
SNSでの健康相談、医師が答えにくいと感じる理由
2024年4月23日更新
SNSでの健康相談、医師が答えにくいと感じる理由 外科医・山本健人
ツイッターなどのSNSでは、多くの医師が一般向けに医療情報を発信し
ています。
私自身も9万人以上にフォローしていただき、さまざまな情報を提供しています。
実は、こうした活動をしていると、私たちの元には日々、SNSのメッセ
ージでたくさんの健康相談が送られてきます。
中でも多いのが、「昨日から〇〇の症状がある。どうすればいいか」といった症状に関する相談です。
略
◇診察なしに助言する怖さ
医師であれば誰もが、「ありふれた症状の背後に思いもよらぬ重い病気が
隠れていた」という経験を何度もしています。
歯の痛みで病院に来た人が心筋梗塞だった。
便秘の薬を求めて受診した人が大腸がんだった。
そんな場面には、何度も出くわすのです。
診察や検査を行うことなく、SNSで何らかの助言をするのが恐ろしいと感じるのは、こうした経験があるからです。
あいまいな助言が、かえって相手の健康を傷つけるかもしれない。そう思うと、「医師の診察を受けてください」以外の答えは、できなくなってしまうのです。
全文
山本 健人(やまもと・たけひと) 医師・医学博士。2010年京都大学医学部卒業。外科専門医、消化器病専門医、消化器外科専門医、感染症専門医、がん治療認定医、ICD(感染管理医師)など。Yahoo!ニュース個人オーサー。「外科医けいゆう」のペンネームで医療情報サイト「外科医の視点」を運営し、開設3年で1000万PV超。各地で一般向け講演なども精力的に行っている。著書に「医者が教える正しい病院のかかり方」(幻冬舎)、「すばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険」(ダイヤモンド社)など多数。
2022/03/02
2024年4月23日追加 S
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山本健人(外科医けいゆう, Takehito Yamamoto) @keiyou30
サイト
「外科医の視点」
2024年4月23日追加 E
