スタジアム建設の5W1H (WHERE)

WHERE (どこに)

サッカースタジアムをどこに建てるかというのも大きな課題です。建設費だけでなく、土地が必要なのです。スマホゲームと違って、一度建ててしまうと簡単に移動することはできません。すでに使用中の土地であれば立ち退きが必要ですし、未開発の土地であれば造成、整地やインフラ整備などの追加コストも乗ってきます。土地所有者が貸してくれれば良いですが、購入する必要があるかもしれません。

最近の事例では、広島や長崎のように中心市街地にほど近い場所あったり、サッカースタジアム建設の確定前ではありますが、山形のように膨大な駐車場があるというのも選択基準になるかもしれません。とにかく、できるだけ多くの入場者を集めることと、試合終了後に帰宅者をストレスなく捌くことの2点に対する慎重な検討が必要です。

話を山口県に絞って進めると、山口県にはいくつかの候補地となりうる地域がありそうです。

  • 山口市 維新公園内 (現在の維新みらいふスタジアムがある都市公園で、豊富な宿泊施設を有する湯田温泉からもさほど遠くなく、宿泊客の誘致を見込めます。なにより今の場所と変わらないのが魅力ですが、凄惨な駐車場問題は継続します。)

  • 山口市 新山口駅周辺 (人口減少の進む山口県において、最後まで残るだろう公共交通機関は新幹線です。九州が独立して本州と距離を置いたりでもしない限り、広島と福岡の間の幹線鉄道は残ると思われますし、運行便のいくらかは新山口駅に停車すると期待したいところです。)

  • 山口市 きらら浜 (2001年に開催したきらら博は、山口県民の最高の思い出となっています。駐車場は膨大にあるのですが、設計がまずくイベント開催のたびに渋滞を引き起こしています。キンプリ花火の開催地です。)

  • 防府市内 (山口県内ではとくに日本海側の人口が減少しています。このため山口県の人口重心は瀬戸内海側の防府市切畑だそうです。小烏神社からさほど遠くなく、選手権常連校である高川学園と近く、連携が期待できます。)

  • 周南市 徳山駅周辺 (最近は新山口駅に押されていますが、同じく新幹線が停まり、市街化が進んでいたのが周南市中心部です。コンビナートの稼働率が下がっているので、どこかしら土地はありそうな気がします。)

  • 下関市 (具体的な候補地はわかりませんが、山口県で最も人口の多い都市が下関市で、中核市となっています。県域では西の端になりますが、この意見をもっている方もいるのではないでしょうか。)

  • その他 (交通の便が良いに越したことはないですが、山口県にそんな場所がそもそもないので、圧倒的な人口集積地もありませんし、全県ホームタウンですし、津和野以外だったらどこでも良いのかもしれません。)

ということで、無理くり可能性があるかもしれないところを並べましたが、確度という意味では上から3つが高く、いずれも山口市内となりますので、山口市の意向が大きく影響するだろうと考えています。
(つづく)

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