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47都道府県のセントラルスタジアム(1/3)

日本サッカーのセントラルスタジアムといえば、どこになるだろうか。高校サッカーの聖地として親しまれ日本代表戦も多く開催される東京の国立競技場(67,750席)か、2002 FIFAワールドカップに際に建設された日本最大のサッカー専用競技場である埼玉スタジアム2002 (63,700席)が頭に浮かぶ。実際に過去1年間に開催された日本代表の試合は、国立競技場と埼玉スタジアム2002がそれぞれ2回、そしてエディオンピースウイング広島が1回となっている。

とはいえ国立競技場は補助競技場がなくなった今も陸上競技のセントラルスタジアムであるし、3次予選は2回とも埼玉スタジアム2002で開催され、今年3月の2試合もそうなので、埼玉スタジアム2002が事実上日本のセントラルスタジアムとなっていると言えるだろう。では、都道府県ごとのセントラルスタジアムはどうなっているだろうか。3回に分けてまとめてみたい。

北海道

北海道コンサドーレ札幌のホームであり、高校サッカーの決勝も行われる大和ハウスプレミストドーム(札幌ドーム)がセントラルスタジアムにあたるでしょう。天然芝は屋外で養生され、夏場でも昼間に開催できるため、興行にも最適であり、野球と併用で設計されている分ややスタンドから遠いのはありますが、メリットが上回るように感じます。今年はちょうど7月に対戦があるので、ぜひ体感してみたいと思います。

東北 (青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島)

青森県では、高校サッカーの決勝戦は、青森市の新青森県総合運動公園陸上競技場(カクヒログループアスレチックスタジアム)で開催されています。ヴァンラーレ八戸は八戸市のプライフーズスタジアム(八戸市多賀多目的運動場)を使用しています。青森市にJFLクラブ、弘前市に地域リーグ優勝クラブがあるサッカーどころ、今後どうなるのか気になります。

岩手県は、高校サッカーの決勝戦が盛岡市のいわぎんスタジアム(盛岡南公園球技場)で開催されています。JFLのいわてグルージャ盛岡のホームスタジアムでもありますし、間違いなくセントラルスタジアムです。4,946名が入れるグラウンドがAB2面あるのは素敵です。結局行けずじまい。昨年実施された署名がその後どうなったのかわかりませんが、MLB選手の輩出県なので、うまく連携して一緒に盛り上がれば良いなと思います。

秋田県は、高校サッカーの決勝会場も、ブラウブリッツ秋田のホームスタジアムも、ソユースタジアム(八橋陸上競技場)です。過去2勝1敗。ここ最近一番熱く新スタジアム建設について議論されていますが、場所は決まっている、県も市も30億円出す、クラブのルーツは売上2兆円のTDKなので、いよいよという感じでしょうか。新スタジアムがそのままセントラルスタジアムになるだろうと思います。

宮城県には、ワールドカップのレガシーであるキューアンドエースタジアムみやぎ(宮城スタジアム)がありますが、ベガルタ仙台のホームで、高校サッカー決勝でも使用されるユアテックスタジアム仙台(仙台スタジアム)が今のセントラルスタジアムと言えるでしょう。1分2敗と相性が悪く、今年もGW中の開催です。

山形県は、高校もモンテディオ山形も天童市のNDソフトスタジアム山形(山形県総合運動公園陸上競技場)ですね。こちらも1分2敗と相性が悪く、今年は9月末に対戦します。新スタジアム建設は順調に進んでいるようで、28年夏開業予定。クラブとしてはそこまでにJ1再昇格を成し遂げたいところでしょう。

福島県の高校サッカー決勝は、郡山市の仙台大学サッカーフィールド郡山(西部サッカー場)で開催されています。ちょっと頭が追いつかないですが、J2のいわきFCはいわき市のハワイアンズスタジアムいわき、J3の福島ユナイテッドFCは福島市のとうほう・みんなのスタジアムを使用しています。両クラブとも新スタジアム建設を計画中で、加えてJヴィレッジという施設も存在します。いつかどこかがセントラルスタジアムになることがあるのか、天然芝ピッチがどんどん増えていくのか、とても興味深いです。

関東 (茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨)

茨城県の高校サッカー決勝は、鹿嶋市のカシマサッカースタジアムで行われます。県立ですし、鹿島アントラーズのホームスタジアムですから、茨城県のセントラルスタジアムと考えて間違いはないでしょう。なお、茨城県サッカー協会は水戸市にあるようです。

栃木県の高校サッカー決勝は、宇都宮市のグリーンスタジアムで行われます。栃木SCは主にカンセキスタジアムとちぎ(陸上競技場)を使用するようになりましたが、規模も違いますので用途に応じて利用する感じでしょうか。

群馬県の高校サッカー決勝は、アースケア敷島サッカー・ラグビー場で開催されます。ザスパ群馬が使用する正田醤油スタジアム群馬の隣で、同じ敷島公園内にあります。

埼玉県の高校サッカーは、準決勝がNACK5スタジアム大宮、決勝が埼玉スタジアム2002で開催されます。事実上日本のセントラルスタジアムですから、そのまま埼玉県のセントラルスタジアムとなるのは当然です。

千葉県の高校サッカー決勝は、フクダ電子アリーナで開催されます。ジェフユナイテッド市原千葉のホームスタジアムです。駅からも近く素晴らしいスタジアムですが、私自身は3連敗、通算1-10です。今年は5月末に対戦します。

東京都の高校サッカー決勝会場は、駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場です。これには首都の事情もあるでしょう。他にも国立競技場や、味の素フィールド西が丘、味の素スタジアムなどがあります。サッカー人口もサッカークラブも多いので、スタジアム確保は大変なようです。

神奈川県の高校サッカー決勝は、Uvance とどろきスタジアム by Fujitsu (等々力陸上競技場)で行われます。川崎フロンターレのホームスタジアムでもありますが、改修されて2030年から球技専用スタジアムとして利用されます。県内に約72,000席の日産スタジアム(横浜国際総合競技場)や、日本初のサッカースタジアムであるニッパツ三ツ沢球技場もありますので、役割分担しながら新たなサッカーどころとしての役割を果たしていくのでしょう。

山梨県の高校サッカー決勝は、JITリサイクルインクスタジアムで開催されます。2022年の天皇杯王者、ヴァンフォーレ甲府のホームスタジアムでもあります。計画されていた新スタジアムは県知事交代により見直され、ACLを国立で戦ったのは象徴的でした。奇しくも今年の開幕戦2/15の会場となります。過去1勝1分1敗。決着をつける時が来ましたね。

今年も東京レノサポ会による決起会が開催されるそうなので、興味のある方はご参加ください。そしてスタジアムもしくはDAZN前には全員集合でお願いします。

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