない名曲として昇華されるということはあるが、自身のアルバムの中でシングル曲をピックアップするような曲とその並びを加えることによって自分の楽曲で自分の楽曲を語り継いでいるという捉え方もできる気がしてそこに面白さを感じてしまう。(本当にすごいのでもう一回書く)

これによって自分にどんな影響を及ぼすのか。

ライブごとにどんどん「春が来てぼくら」を好きになっていくのだっ!!!
「春が来てぼくら」を好きになっていくのだっ!!!

今回はLIVE (in the) HOUSEの春が来てぼくらのときの映像も頭の中で浮かんできてグッときてしまったし、演奏後の田淵さんの気持ちいいーーー!!みたいな表情がとても素敵だった。
ロックバンド楽しい。ライブ楽しいを全身で体現してるなー本当。

ただ恐ろしいのがまだ2曲控えている...


・Simple Simple Anecdote

一旦区切り。
水分補給やら、ヘッドホンを外すやらシンバルやらの鳴りと位置を調整するやらからの青白い光に包まれて演奏。

この曲はめちゃくちゃ好き。
なんといってもなんとかなるぜモードっていう単語が相当に好き。
嫌になって投げ出したくなるときはとりあえず聞いてた。

やったー!!!と喜んでいたらあっという間に終わってしまった。
この曲についてはPatrick Vegeeツアーで改めて聞けるのを楽しみにしたい。

それまで落ち込んだときはこの曲を再生してツアーまで生き延びる。


・101回目のプロローグ

Simple Simple Anecdoteから間を空けず始まる今回のアルバムの総括とも取れる楽曲。

「ごめん 全然好きじゃなかった」と始まったため、おおお?
とは思ったがこれは意図的ではなく間違ったと自白していた。

頭が藤原基央に慣れすぎているので曲中で溢れる言葉を歌にしているのかと思った。

要所要所で過去曲を想起させるニュアンスが敷き詰められており、
中々に壮大な構成をしている。

「Simple Simple Anecdote」そしてこの曲と重ねて
ファンがハッとするであろうメッセージや受け取ることによって考察をいくらでもしがいがあるような単語を散りばめすぎている。

君だけでいい 君だけでいいや こんな日を分かち合えるのは

ライブの場においてこんなフレーズはまーーーずるい。
対象が歌を聞いている君(ファン)一人一人なのがまーーーーずるい。

大好きなメロディーがありすぎてとはこの状態だなぁと思うばかりである。

Patrick Vegeeのツアーでもこの曲が最後にかき鳴らされるイメージをするだけでなんかこう...胸に込み上げてくるものがある。


・Patrick Vegee総括

聞き終わった後に感情のままに投げたものだが、
この並びだからこその高揚感とか聞き終わったときの感動みたいなものが生まれたのかな。

しかしながら、おそらくまだまだPatrick Vegeeの楽曲の魅力を引き出すための企みを続けていて、Patrick Vegeeツアーでは既存曲と混ぜ合わせることでまた新しい魅力を引き出してくるんだろうなと考えたらまだまだこれから始まっていくアルバムなんだろうなと感じたりもする。

その前にこの並びで、ライブ編成でPatrick Vegeeの楽曲を聞けたことがとても嬉しい。コーラスカット、パートカットなどの発見もあった。
(聞き返すと春が来て僕ら以外は3人演奏以外の音が無い編成だった?)

おそらくまだまだ深掘り(という名の妄想)できる箇所はあるはずなので来るべきアルバムツアーに向けて引き続き聞き込んで行けたら良いかなと。

他の人のディスクレビュー読み漁ろう。


トークパート

演奏が終わって場面が切り替わる。
Hatch I needがバックで流れる中、3人が椅子に座っている。
左から田淵さん、斎藤さん、貴雄さん。
田淵さんと斎藤さんの間には、リクエスト投票1~30位までの結果パネル
斎藤さんと貴雄さんの間には、リクエスト投票31~70位までの結果パネル
そして背景はでっけぇ人参。

そして斎藤さんの一言からトークパートが幕を開ける

斎藤
「LIVE (in the) HOUSE -Count Down Style-をご覧の皆さんこんばんは!UNISON SQUARE GARDENです!」

「やーどうだったPatrick Vegee。たいへんだったー笑」

田淵
「はっはっはっは笑 たいへんだったよぉ〜」

斎藤
「あんなに練習したのに101回目の歌い出し間違えたし笑」

田淵
「あんなに思った通りにいかないものなんだね。事前のインタビューでツアー一本目を見られるから恥ずかしいみたいなことを言っときながら、客いないしもうちょっと冷静にできるじゃろと思ったけど全然そんなことなかったね〜」

斎藤
「や、まぁでもいつの日か今日やっといてよかったなって感謝する日が来るはず!」

田淵
「そうねぇ...これちょっとツアーやりたいね...このセットリストまたすぐやりたいな...」

斎藤
「ね。楽しんでもらえたらいいけど」

「そんなわけで今年、UNISON SQUARE GARDENはたくさんの新たな試みをしながら駆け抜けたわけですが主なライブ活動がこちらになります」

「まず、7月15日のNHKホール。これが初配信ワンマンライブね。」

田淵
「そうね。久しぶりのワンマンですね。」

斎藤
「うーん。これもシビれたねー」

田淵
「これNHKホールでやったやつだよねー」

貴雄
「これ弥生町ロンリープラネットって出てますけど、文字が何割はみ出すかを何回か調整しましたね」

田淵
「こだわってます笑。僕ら普段のライブで映像なんかこだわったことないからね」

斎藤
「映像背負うことがなかなかないからさぁ」

貴雄
「そうだね。もうちょっと、最初もっとねもっと出てた」

田淵
「隠れてたんだっけ?」

貴雄
「そうそうそう、もっと見えてなくてもうちょっと見せましょうって。いやでもそこだと見せすぎってなって」

斎藤
「ちょうどカッコいい位置を探ってね」

貴雄
「文字もっと掠れさせましょうみたいな」

田淵
「いいね〜」

斎藤
「これは匠の技です。匠」

「そして続きまして8月22日、代官山UNITのフロアね。お客さんがライブを見る場所でやりました。これもかなり演出をあの7月のとはだいぶうって変わって」

田淵
「これおもしろかったなー。あの1曲目のマスターボリュームをミュージックビデオと同じようにやろうっつって」

斎藤
「めちゃくちゃ近くでやったよね。ドラムがすごいおっきいから。近いから。楽しかったけどねー」

田淵
「あれなんかカメラマンの人が完コピしたそうですよ。」

斎藤
「ありがとうございます。すごい笑」

田淵
「本当に。本当に完コピしてくださってすごい。はっはっは笑」

「後でも話すけどこれはリクエスト投票の31位から70位の中から選んだセットリストですよっていうので7月に一回やって8月にもまぁこれ毎月というかこれ1ヶ月くらいでまたやりましょうよということでできたライブでしたね」

「(鈴木くん)なにかありますか?」

貴雄
「あ、まぁ、豆知識としては蝋燭が出てましたね。」

田淵
「あ、そうだ!」

斎藤
「でた!」

貴雄
「蝋燭出てましたじゃないですか。たくさん出てたじゃないですか。たくさん火つけたじゃないですか。ライブハウスって火大丈夫なの?」

斎藤
「そこは大丈夫でしょ」

田淵
「なんか高さがこれぐらい出したらダメみたいなのあるんじゃない」

貴雄
「銃刀法違反みたいな?」

田淵
「銃刀法違反かは笑」

貴雄
「高さが何m以内までだったらOKってこと?」

田淵
「なんかそういうのなかったっけ?」

斎藤
「なんかでも、武道館でも火柱を使ったりするじゃん」

田淵
「あれは確か高さ制限あるよ。確か。」

貴雄
「なるほど。そういうことね。じゃあその中で抑えられたんですね。私たちは。逮捕はされませんね。」

斎藤
「逮捕はされません。」

貴雄
「OK!よかった〜ほっとした〜これで年末も安心してそば食べれる」

斎藤
「そして2ヶ月連続ワンマンライブを行いまして翌月9月19日、fun time HOLIDAY ONLINE」

貴雄
「これあれですね、メンバーがちょっと変わったやつですよね。」

田淵
「はっはっは笑 この写真いる?」

斎藤
「[Alexandros]じゃないよね?これ笑」

田淵
「違うよ笑 ちょっと大きいズボンだけど」

貴雄
「15年後の[Alexandros]じゃない?」

田淵
「めっちゃ朗らかな人になったな」

貴雄
「なんか途中で音楽性変わったんだろうねこれ。」

田淵
「はっはっはっは笑」

貴雄
「シティーポップなこと絶対やってる顔してる」

田淵
「これなんだい、これだけ見たら絶対わかんないよね」

斎藤
「おもしろいね〜。これは7組のバンドといわゆる自主企画ライブ、対バンライブをやりまして、それをこう束ねたラジオDJの落合健太郎さん、オチケンさんというかたが」

貴雄
「あ、オチケンさんね。これね〜」

斎藤
「これオチケンさんです。洋平さんではないです。」

「オチケンさんが、指揮をとってくれたというか」

田淵
「まぁ、そうだね。MCみたいな感じで」

斎藤
「5時間7組全部通して一個のラジオ番組のようにリーダーとして活躍してくださって」

田淵
「そういう番組を5時間やりますよという体でfun time HOLIDAY ONLINEをやって」

斎藤
「そうそうそう。で最後の最後にシュガーソングとビターステップのアウトロで出てきてくれて。」

田淵
「あー、イントロ。イントロで喋り出してくれて」

斎藤
「これは多分アウトロで締めてくれて。See You Next Live!みたいな」

田淵
「バイバイ!じゃっじゃっじゃーじゃっじゃっじゃっばーん!でここでfun time HOLIDAY ONLINEのロゴを確か出したんですよ」

斎藤
「いやーなんか配信ライブの新たな可能性を見出したねー」

田淵
「楽しかった。楽しかったなーあれ」

斎藤
「うん。じゃあ一応ゲストバンドを発表しておきますとa flood of circle、9mm Parabellum Bullet、THE BACK HORN、東京スカパラダイスオーケストラ、パスピエ、BIGMAMA、フレデリックと。」

「この時期まだライブが今ほどできてなかったからやっぱこう身内がライブやっているのを見てめちゃくちゃ感動したね」

田淵
「オンラインでこの長尺のイベントは結構楽しかったな。普通にこれ全然毎年やってもいいなって思った」

斎藤
「全然ありだと思うよ」

田淵
「なんか主催の野外イベントみたいなのをやる気はそんなにないんだけどなんかオンラインだったら結構気楽でいいな」

斎藤
「どうしても僕らライブでやると東京とかになっちゃうからね。だったらオンラインでもう全国みたいな。」

田淵
「いや、やる予定があるよってわけじゃないんだけど楽しかったから」

斎藤
「そんくらい楽しかったからね」

「そして秋からは1時間のこちらはもう有観客リアルライブね。を回りました。お客さんがみんな座って、一席おきに」

田淵
「やってましたねー」

斎藤
「ね。着席してマスクも着用して声も出しちゃいけないっていう。まーこれは感動したね。楽しかった。いいツアーだった。」

田淵
「やっぱりこうツアーみたいに続けてライブができるのすごく良いよね。なんかこう次のライブがある楽しみみたいなのがずっと続くのがすごい良かったなぁ。だからもう公演によっては2回回しましょうみたいなこともあったから我々的には初めての挑戦でしたが」

斎藤
「やっぱり適度にライブがあると楽しみでもあるけど緊張感もあるじゃん。緊張感を持って日々過ごすのって大変だけど良いなって笑」

田淵
「そうだよね。あの感じ忘れちゃいけないね。もう地方に行っても打ち上げはできず。それぞれみんな部屋に帰って弁当食って」

斎藤
「俺と貴雄あんま普段と変わんないね笑」

貴雄
「そうだね笑」

田淵
「や、これがまたねー。一人の部屋ちょっと楽しいのよ。」

斎藤
「楽しめてんじゃん笑」

田淵
「はっはっはっは笑。あんなに打ち上げすきーって言ってたのに笑。すごい楽しかった。意外と。」

斎藤
「まぁ、そんな一年間でしたね。」

田淵
「無事。ライブの本数も減ったよね?相当少なかっただろうねー」

斎藤
「減ったねぇ。まあでもその1日2公演を2公演って数えると二十数本ライブは、秋ツアーはやってます。」

田淵
「まぁまぁな本数はやったんだね」

斎藤
「それでこの配信シリーズが始まる前、5月に楽曲リクエスト投票というのをやったんですよ。我々。」

「UNISON SQUARE GARDENが今まで出した何曲だ?百何十曲?」

田淵
「ひゃくね...九とか十とかだった気がする」

斎藤
「そんくらいだよね。の本当にかわいいもう甲乙つけがたい我が子に順位をつけるっていうめちゃめちゃ残酷な企画をやりまして。でまーさっき触れた7月のNHKホールでは、1位から30位の中からセットリストを組んでワンマンライブをやると」

田淵
「そうだね。この辺やってるね。あー結構やってんな。シャンデリアやってない。お、ハーモナイズドやってない。でもこの中から18曲くらい大体やったんだよね。確か」

斎藤
「なんか傾向がわかりますよね。元気のいい曲が多い」

田淵
「そーね」

斎藤
「っていうのと」

田淵
「この我々の一番知名度があるであろう曲が12位っていうのがなんかこうシビれる感じがしていいね」

斎藤
「しかも多分このときまだPhantom Joke1位ですけどライブでやってないってことをみんな知ってのこの順位だった気がしてて。なかなか通な笑」

田淵
「すごいよね。さよならサマータイムマシンとかカップリング曲だよ?」

斎藤
「どんな気持ちでやったらいいのか思い出せないんだよね。もう。」

田淵
「だからこう、7月15日のやつに入れたくなかったけど、あのーfun time ONLINEでは仕方ねぇ、サービスしてやるかっつって久々にやったけど」

「去年のあのB-Sideツアーでやって、しばらくカップリングはやんないだろうって気がしてたんだけど全然今年はそうもいかなかったね。あとなんだろ」

斎藤
「あー流星行路は正直やりたくない笑」

田淵
「はっはっはっは笑」

斎藤
「正直やりたくない...笑」

田淵
「流星行路なんでこんな高く入ってくんだろうなぁ〜笑。面白かったなー。mouth to mouse(sent you)なんかもはいってたもんね」

斎藤
「そして8月22日のほうは31位から70位の曲を中心にセットリストを組んだ」

田淵
「そーね。これ多分発表されてないんだよね。多分今。」

斎藤
「あ、発表されてないんだ。」

田淵
「客は初めて見ている気がする」

斎藤
「あー見ときな見ときなー」

田淵
「じっくり、じっくり映してください」

「だから7月15日のときに春が来てぼくらをやったじゃない?あんときにはそのロンリープラネットをぼくやる気満々でこうサプライズしたるぞくらいの気持ちだったんだけど春が来てぼくらが30位に入っていれば嘘つくことなく715できたんだけどまさかの選外だったのでちょっとあの715のNHKでやることに躊躇いが少しあったけどそんなに高くなかったね。春が来てぼくら」

斎藤
「春が来てぼくらどこ?」

田淵
「33です」

斎藤
「あ、これだ33だ。」

貴雄
「まぁまぁ高い」

斎藤
「惜しかったねー」

田淵
「どうですか?この曲意外と高いとかこの曲意外と低いとか」

貴雄
「結構これねー個人的にはここ半分(51位~70位と31位~50位)で逆だなぁ」

田淵
「へぇ〜〜」

斎藤
「逆?あーこっちのが順位高いってことか」

貴雄
「割とね。例えばだけどガリレオとかさ」

斎藤
「あーインディーズ時代から」

田淵
「確かに」

貴雄
「でライドオンタイムとかさセレナーデが止まらない、MIDNIGHT JUNGLEあたり。この辺り今挙げたあたりってさ、割と俺ら的にはセットリストのいいとこに置いていい感じで盛り上げようという」

斎藤
「全然ドヤ顔で歌える」

貴雄
「そう。全然お前らこれが欲しいんやろ。これやろ?っていう顔で差し込んでる曲なのに意外と順位低いなぁと思って」

田淵
「確かに」

貴雄
「空回りしてるかもよ俺たち」

田淵
「セレナーデが止まらないって今年秋ツアーで久しぶりにやったもんね。そういえば。」

貴雄
「結構そうなんですねー。ちゃんといいとこでやってんのに意外と欲されてないってのがこれ田淵さん、今後のセットリスト変わりますよこれ。」

斎藤
「なんかねー詰め直さないとね」

田淵
「どう参考...でもそうだねあの天国と地獄もさー割とマスターピースだぜイェイぐらいな感じでさ」

貴雄
「そうだね。特典感ある」

田淵
「必殺技行きますよみたいな感じだったけど全然場違いより低いんだね」

斎藤
「あ、場違いがそっか13位か」

田淵
「そう。だからCatcher In The Spyが出てから場違いにとって変わって天国と地獄みたいな立ち位置で私の中ではいたんすよ。だから場違いは久々にやってやべーの来たぞみたいな立ち位置にしていこうかなと思ってたんだけど意外と高いんだね」

貴雄
「意外と高いしあと未完成デイジー34位って高さもこれ多分機材車ラジオ効果」

田淵
「ラジオで毎週流れているから。すり込みは大事だからね。」

斎藤
「イントロでどうせクスクス笑うんだろー?」

貴雄
「イントロに乗ってね斎藤の...なんだっけ」

斎藤
「さてそろそろお別れの時間が近づいてきました」

貴雄
「もうそうなっちゃうもん。俺もなってるし。なんなら。あのイントロ聞くと」

斎藤
「俺どんな気持ちでイントロ弾けばいいのあれ。」

貴雄
「今後ねー」

田淵
「そうか。このセットリストだと40曲ぐらいあるから。えーとこの中でも代官山UNITでやれなかった曲が結構多かったね。fake town babyも低いんだな。」

貴雄
「これさらに下も気になるんですけど。」

斎藤
「そしてなんと!もう一枚パネルが隠されています。」

貴雄
「え、どこどこ?わかんなーい」

斎藤
「でーーーーーん!!!」

貴雄
「あ、いたいたいたいた笑」

田淵
「やっば笑。やだよーーー!!」

斎藤
「WORST 10」

貴雄
「だってこの黒字だもんね」

田淵
「やめようよ、そういうのー。かわいそうじゃーん」

斎藤
「順位を発表して、まぁ下から1番、2番、3番、4番...だから(1位は)最下位」

田淵
「やだよ笑」

斎藤
「順に」

貴雄
「大体わかるけどね。もうね。」

斎藤
「わかる?」

貴雄
「うん、大体わかる」

田淵
「んーでもやっぱね、一定の傾向はあって。まずインディー曲であるということと、あとカップリング曲やっぱり得票数低いのよ。で、あとアルバムの一曲目。これは特にCIDER ROAD以降キャッチャー以降はちょっとおまけみたいな一曲目が多いじゃない?」

斎藤
「あー俺一曲目大体好きなんだけどなぁ」

田淵
「そーなのよ。だからそれがねー低いのがねー、傾向があるぞってことでね」

斎藤
「あー見ちゃう?見ちゃう?」

貴雄
「もう10分きってるんすよ。残り」

斎藤
「時間がね?」

貴雄
「サクサク行きますよこれ。いいよ、話しててもいいから」

斎藤
「いや、でもねバラードもね人気ないなって思った。」

田淵
「バラード人気ない。そうなんだ。」

斎藤
「1~70見て」

田淵
「あぁあ〜悲しいな〜」

貴雄
「これ何。こう(引っ張るの)?」

田淵
「いいよ。引っ張っていいよ」

斎藤
「エ?あーわかっちゃった!」

田淵
「わかったわかった!引っ張っていいよ!そこはスピード感持って行きなよ笑。あと10分だし笑」

斎藤
「あと10個あんだから笑」

貴雄
「エ?これ工業?工業地域?」

斎藤
「工業ではない!工業ではない!」

貴雄
「あの太平洋ベルトみたいな...」

田淵
「そこそのスピード感で1位まで時間あるか?」


10位 エアリアルエイリアン

田淵
「あーほら、ほらアルバム一曲目!悲しー!めっちゃいい曲じゃーん」

斎藤
「めちゃくちゃいい曲だよこれ」

田淵
「複合変拍子の技術の詰まった良い曲なのによ〜」

貴雄
「これね。結構頑張ってるのにね」

田淵
「次行こ次。まぁでもこれ一曲目なの想定内っすよ」

めくる

田淵、貴雄
「あーーーー!!」

田淵
「これはもうほら、やっぱほら一曲目なのよ。一曲目は」

斎藤
「めくってめくって」

貴雄
「でも3って2個あるよね?どっちだろ」

田淵
「え、なになに2個って。」

貴雄
「あのー三月物語、3 minutes replay」

田淵
「あっちはでも漢数字だから」


9位 3 minutes replay

田淵
「これはまぁ、順当よ。やっぱアルバム一曲目は人気ないな。」

斎藤
「俺好きなんだけどな。毎回アルバム一曲目」

田淵
「たまにやるとこう...」

貴雄
「しかもこれちょうど3分で終わるっていうおしゃれ」

田淵
「おっしゃれぇぇぇぇ!!!」

斎藤
「偏差値高い。ここ偏差値めっちゃ高いよ。(9位と10位)」

田淵
「技術が詰まってんなぁ〜〜〜!!!!技術がよぉ!!」

貴雄
「おしゃれなのに下から9番目ですよ?」

田淵
「次行け!」

めくる

貴雄
「僕...僕は君に...?あー違う!」


8位 僕らのその先

斎藤
「あーーーーー!!」

田淵
「嘘でしょ!?これ名バラードじゃん!!」

斎藤
「めちゃくちゃ良い曲じゃん」

貴雄
「あれ?僕は君になりたいはもうちょっと上?」

田淵
「そうだね。カップリングにも負けてる男だよ!」

貴雄
「入ってないってことか。まだ上に来るかもしれない?」

斎藤
「まだこっち(上位)にあるかもしれない」

田淵
「それが隠されてるんだけど、うわ悲しーー!」

斎藤
「日比谷野音でやったときとかめちゃくちゃ良かったよね」

田淵
「うわ悲しー!アルバム曲がこういうランキングの低さとはなん...次行こう」


7位 flat song

斎藤
「ほれ、やっぱー」

田淵
「これまぁカップリングだから」

貴雄
「まぁね〜」

田淵
「順当よ。え、僕らのその先そうなんだ...はーん。素敵なライブだけのイントロの歌があんのによぉ〜!」

斎藤
「あるよね笑」

田淵
「ライブでしか聞けねぇ歌詞がよぉ。良いアレンジだと思ってんだけどなぁ〜」

貴雄
「いやぁまぁ結構頑張ってるもんねぇ」

めくる

田淵
「き?きみのもとへじゃないよね?」

貴雄
「きみのもとへもっと高いから」

斎藤
「き?」

田淵
「あ、わかったわかったわかった!」

斎藤
「でも次みでしょ?」

田淵
「ああ、だからカップリングでしょ?」

貴雄・斎藤
「きみ?」

斎藤
「同じタイミングできみっつったね」


6位 きみはいい子

貴雄
「あーー」

斎藤
「っえええええええ!?」

田淵
「良い曲なんだけどバラードだからね。バラードでカップリングはもう本当詰みよ詰み。詰み。詰んでる。」

斎藤
「いやでも良い曲だと思うんだけどなぁ〜」

貴雄
「しかも割と最近の曲で。で最近の曲って上に入る傾向があるんですよ。」

田淵
「そうね。たまには聞きたいなーなんつって」

貴雄
「なのに、あのー...6位にいらっしゃる...笑。全然いい子ちゃうかったやんなー」

斎藤
「アコースティック...きみは悪くないよ。いい子だよ。」

田淵
「きみはいい子だよ」

貴雄
「大丈夫大丈夫」

斎藤
「胸張って」

めくる

貴雄
「東?...の空から?夜な夜な?ドライブ?」

田淵
「違うよ笑。歌詞だよ」

斎藤
「どんなタイトルだよ笑」


5位 東京シナリオ

田淵
「あーそうですか。良い曲なのに」

斎藤
「バラード弱いねぇ...」

田淵
「バラード弱いね。っはっはっはっは笑」

貴雄
「バラード弱いねぇ〜」

斎藤
「なんかさー、や、バラードってさ結局ボーカリスト次第みたいなとこあったりするじゃん」

田淵
「いやいや、作曲者次第よ」

貴雄
「あっ、斎藤が弱いってこと?」

斎藤
「俺が弱いんじゃないか?」

田淵
「いやいや、俺が弱い。作曲者次第よ。」

貴雄
「どっちも自分が弱い。俺が弱いって言ってどうしたらいい?これ。」

田淵
「傷を舐め合っている。」

貴雄
「二人ともすごいよ。」

斎藤
「ありがとう笑」

貴雄
「って言わないといけないじゃん笑」

田淵
「いや良いよ。いい曲じゃーん。そうか、まあでもこれもカップリングだからね」

貴雄
「はい、次ワースト4」

めくる

貴雄
「ス?」

斎藤
「ス?」

田淵
「あ、これスカデーじゃない?スカデー」

斎藤
「スカデーは人気あるよ!!」

田淵
「斎ちゃん...あー...良かった。俺の曲じゃなかった良かったー笑」

斎藤
「笑」

4位 スノウループ

貴雄
「残念!田淵の曲です!」

田淵
「はっはっはっはっは笑」

貴雄
「残念でした。」

田淵
「あーーーいい曲なのにーーー」

貴雄
「あれじゃん。あのースノウ系三部作最後の作品ですよね。」

田淵
「わーーーー...」

貴雄
「スノウリバース...あれ?」

斎藤
「いやでもこれめちゃめちゃドヤ顔で、作った時さー。スノウリバース、アンサー、スノウループ」

貴雄
「三部作最後」

田淵
「三部作の最後ですとか言ってね」

斎藤
「めちゃめちゃドヤ顔でリハスタ持ってきたの覚えてるよ」

田淵
「おぉん」

貴雄
「めっちゃ良い曲」

田淵
「映画だったら大コケじゃん。三部作笑。三部作目の最後で超人気ないの。監督総叩きだよ。」

斎藤
「笑」

貴雄
「2と3はちょっと難しいからしょうがないよね」

斎藤
「いい曲だよ。最高じゃん」

田淵
「いい曲だよ」

貴雄
「じゃあついにTOP3。あーTOPじゃないすね。WORST3」

田淵
「まぁスノウループもカップリングだからね」

斎藤
「カップリングだから」

めくる

貴雄
「さあ、WORST3位」

斎藤
「一?」

田淵
「あーーーーはいはいはい」

斎藤
「あーちょっとわかったかも」

田淵
「わかったわかったこれはわかった」

貴雄
「え、わかんない。一?」

田淵
「これはもう」

斎藤
「これはもうカップリングでバラードっていう。もう宿命だよね」


3位 一人思うは雨の中

斎藤
「そして貴雄次1位いってもらっていい?」

貴雄
「そうねー」

田淵
「ちょっと待ってください。今んとこだからアルバムの一曲目とかカップリングが弱いっていうのでまぁまぁまぁまぁ僕らのその先にちょっと...こう...つまづいた感じがあるけど大体そういう感じになってるよね?」

斎藤
「で1位は僕らはもう実は知っていて」

田淵
「1位先やるんすね?」

貴雄
「えー1位なんだっけ。こわーいこわーい。三...月...物...語」


1位 三月物語

斎藤
「これライブでやったよねー三月物語」

田淵
「あー悲しいなぁ...」

斎藤
「これだってよっぴーさん(吉田尚記アナウンサー)めっちゃ褒めてたじゃん」

田淵
「本当だよぉ」

貴雄
「吉田尚記さん?アナウンサーの?」

斎藤
「田淵くんめちゃくちゃいいよぉ!って言ってたじゃん」

田淵
「本当だよぉ...めちゃくちゃいい曲なんだよ...」

貴雄
「だから田淵とか吉田さんみたいな人にはすげーぶっ刺さるかもしれないけど、これはね僕らのファンが愛をもって投票してくれたその愛が故にやっぱもうこれは残酷ですよ。」

田淵
「残酷ですよ」

斎藤
「残酷だねー」

貴雄
「確実なね。...おー田淵のキャップ(飲み物)も飛びました」

田淵
「動揺...動揺しちゃって...」

斎藤
「キャップも飛ぶよ。一生懸命作ったんだから笑」

田淵
「そうなんだよ。これはなんかあの誰にも言ってないけど勝手に主題歌シリーズなんですよ。これ三月物語。」

斎藤
「あーそうなんだ。」

田淵
「モチーフがあるんだ。言わないけど」

斎藤
「これから卒業シーズンとかにさしんみり聞いて欲しいよ」

田淵
「そーなんですよ...うわーそうだ!!俺harmonized finale出した時になんかこう...これから卒業シーズンを迎える方々にどうですかねって取材かなんかで言ったの思い出して顔が真っ赤になっている笑」

斎藤
「はっはっはっはっは笑」

貴雄
「笑。やばいなぁそれ笑」

斎藤
「あんま届いてないね笑」

田淵
「顔が真っ赤になっています」

貴雄
「ファンの皆さん。あなた方ですよ。これ田淵をこんな風にしてるのは笑。あなた方の一票一票が」

田淵
「心を込めて作ったんだ〜笑」

斎藤
「田淵こっち見てこっち見てこっち見て(1位〜30位)」

田淵
「うわーやっぱりなぁ〜〜〜!!たくさんの...たくさんの票が集まって...」

貴雄
「天才天才!田淵天才!」

田淵
「笑。どれもこう等しく思い入れはあるんですけどね。まぁまぁ別にランキングが低いからっつって僕らは嫌いになるわけではないですから。」

斎藤
「そして、えー2位。」

田淵
「そうね。これもカップリングだからね。三月物語は。」

めくる

貴雄
「光?」

田淵
「嘘でしょお!?」

貴雄
「光がついて下から2番目になることある?光ってすごいよ?」

田淵
「光ってめっちゃいいじゃん」

斎藤
「名曲ばっかだよ。光。」


2位 光のどけき春の日に

田淵
「嘘でしょ...?アルバム曲じゃん...」

斎藤
「やー...」

田淵
「え、ちょっと言葉がなくなっちゃった」

斎藤
「大体共通して言えるのはー...曲ができたときに田淵がドヤ顔してる笑」

田淵
「はっはっはっはっは笑」

貴雄
「笑」

田淵
「光のどけきを書いたときの僕はもう...」

斎藤
「スタジオでさぁめっちゃ良くないみたいななんかテンション高めに作った曲なんだよね」

田淵
「光のどけきは傑作できました感は...ノリノリでしたね」

斎藤
「だよね?」

田淵
「確かライブとかでいち早くやったような気がする」

斎藤
「当時弾き語りで一人で新曲としてやらせてもらった気がする」

田淵
「うれしー。えー何それ」

斎藤
「めっちゃいい曲だから」

田淵
「やったぁ!だって10周年の武道館でもやってるんだよ。心を込めてよ」

斎藤
「あ、武道館でやったね。そうだそうだ。」

田淵
「やってるはず。うん。クローバーの前かなんかにやったはず。え、そっかアルバム曲でもこんなに票が入らないことがあるんですね〜...」

斎藤
「あの、見てる皆さんはこの曲を今からたくさん聞いて成仏させてやってください。」

田淵
「あーーーもう次のアルバム全部バラードにしてやろうかな」

斎藤
「ははははは笑」

田淵
「なるほどですね。」

斎藤
「というWORST10でございました。」

田淵
「やーでも面白いね」

斎藤
「どんな...気持ち?その...曲作っている身としては」

田淵
「光のどけきは...」

斎藤
「悲しい?」

田淵
「いや、悲しいとかはない笑。だってそりゃまぁまぁ曲作ってるのは自分だからね笑。順位でちゃうからね」

斎藤
「まぁでも曲に順位つけちゃってるのは自分だからね笑」

田淵
「悲しいとかはないけど興味深いなって思うよね。そのー、バラードが入らないのは僕もバラード得意じゃないと思ってるから。全然いいなと思ってるんだけど、まぁその春が来てぼくらとかもさ、僕超気に入ってるのよ。なんていい曲なんだ...っていうその作ったときの実感。まぁとくにああいうミドル系の曲にグッと来るときがあって。で光のどけきもこう。え、俺こんなのも作れるの?ヤバじゃ〜ん。って」

斎藤
「来年は歌唱力をあげたいと思います笑」

田淵
「いやいやいや、そんなことないすよ笑。僕の曲が悪いです笑」

貴雄
「あー...」

斎藤
「あー...っていうなよ!笑」

貴雄
「いやいやいや笑。そっちね。って」

斎藤
「わかるーっていう...笑」

貴雄
「いやーそうじゃなくて」

田淵
「悪い曲だったって言っているわけではないからね」

斎藤
「そういうわけでそろそろお時間ということで2021年は今発表されているところだとNormalというツアーがあります。ばっと発表すると」

UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2021「Normal」
2/2, 2/3
愛知県 Zepp Nagoya

2/8, 2/9
東京都 Zepp Tokyo

2/15, 2/16
大阪府 Zepp Osaka Bayside

3/1, 3/2
神奈川県 KT Zepp Yokohama

斎藤
「でライブをおこないます。無事開催できるといいですね」

田淵
「うん。普通の。もう普通のワンマンライブ。もう一時間半くらいの。ばーんって。普通のワンマンライブをやります。」

斎藤
「はい。というわけでお会いできたらと思います。それじゃ、今年も本当にお世話になりました。ありがとうございました。」

田淵
「ありがとうございました。」

斎藤
「また来年もお会いしましょう。LIVE (in the) HOUSE -Count Down Style-もうちょっと続きますので最後までご覧ください。あと20秒」

田淵
「なんか言いたいことある?今年も終わるんだよ!」

貴雄
「え...?へたくそか!!笑」

田淵
「まぁ別にあと15秒で今年が終わるわけじゃないんだけどね。でも今年も終わるから。最後に。」

斎藤
「もうちょっと続くんで。ね。えー楽しんでもらえたら。」

田淵
「また来年もお会いしましょう」

斎藤
「また来年もよろしくお願いします!それでは良いお年を!」

田淵
「じゃーねー」

貴雄
「3...2...1...0」


ライブ本編(後半戦)

トークパートのゆるい雰囲気からまた一変。
Patrick Vegeeの全曲ライブが終わったあとの演奏となる。

ここまで来たら事前告知していた演目は全て終わっているため、
何を演奏するのか全くもってわからない。

背景はPatrick Vegeeのアートワークから一転、UNISON SQUARE GARDENのロゴが映し出されている。


・光のどけき春の日に

ドラムの重厚な一音から始まった重厚なバラード曲。
直前のトークパートでワーストにランクインしていたことでメンバーが驚きまくっていたのを見た直後なのでお、来た来た。楽曲の良さを再認識する時間だ!と思ってワクワクしていた。

暖かいひだまりのような照明と床の影が綺麗なコントラストでとても絵になる。

ライブの演目リクエストの投票ではワーストにランクインしていたが、
楽曲自体の人気は高いんじゃないかなー?と思っている。
武道館に行かれていた方はそれこそ印象が強く残っているのではと。

斎藤さんが歌唱力が〜と言っていたが(本気で言ってはいないだろうけど)
むしろこのゆったりした曲調の中にあって斎藤さんの優しい歌声と高音がとても心に染み入る感じがする。

そして太陽が沈むまで〜で照明が色が変わるのが素敵。
陽が落ちた後を表現していたのかな?


・リニアブルーを聴きながら

バラードから繋げて青い照明の下でリニアブルー。

選曲の理由はこういうところからだろうかと聞いてるときに思ったのだけれど、よく考えたらリニアブルーも30位圏内でかつ配信やツアーでやっていなかった曲だったのでそのためかなとも思った。

そう考えると大分久しぶりな感じがする。
そういえばこのライブを見ている現在は大晦日で、もう直に2020年から2021年へと変わるわけだ。

この場面において史上最重要な明日があるからというのがなんだかとても大きい意味を持っているように思えてくる。


・ピストルギャラクシー

除夜の鐘の代わりですかね...?
まさかすぎて全然反応ができなかった。

年明け前に驚きすぎて日本語しゃべれない人になっているもの。
fun time HOLIDAY ONLINEのさよならサマータイムマシンといい、
今回のピストルギャラクシーといいちょっとわからなすぎる。

リニアブルーを聴きながらでいう史上最重要な明日
→ピストルギャラクシーの25時...?

なんにせよ2020年のUNISON SQUARE GARDENはカップリング曲がセットリストの中で良い感じにミックスされていたパターンが多かったのでライブごとの曲目の予想がなかなかできずとても面白かった。

いや、しかし年末といえばきみのもとへとかデイライ協奏楽団あたりですかね〜とか軽い気持ちで考えていたのに実際はこちらの思い描いていた数倍くらい好戦的なセトリで恐れ入る。


・ワールドワイド・スーパーガール

暗転からの水分補給等を経て、この曲へ。
色々この曲は久々だったとか、歌詞のダブルミーニングがどうだとかでこの曲がめっちゃ好きでやっと聴けたとか。

そんなことが全部飛ぶくらい奇怪な絵が見れた。

1番のサビ「ワールドワイドの〜」のコーラスで目を見開いて歌っているかと思えば急に膨れっ面を見せる田淵さん。

1番サビが終わった辺りで事件は起きた。
膨れっ面のまま、田淵さんがよちよち歩きで斎藤さんの方へ向かってゆく。
斎藤さんがそれに気づいて一度は向かい合って演奏しているのだが、歌うためにマイクの元に即座に戻って歌い始める。

しかし、膨れっ面のまま田淵さんは斎藤さんによちよち歩きのまま直進していくし、斎藤さんはついに田淵さんに背を向けて歌い始めてしまった。

でも田淵さんはよちよちしながら斎藤さんに向かっていく。
斎藤さんに衝突しても向かっていく。

年末に何を見せられているのか。
そしてどうしてナ◯リーさんはどうしてこの写真を使っているのか。
ロックバンドとは何か。

見ていて貴雄さんはどう思ったのか。
まじで演奏が脳みそに入っていかずにハテナマークしか浮かばなかった。

いや、真面目な話をするとラスサビ前の間奏で飛び跳ねまくる、楽しそうに向かい合って演奏する。
こういう構図は間違いなくプレイヤーとしての魅力だなと感じる。

こっちまでバンド楽しそうとか、楽器やってみようかなって気にすごくさせてくる。

貴雄さんもいい感じに奇声を発してくれるしやっぱりこの曲演奏しているところ見れてよかったな。

もう一回の前に田淵さんがちゃんと人差し指立てるジェスチャーをしていたのも遊び心があって素敵。


・天国と地獄

ライブアンセムだが実は今年の演奏回数がMelodix Fesと今回の2回のみという極めて珍しいケース。

配信ライブでは一度も行っておらず、聞けるかもと思っていたレディクレはどっかに行った。

白と赤の明滅から赤い光に包まれ、「天国と地獄」とおなじみなのだけれど待望のタイトルコールに画面の前で一人湧く。

しかも白と赤ってなんだかめでたいね。

「Who is normal in this show?」のあとにベースを振り回してステージを横断する姿もおなじみ。ステージに戻ってこい。

やっぱりこの曲は一年に一度は見なきゃだめだ。
フェスやライブで経験値をバリバリに蓄えているだけあってパフォーマンスが化け物だし「駄々騒ぎ」の貴雄さんの声どうした。
吠え方が尋常じゃない。

それだけじゃなくて天国と地獄は毎回ドラムお化けだなと思っているのだが、今回は特に鬼気迫る感じがあった。

育ちにそぐわぬ質素と善行を重ねて ご謙遜あそばせ

「質素と善行を重ねて」の部分の手数さらに増えてないか?
気のせいかな。

他も細かく聞けば手数増えたり音源と変わっていたりするんだろうけどこの曲の貴雄さんの覚醒ぶりを見るのは楽しい。


・センチメンタルピリオド

天国と地獄で突っ走ったかと思えば、その流れで白い光に当てられてセンチメンタルピリオドの特殊イントロが始まる。

記念ライブやLIVE DI:GA JUDGEMENTの年越しなど、節目で演奏されていただけに年越し前にこの曲がきてくれるのを少しばかり期待してはいた。

でも今までその場に立ち会っていたわけではないし、まさかなという気持ちがあったのだが、やってくれた。

何も言わずとも、これで綺麗に終わって年が明けるんだなとちょっと感慨に浸る。

「センチメンタルピリオド!」とタイトルコールをすると全てのライトが白く光り、ライブステージの全容が見えるようになる。

2番が終わって間奏のときに斎藤さんがステージの前方に出てきてとてつもなく気持ちよさそうに楽しそうに演奏をするものだから、思わずこちらも私は最高の年越しを体験している!!!みたいなテンションになる。

毎度、ライブの終盤にステージの前で気持ちよさそうにセッションしているのを見るとグッとくるのだが今回もどんどん気持ちが高まっていった。

歌に入る前、貴雄さんがシンバルを抑止している映像で静かに画面左上に年越しのカウントダウンが始まる。時刻は「23:58:00」

色々波乱だった2020年もいよいよ終わりかと思いながらラスサビを聞いている状況がなんだか夢みたいだ。

アウトロで三者三様に笑顔でめいっぱい音を鳴らしている様が今年最後に焼き付ける光景なのが嬉しすぎる。
ドラム、仕事締めが嬉しいのかとんでもない連打してる。

気づけば1秒、また1秒と終わりに向かっている2020年。
日付が変わると同時に最後の一音を三人で一斉に鳴らす演出はとても良かった。その場面が2020年最後の記憶であり、2021年最初の記憶となった。

バックには気づけば黄色い字で「A HAPPY NEW YEAR 2021」と表示されてる。

音が消え、カメラが徐々にステージから遠ざかっていくと暗転してライブは幕を閉じた。


UNISON SQUARE GARDEN 2021年 活動計画

最高だなと余韻に浸っていると
画面に「UNISON SQUARE GARDEN 2021年 活動計画」と映し出される。

2021. 02-03
UNISON SQUARE GARDEN
LIVE TOUR 2021『Normal』

2021. 04
DVD「Spring Spring Spring」
再現 LIVE TOUR

2021. AUTUMN
Tour「Patrick Vegee」開催

告知後にはLIVE (on the) SEATの終演後のステージに映し出されていたのと同じく、バンドロゴとその前面に赤字で「SEE YOU NEXT LIVE」と表示されていた。

NormalはLIVE (in the) SEATで告知があったので既知のものではあるが、本当に開催してくれることを願うばかりである。

アルバムツアーも秋から開催予定ということで今回のライブを経てどのようなセットリストで迎え撃たれるのか非常に楽しみである。

問題は4月、Spring Spring Spring再現ツアー。
overtureから始まって中盤のスペシャルメドレーが特徴的なライブをこの目で見ることができるのかと思うとちょっとすでにソワソワしている。

会場とかも全く同じなのかな?
続報を待つしかないが、2021年始まってすでに楽しみが待っているのがありがたい。少しでも希望が多い方が生きていて楽しい。HAPPY。


感想

冒頭にも言ったように年末年始は帰省する都合上基本的に年末イベントには参加できないため、CDJにすら参加したことはない。
年末にロックバンドを見て年越しすること自体が初めての経験だった。

それが今年になってようやく年末のフェスに参加している方々の気持ちを少しでも味わうことができたかもしれない。

改めて2020年を振り返ると2月末から今年の末にかけてエンタメはとんでもない苦境に立たされ、見知ったライブハウスが閉店していったりライブが中止になってしまったことで活動できなくなってしまったバンドも。

楽しみにしていた夏フェスは全滅。冬フェスもRADIO CRAZYとCOUNT DOWN JAPANは残念ながら開催できなかった。

それでも、ロックバンドは立ち止まることをせず次々と新しい企みをしてくれるおかげでこうして2020年も無事に生きることができた。

楽しみがなけりゃ作ればいいじゃないと言わんばかりに。

2020年は大変だった。

でも私はUNISON SQUARE GARDENのおかげで頑張れた。
彼らのライブがあるならばそこまでは絶対元気でいようと思った。

彼らのパフォーマンスを見て活力をもらっては日々を生きる。
そうして刺激を受けて、新しいことに挑戦することができた。

今回の年末ライブの予定がなければおそらく、
行くはずだったRADIO CRAZYが無くなったときに軽く立ち直れなくなっていた。

彼らをはじめとした様々なロックバンドが生きてりゃいいことあるよ。
と、ライブや情報公開のたびに背中を押してくれたような気分になったし実際に一緒に頑張ろうぜと何度もファンに声をかけているようなアーティストもいた。

きっと2021年もやっぱりこの環境と戦っていく必要はあるし、いつ事態が好転するか見通しも立ってはいないけれど、ロックバンドはいつでも最高だ。

年が変わろうが環境がどうなろうがそれだけは変わらない。
そんなことを感じさせてくれた一年だったし、今回の年末ライブはその総括だった。

2021年も生きて彼らに会うぞ。
それが抱負の一つだ。


今年もよろしくね。はじまりだよ。


USG2020 LIVE (in the) HOUSE リクエスト投票結果

・1~30位

1. Phantom Joke
2. フルカラープログラム
3. 桜のあと(all quartets lead to the?)
4. mix juiceのいうとおり
4. オリオンをなぞる
6. to the CIDER ROAD
7. 君の瞳に恋してない
8. シャンデリア・ワルツ
9. 箱庭ロック・ショー
10. スカースデイル

11. harmonized finale
12. シュガーソングとビターステップ
13. 場違いハミングバード
14. きみのもとへ
15. Invisible Sensation
16. 静謐甘美秋暮抒情
17. I wanna believe、夜を行く
18. MR.アンディ
19. オトノバ中間試験
20. mouth to mouse(sent you)

21. センチメンタルピリオド
22. リニアブルーを聴きながら
23. ため息 shooting the MOON
24. さよなら第九惑星
25. 等身大の地球
26. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
27. さよならサマータイムマシン
28. アイラブニージュー
29. 流星行路
30. instant EGOIST


・31~70位

31. 天国と地獄
32. マスターボリューム
33. 春が来てぼくら
34. 未完成デイジー
35. 流星のスコール
36. 10% roll, 10% romance
37. Micro Paradiso!
38. cody beats
39. like coffeeのおまじない
40. お人好しカメレオン

41. スノウリバース
42. オーケストラを観にいこう
43. マイノリティ・リポート(darling, I love you)
44. ラブソングは突然に 〜What is the name of that mystery?〜
45. CAPACITY超える
46. 何かが変わりそう
47. サンポサキマイライフ
48. 夢が覚めたら (at the river)
49. crazy birthday
50. さわれない歌

51. 誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
52. シュプレヒコール 〜世界が終わる前に〜
53. 23:25
54. 黄昏インザスパイ
55. fake town baby
56. セク×カラ×シソンズール
57. ガリレオのショーケース
58. シューゲイザースピーカー
59. Catch up, latency
60. ライトフライト

61. プログラムcontinued(15th style)
62. 蒙昧termination
63. 5分後のスターダスト
64. ライドオンタイム
65. セレナーデが止まらない
66. MIDNIGHT JUNGLE
67. フライデイノベルズ
68. クロスハート1号線(advantage in a long time)
69. ぼくたちのしっぱい
70. サイレンインザスパイ


Worst 10

1. 三月物語
2. 光のどけき春の日に
3. 一人思うは雨の中
4. スノウループ
5. 東京シナリオ
6. きみはいい子
7. flat song
8. 僕らのその先
9. 3 minutes replay
10. エアリアルエイリアン

いいなと思ったら応援しよう!