メッシが神に! なぜ私はドーハにいないのか(前編)
歴史に残る壮絶なワールドカップが幕を閉じました。代表ではなかなか思いどおりの結果を得られず、ときに史上最高プレイヤーであることに疑義をかけられることもあったメッシが、とうとうワールドカップというタイトルをも手中にし、まさに神の子から神になった瞬間、なぜ私はドーハにいないのか。
私が日本代表を応援するようになったのは、東京に上京して間もない1997年、フランス大会のアジア予選が盛り上がっており、初出場に向けた機運が盛り上がり、新宿コマ劇場の前や、国立競技場などのパブリックビューイングで応援していました。この頃は本大会を現地観戦に行くという発想はありませんでした。
2002年は日韓大会。私は転職した翌年でしたが、ヤフオクでセネガルのTST3を手に入れることができました。グループリーグ3試合を見るためにはさっそく会社を辞めなくてはならないと思い、部署の先輩に相談したところ、なだめられて開幕戦ソウルのフランスセネガル戦と、翌日蔚山でウルグアイデンマーク戦を観戦して帰国し、有楽町にあったnakata.net cafeに入り浸って観戦しました。日本開催試合は手に入れることができませんでした。
2006年は起業した翌月だったので、ドイツ大会は断念しました。自宅からほど近い北青山のnakata.net cafeに入り浸って観戦しました。2010年の南アフリカ大会は、今思えば行けなくもなかったかもしれませんが、仕事も忙しく、ちょっと怖かったので行くことはありませんでした。決勝は原宿のnakata.net cafeで観戦し、イニエスタの決勝ゴールを見届けました。
2014年はブラジル大会。高校の時に担任の先生に、ブラジル人は4年に1度のために生きているという話を聞き、自分もそれに近付いている中で、絶対聖地に行かなければと考えました。この間に結婚していたので、公式サイトで2名分、日本のTST7を購入して妻と現地観戦することに。レシフェでコートジボワール戦、ナタールでギリシャ戦、クイアバでコロンビア戦を観戦しました。途中体調が悪くなったため、グループリーグのみで帰国しました。帰国便がインボラアップグレードだったのは幸いでした。
2018年はロシア大会。物価が安く、食事はおいしく、街はきれいな人だらけで、とても印象的な大会でした。今回は一人TST7を購入しました。グループリーグは、サランスクでコロンビア戦、エカテリンブルクでセネガル戦、ヴォルゴグラードでポーランド戦。ノックアウトステージでは、ロストフナドヌのベルギー戦で辛い敗戦をしましたが、開幕戦から決勝戦までたっぷりと、ロシアとワールドカップを満喫することができました。(つづく)